朝起きて、いつものようにまずはニェネントくんに朝食を出してあげ、そのあとに自分の朝食としてまずはバナナを一本食べ、それからインスタントコーヒーを淹れてレーズンバターロールパンを食べる。しばらく前にはわたしがレーズンバターロールパンを食べているとニェネントくんが寄って来て、わたしの食べているパンをなめたりかじりついたりしたのだが、どうやら最近になってようやく「自分にはレーズンバターロールパンはちっとも美味しくないや」と気づいたようで、もうわたしがパンを食べていても寄って来なくなった。
それでも、またストーブのそばでうずくまっているニェネントくんを抱き寄せて、その顔を見てみると、またこめかみのところの傷が大きくなっていて、血がにじんでいる。前のように左側だけでなく、右側のこめかみにも、左側よりは小さいけれども同じような傷があるのだった。
これはもう放置しておくわけにはいかない。動物病院で診てもらわなくっちゃならない。急きょ、朝イチで病院へ行くことにした。
今日は駅の向こうの普段通った病院へ行くことにして、その病院には年末のニェネントくんの手術の経過など話してなかったのでそのあたりも説明しておこうと、手術のあとにもらった「術後報告」みたいなのを探したのだけれども、これがどうしても見つからなかった。「この書類はキチンと保存しておかなくっては」と思っていたというのに、自分では「あそこに保存したから大丈夫だ」と思っていた保存場所にはなかったのだ。
ま、ないものはしょうがないので、久々にニェネントくんにはペットキャリーに入ってもらって、病院へと向かった。ニェネントくんはキャリーの中で「にゃあ、にゃあ」と啼くのであるが。
どうぶつ病院に着き、まずはいつもお世話になっている先生に手術のことを説明し、それから今回のニェネントくんの「傷」を診てもらう。「これはまずは抗生物質を処方しましょう」ということで、一週間分の飲み薬をいただいて帰宅した。また一週間後には通院するけれど、つまりはニェネントくんにはガマン出来ない「かゆみ」があって、それで掻き過ぎてしまうのだ。人間でも同じようなことがよくある。今日も、写真はウチのそばのハクセキレイの写真なのだ。
ニェネントくんには特に傷口のあたりをひっかくとかのしぐさも見られないのでそのまま放置。イヤなのは、今の傷口から何か細菌に感染してしまったりすること。とにかくは早く治癒してほしい。
今日は午後もこの日記を書いたりで時間を取られてしまい、映画を観る時間があんまりなくなってしまった。それでは出来るだけ短い尺の映画を観ようと、選んだのはガス・ヴァン・サント監督の、コロンバイン高校での銃乱射事件を題材とした『エレファント』だった。ちょうど日本でも先日、この『エレファント』とそこまで関係があるわけでもないが、男子高校生が「誰でもいいから人を殺したかった」と、中学校へ侵入して教員にケガを負わせた事件があったのだった。その高校生は「残虐な動画を見てるうちに気分がエスカレートした」と言っているらしい。その、「残虐な動画」とはどのようなモノなのだろうか。
夜はご飯を炊いて、豆腐とブロッコリーとかで「お手軽チャンプルー」とかいうものをつくって食べた。そのあとは黒沢清監督の『ダゲレオタイプの女』を観たが、この映画は公開当時に映画館で観たはずだが、こういう映画だという印象はなかったな。主人公(?)の男性だって「それじゃあ<犯罪者>じゃないかよ!」というところもある作品で、『めまい』とかのヒッチコック作品の主人公が「マトモではない」ということの<発展形>みたいな映画かな?とは思った。