ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-02-23(Fri)

 決めたように、今日は2本の映画を観に出かける。どちらの映画もちょっと長めで、『落下の解剖学』は2時間半、『瞳をとじて』は3時間だ。トイレのことがちょっと心配だな。

 朝起きたら外は雨が降っていた。気温は低いようで、部屋の中も寒い。この日はひょっとしたら雪になるかもしれないということ。
 映画は12時10分スタートなので、11時頃に家を出ることにし、ちょっと早いけれども家で食事をとって行こうと考え、買ってあったおでんセットにダイコンとジャガイモとを仕込んでつくった。ゆうゆう2食分はあるので、映画を観て帰宅してからの夕食にもなるだろう。
 ちょっと長めのお留守番をお願いするニェネントくんも、夕食の時間が遅くなってしまうので、わたしが出かける前に「ちゅ~る」の上に「サーモン」をトッピングして出してあげた。ニェネントくん喜ぶ。

 出かけるときには雨はほとんど止んでいたので、折り畳み傘をバッグに入れて、傘は持たずに家を出た。映画館のある駅から映画館へは屋根のある通路でつながっているので、傘はいらない。
 駅に着いてみるとこの日は祝日だったので、映画館のあるショッピングモールは、親子連れとか多くの人でにぎわっていた。映画館も混んでいて、チケット販売機の前には行列が出来ていた。券売機の上に上映中の映画のリストがあったけれども、やっぱり昨日思った通り、『落下の解剖学』は「売り切れ」になっていた。
 あとは上映スクリーンへの入場が問題だったけれども、スマホに届いている「チケット購入完了のお知らせ」のメールの中のQRコードを表示させ、受付ゲートのリーダーに読み取らせればいいのだ。当たり前だが、無事に通過できた。これでこれからはこうやって、オンラインで先にチケットを買っておくこともやってみよう。

 それでまずは、『落下の解剖学』を観る。ち密な脚本と演出に支えられた、人の心の闇に迫るような奥深い映画だった。ちょっと、パトリシア・ハイスミスの作品を思い出しもした。この映画も、あとでもう一度観たくなる映画だ。
 映画が終わってだいたい3時で、『瞳をとじて』の上映は4時半から。いちど映画館を出てショッピング・モールの中を回ってみた。やはりお腹が空いたので、1階のスーパーに立ち寄ってドリンクとランチサンドを買い、休憩用の椅子に座って食べた。モール内にあった「紀伊国屋書店」の中とかを棚を見ながら歩いていると、もう4時も過ぎてしまったので映画館に戻った。
 『落下の解剖学』は満席だったが、この『瞳をとじて』はガラ空きだった。スクリーンとしては『瞳をとじて』の方が『落下の解剖学』の倍以上のキャパのスクリーン。「交換すればいいのに」とは思ったが。
 『瞳をとじて』、やはり2回観てよかった。もうすっかり忘れてしまっていたシーンも多かったし、新たな感想も湧いた。犬が出ていたことも忘れてしまっていたな(『落下の解剖学』にも犬が出ていたが)。

 トイレの心配もなく映画を観終わり、スクリーンを出るともう7時半。映画館のロビーもすっかりひと気もなくなっていた。

     

 ニェネントくんも待ってるし、あとはサッサと帰るだけとすぐに駅へ行くが、電車が行ってしまったばかりのところで、少し待たされた。
 もう雨はすっかり止んでいて、大きな傘を持って出なかったことは正解だった。自宅駅に着いて、駅前のスーパーに寄って買い物をしようとしたら、スーパーの前ではもう店頭の商品を片付け始めていた。「もうおしまいですか?」と聞くと、「すみません、もうおしまいです」という返事。時間は8時をちょっとだけ過ぎていた。映画館の駅で電車に乗り遅れなければ、ギリギリ入店できたかな?などとは思ったが。

 家に到着してドアを開けると、ニェネントくんがドアの前まで出てきていて「お出迎え」してくれた。やあ、ニェネントくん、遅くなってゴメンねと、遅い夕食に残ったさいごのサーモンをトッピングして出してあげた。わたしも、出かける前に仕込んであった「おでん」を温めての食事。
 しばらくすると、キッチンの方で「ドサッ!」という音がした。「何だろう」と行ってみると、ニェネントくんがゴミ箱をひっくり返して、さっき捨てたばかりの「サーモンの刺身」の入っていたトレイをひっぱり出し、舐めようとしていたのだった。こんな、ゴミ箱をひっくり返すようなお行儀の悪いネコちゃんじゃないのに、「どんだけサーモンが好きなんや?」と、びっくりしたのだった。