ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-08-09(Mon)

 三連休も今日でおしまい。朝寝も今日までだが、朝寝といってもやはり、わたしは6時には起きてしまう。まあ6時まで寝ることが、わたしの「朝寝」なのだ。

 東京オリンピックは昨夜閉会式が行われ、終わった終わった。ネットの報道をちらっと見ると、その閉会式は「さんざん」の出来だったらしい。わたしはオリンピックが始まる前に、開会式・閉会式の「エグゼクティブプロデューサー」なる人物のインタヴュー記事を読んでいたわけで(今日も読み直してみたのだが)、「とにかくカオスを作ろうとした。自分の中で社会はカオスだろうというのがあって、その中で秩序を見いだすのも社会の取り組み。まずカオスを作り、それを秩序化させていくプロセスを1つの音楽でみんなで楽しむ」ということを言われているわけだ。
 だいたい、「社会はカオスだ」というのは中学生の思考で、「この人、なんにも本を読んでないんだろうな」と思ってしまったのだったが、ま、その通りの「閉会式」になってしまったらしい。「カオス」なんて、わざわざ作ろうとしなくったって、演出不在ならばおのずと出てきてしまうのだ。語るのもバカバカしい。
 「エグゼクティブ」だかなんだか知らないけれども、わたしもそういうことやってたことがあるから大声で言うけれども、プロデューサーという仕事は、まずは「カオス」を避けることからスタートするのだ(もしも「カオス」を導入しようとすれば、もっともっと「裏付け」が必要になる)。この人物はシロウト以下だろう。

 と、いきなり今日の日記をこうやって「罵倒」みたいな始め方をして反省するけれども、まあわたしの中では今回の<東京オリンピック>はこんなもんだろうと思ってたわけで、さいごに「まさに」とやってくれたわけだ。

 さて、ようやくテレビもいつもの放送に戻るみたいだ(もちろん「総集編」などの特別番組があるから要注意だが)。
 本来「教育番組」中心の編成のはずだったNHKの「Eテレ」も、なぜか昨日まで<NOHK(日本オリンピック放送協会)>のサブチャンネルになってしまっていて、「体育教育」オンリーだったわけだけれども、今日から「平常」に戻り、そのしょっぱな、今朝は9時からお楽しみ、「香川照之の昆虫すごいぜ!」の新規収録版が放映された。うれしい。
 今日は「カミキリムシ」の特集で、よけいなことをやらずにただひたすら香川照之氏がカミキリムシを追い求めるという、この番組の原点のような充実した内容だった。
 実はわたしは今日の今日まで、「カミキリムシ」とは「紙切りむし」のことで、文房具昆虫的にハサミの代わりに紙を切っちゃう虫なのだと思い込んでいたのだが(筆箱の中に一匹しのばせておけば便利だ!)、実のところ「カミキリ」とは「髪切り」のことで、じっさいに番組中で、カミキリムシが髪の毛をチョッキンと切ってしまうところもやってみせてくれた。なんと、「カミキリムシ」は床屋さんだったのだ!
 いろいろな種類のカミキリムシが登場して楽しかったが、やはりわたしには(香川照之氏もイチオシだった)「ルリボシカミキリ」がマーヴェラスだった。わたしも大昔にこの昆虫を捕えたことがあるが、「なぜこの青色?なぜ触覚に毛が生えてるの?」ということはしっかり記憶に残っていた。Wikipediaをみると、この虫を「日本を代表する甲虫」とする人も多いという。わたしもその点に異議はないのである。

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 楽しい番組を見終わって、午前中はけっこうウダウダと過ごし、昼食のあとはこの日記を書く。これがけっこうひと仕事で、「もう日記なんか書きたくないな!」とほとんど毎日のように思っているのだが、十年以上つづけてきた習慣、そんなにおいそれとは「もうや~めた!」とはできない。

 何とか日記を書き終えて、そのあとは先日買ったDVDの『遥か群衆から離れて』を観るのだった。170分のけっこう長編だったが、舞台になっているのがかつてのイングランドで、映画の中にいろいろと伝承歌(トラディショナル・ソング)がいっぱい使われていたこともあり、飽きることなく一所懸命観ることができた。この日は午前中は「昆虫趣味」、そして夕方は「音楽趣味」が満たされ、なかなかに充実した三連休の最終日となった。

 映画を観終えてネットのニュースを見ると、内閣支持率の最新アンケートの結果が出ていて、スカ内閣支持率はさらに下落して、いままでの最悪になったということだった。別の報道で、「東京オリンピックを開催して良かったか?」との設問に61パーセントの人が「良かった」と答えたというのを読んでいて、「まさかそのことで内閣支持率アップにはつながらないよな」とは思っていたが、やはり皆、「スカ首相が自分の支持率を上げるためにオリンピックを利用していた」ことはしっかり認識していたようで(というか、国民はスカ首相ほど愚かではないのだ)、いっしょけんめい金メダリストにツイッターで「祝福」した効果もまるでなかった(というか「逆効果」だった?)ようだ。ここまでくると、「COVID-19禍」に対して「ワクチンだぜ~っ」と叫ぶ以外に何らの対策も持たないスカ内閣、これから先の「プラス材料」などありえないだろう。自民党はこの秋の「衆議院選挙」に向けて、このまま「スカ首相」体制で突き進むつもりなのだろうか。わたしは、初の「現役首相が選挙で落選」という事態も夢想しているが。

 この日は一歩も屋外に出ることがなかったけれども、昨日のような雨はもうやんだとはいえ、過ぎて行った台風の影響でか、風が強いようだった。窓の外からは風の吹きすぎる音も聞こえる。こんな日に外に出かけなかったのは「正解」だったろうか。