ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-08-28(Sat)

 毎年、8月8日は「世界ネコの日」で、日本では特に2月22日もニャンニャンニャンの「ネコの日」。毎月22日もまたプチ「ネコの日」にされているけれども、アチラ(英語圏)では毎週土曜日を「Saturday」をもじって「Caturday」として、「ネコの日」にされていることを知った。今日はそんな「Caturday」だ。
 ニェネントくんは今日もいつもの「定位置」、リヴィングとキッチンの境界のところで丸くなり、わたしとは「つかずはなれず」の距離をキープしている。まあ健康そうなので何より。

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 わたしはといえば、ずっと怠惰な日々をおくっている。なんとかしなければと、薄い文庫本の『ランボオの手紙』を昨日今日で読み終え、昼食のあとはベッドで横になって『ジェイムズ・ジョイス伝』を読む。
 ジョイスはついに『ユリシーズ』をほぼ書き終え、「出版をどうするか?」という段階になっている。このあたりの苦労話は、ナボコフが『ロリータ』を出版しようとしたときのことを思い出させられる。とっても似ている(どちらも、「わいせつ図書」として発禁にされるところだったのだ)。ジョイスがあるパーティでプルーストと出会い、ジョイスは何とかプルーストと会話しようと帰りにいっしょのタクシーに乗るけれども、けっこうプルーストはつれなかったという挿話が楽し。そういうのでは、ナボコフが自分の作品の朗読会にジョイスが来ているのを知り、それでもジョイスと何の話をしたらいいのかわからなかったという、『ナボコフ伝』に書かれていた話を思い出した。ひょっとしたら、この『ジェイムズ・ジョイス伝』を読み進めていけば、そんなナボコフとの出会いのことも書かれているかもしれない。

 ベッドで本を読んでいるといつものように「午睡」モードになり、しばらく睡眠。目覚めてリヴィングでテレビをつけてみると、この日は「香川照之の昆虫すごいぜ!」のスペシャルをやっていたのだった。わたしはてっきり明日の日曜日に放送されるものと思っていたので、あぶないところだった。
 また最初の30分を見逃してしまったが、そのあとの「完全変態」「タガメ」「コスタリカ篇」とをたっぷり見ることができた。「タガメ」の回は以前見ていた記憶も多少残っていたけれども、やはりわたしにはこの回が「ベスト!」であるだろうか。「コスタリカ篇」も楽しく見た。
 しかし、香川照之が雑談で「Eテレで昆虫の番組とかやりたいね」と話していたのを、伝え聞いたEテレのスタッフが実現し、もはや香川照之の「ライフワーク」ともなり、コスタリカへロケに行ったりしてしまうのだから強烈だ。まだまだ継続してほしい番組だ。

 さて、昨日のニュースで見た、若い人らを対象にした渋谷での「無予約でできる」ワクチン接種、なんとこの日はさいしょっから「抽選」ということにして人々を並ばせたらしい。何をやっているのだか。ほとんどポリネシアとかの未開発国でのありさまみたいだ(いや、そういう書き方はポリネシア諸国に失礼だ)。それが、2千人以上が行列をつくって「抽選番号」をゲットし、その中でワクチン接種できるのは350人だったというのだからあきれてしまう。
 この東京のど真ん中で、「さあ、予約なしでワクチン接種できますよ~」と呼びかけて、じっさいに接種できるのはわずか350人というのはどういうことなのか。昨日の顛末の反省も何もないし、「抽選」ということにしたのは昨日の事態よりももっと悪い。
 やはり、こうやって2千人以上の人たちが早朝から渋谷に出かけて行列に並ぶというのは、「ワクチンを接種したいけれども出来ない」という若い人たちの「危機感」のあらわれだろう。その「危機感」を救い取れない小池都知事、そして「他人事」と放置しているスカ首相は、どちらも犯罪者レベルだと思う。

 しかしわたしの精神活動は相変わらず低調で、いくらか読書は出来たとはいえ、自分でも「停滞」しているという気分に満ちている。今日も一歩たりと家から外に出なかったし、怠惰である。やはりまずは外に展覧会を観に行くとか、映画を観に行くとか、そうでなければ行ったことのないスポットを歩いてみるとか、そういうことをやるべきだろうか。
 今はやはり人出を厭う気分も強く、展覧会や映画を観に出かけようという気分になれないし、「外を歩く」というのも、この暑さでは熱中症の危険があるというか、疲労困憊してしまいそうだ。
 この夏の暑さも来週いっぱいでけっこう収まりそうな予報もあり、暑さが収まったならば電車で東京都は逆方向に出かけ、知らない場所を歩いてみたいという気もちはある。実行したい。