ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-01-18(Mon)

 去年の暮れにはわたしたちをさんざん悩ませたビルの前の並木からも、枯れ葉はすっかり落ち切ってしまい、まだ暗い早朝に歩道を歩くと、街灯に照らされた葉のない木枝が歩道にシルエットを落としていた。

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 さて次にわたしたちが悩まされるのは桜の季節、満開を過ぎて散りはじめる桜の花びらがまた強烈なことになる。勤務するビルの前は「なんとかカエデ」という木の並木道なのだけれども、幹線道路をはさんだ対面の道の方は延々と桜並木で、これが付近のビル風のせいで散った花びらはぜ~んぶウチのビルの方に来てしまうのだ。「歩道に散った桜の花びら」は風情があるではないか、などと思われるかも知れないが、「吹き溜まり」にたまり積もった花びらは情緒も何もない、ただの「ゴミ」なのである。しかも掃き集めるのも困難だし、泣きたくなるのである。まあまだ先のことだけれども、想像するだけでゾッとする。

 今日は18日で「8」のつく日で、ウチの東のあのスーパーでは基本全品5パーセント引きになる。まあ一万円買い物してやっと五百円お得というので、そこまで「いいね!」という気もしないのだけれども、ちょうどその東のスーパーとか、同じショッピングセンター内で買い物したいものもあったので、買い物に行く。
 いちど帰宅してからまたお出かけするよりは、仕事の帰りにひとつ駅を乗り越して、駅に近いそのスーパーに寄り道し、スッと帰った方が効率はいい。ただ、こっちの駅はもう定期の範囲から越えているので、「乗り越し料金」が取られる。実はこの「乗り越し料金」だけで5パーセント割引きで安くなる分を超えてしまうわけで、ちっとも「お得」ではないのだけれども、ここは「効率」と「時間」を優先する。

 しかし、そのスーパーへ行ってみると、買い物客の数が多い。わたしもこうやって買い物に来ているのだから人のことは言えっこないのだけれども、「こ、こ、こ、これが<非常事態宣言>下のありさまか」とは思ってしまう。だいたいみ~んな夫婦とか親子で来ているし、去年の3月の<非常事態宣言>のときとはずいぶんちがうな、とは思う。やはり今回の<非常事態宣言>発令は皆にちいっとも緊張感を持たせるものではないし、これは皆に「気のゆるみ」があると責めるのではなく、政策の失敗という面が強いと思うな。
 買いたいものを買って、「もう今日の昼食は<お弁当>を買って帰ってすませてしまおう」と、いろいろとお弁当を見てまわる。お肉がいっぱいの「オードブルセット」を買って、ご飯だけ炊いてお肉をいっぱい食べようかとも思ったけれども、容器の色合いにひかれて「炒飯と餃子のお弁当」を買って帰った。
 これは帰宅して食べて、「しまった、容器の色にだまされたな~!」と思ったのだが、緑の野菜類がまるっきし乗っかってなくって、(わたしの感覚では)炒飯と餃子というのはミスマッチではないかということ。炒飯には野菜がいっぱいついてないといけないし、餃子というものは、「白米」でこそ美味しいのだ。失敗だった。
 やはり「お弁当」は「デパ地下」のお弁当が断然いいし、さいしょ思ったように「オードブルセット」を買えばよかったかな、などと反省した。

 そんな弁当を食べ終えると、テレビでは今日から開催される「国会」の中継が始まり、まずはスカ首相の「所信表明演説」などというのがあるのだ。
 もうまるっきり期待などしていないのだが、報道ではスカ首相は昨日いちにち公務を休み、今日に備えて原稿を読み直し、演説の稽古をしたらしいのである。
 「どうなのよ!」と見ていると、なるほど昨日の「特訓」の成果があったのか、その冒頭では声にも張りがあり、多少は抑揚もつけているようではあった。しかしやはり目線は手元の「原稿」に落とされることが多く、進行するにつれて目線は下がりっぱなしになり、声もぼそぼそになってしまい、抑揚も何もなくなってしまうのだった。しょせん「一夜漬け」はダメなのだ。
 その内容も、今までと同じく「これからに向けての<具体策>」などまるで提示されず、これまでスカ首相が言ってきたことの繰り返しばっかりなのだった。
 ただ一ヶ所、JAXAの「はやぶさ2」の快挙を褒めたたえるときだけ声が大きくなり、まるで自分がリードして遂行されたプロジェクトみたいに胸を張ってしゃべっていたのには笑った。「日本学術会議」を潰しにかかっている男がよく言うよ!と思うのだが、どうやらこれは、去年の年末にスカ首相がJAXAに「総理大臣顕彰」を贈ったことと関係してるのではないかと思った。
 スカ首相は去年の9月に総理大臣に就任してから以来、唯一ポジティヴな「晴れ舞台」とは、その「内閣総理大臣顕彰式」の場だけだったと言ってもよく、要するにスカ首相にとって「オレはコレをやった」という、よっぽど晴れがましい舞台だったのだろう。言わずにはおれなかったのだ。
 では「東京オリパラ」については何か言うだろうかとみていたら、またもや、今まで何度も語ったのとまったく同じフレーズ、「人類が新型コロナに打ち勝った証しとして開催する」とのたまうのだった。まさに「壊れたレコード」の面目躍如である。ただ呆れるしかない。
 COVID-19対策も彼が語るのは「具体策」というのではなく、なんと「罰則」を含めての推進なのである。「罰則」などというものを設けるのなら、その「罰則」のしょっぱなの対象は「スカ内閣」そのものではないのか。もちろん、COVID-19対策に失敗した咎による。
 その他、自分がテレワークも出来ないクセに「デジタル庁」創設などと語るわけで、「語るに落ちる」とはこのこと。まあ書きはじめると今日の「施政方針演説」はヤバいことだらけで、評価できる点はなし。ただただ、今のスカ内閣こそが「国難」だと思うばかり。そして、わたしだってこんなことをズラズラとこの日記に書きたいわけではなく、もっともっと、自分の機能も乏しい脳を生産的に使用したいのだ。
 おかげで、今日も「年賀状の返事」は書けなかったではないか。

 (追記):先日、東京の「大江戸線」で職員(運転士ら)の集団感染(クラスター)が発生し、大江戸線は運行を間引きしたりしたのだけれども、その「感染源」は職員の休憩室の流しの「蛇口」、その把手とかだろうと判明したという。「歯磨き」「うがい」の飛沫が蛇口に付着して感染させたらしい。この報道はちょっとショックで、ただ街中(まちなか)で気を配っていればいいわけではないと、気を引き締めた。前から職場の「休憩室」もヤバい(マスクを外すことも多いし)とは耳にしていて、それなりに気配りしていたけれども、水場の「蛇口」というのは盲点だった。まあわたしは職場の休憩室で水は使わないけれども、例えば休憩室に置いてある冷蔵庫のドアなどだってヤバいのだ。わたしはもうぜったいにCOVID-19とかで入院したくない、ニェネントのためにも入院するわけにはいかないので、もっといろいろと考え直そうと思った。