昨日買い物に出て、通っている内科クリニックの前を通ったら駐車場に車はほとんどなかったし、窓から見えるクリニックの中の待ち合いロビーにもずいぶんと人影は少なく見えた。「やはり、COVID-19の新規感染者が増えているからな」と思うわけで、春の「緊急事態宣言」のときを思い出しても、こういう病院の外来に(それが内科医だけなのかどうかはわからないけれども)、いち早く反応があらわれるように思えた。
ところが今日、西のスーパーに買い物に行くと、お客さんがけっこう多い。それはいいのだけれども、そんな中に家族連れ、お父さんとお母さん、そしてお子さんという3人以上のグループの数がけっこういらっしゃる。わたしは別にモラリスティックに「一家族一人で買い物しなさいよ」とかあれこれ言いたくはないけれども(しっかり言ってる)、もうスーパーの店内は「ソーシャル・ディスタンス」なんてものではないし(レジへの行列のところでだけ前後の人との間隔を守ろうとする)、病院なんかに通院する人ら(けっこう年配の方々?)の「危機意識」と、こうやってスーパーに買い物に来られる方々の「危機意識の欠如」のギャップの大きさは、ちょっとショックだった。
わたしはそこまでに「もう一歩も外に出たくないね」という「Stay Home」というわけではないけれども(そういうことは不可能)、最低限の「Stay Home」は必要な段階かもしれないとは思っている。だからちょっと、こういうスーパーに家族連れで来店するような人たちの「危機意識」とはどういうものなのか、聞いてみたいという気もちはある。
だいたいそもそも、政府主導の「Go To キャンペーン」を一部地域を除外したと言いながら継続していることで人々に心のゆるみを生み出しているわけで、今の情況はとうぜん、「Go To キャンペーン」一時中止とするべきではないかと思う。まあ、今の日本は来年には「人類がCOVID-19ウィルスに打ち勝った」とする(スカ首相語る)オリンピック・パラリンピックを開催するのだという「至上課題」があるものだから、どうしようもない。逆に「オリンピック・パラリンピック開催」のために日本は泥沼に足を踏み入れていることに、人々は気づかないといけないと思う。また、ほんとうにマジにオリパラをやりたいのならば、それなりの国としての「対策」が必要なことは言うまでもない。その対策が「経済を回す」という「Go To キャンペーン」だけで、感染者が増加してくるとあたふたする政府には不信感しか湧かないだろう。
今日は早い時間に、「GYAO!」でポン・ジュノ監督の『グエムル-漢江の怪物-』を観た。意外と、おととい観た『アウトブレイク』につながるところもある映画だった。
買い物に出たときに、この季節らしいスカっとした空がみられた。
今日はスーパーで「鶏肉の炙り焼き」を買って夕食のメインにし、「ポテサラ」にはゆで卵と粒マスタードをミックスして新規路線を狙った。「鶏肉の炙り焼き」は、「こりゃあ自分でやった方が美味だったな」というところだった。次回はぜんぶ自分でつくろう。
夜は6時から、ネットの「ニコニコ美術館」という番組で、国立民族学博物館から先日観た『性差(ジェンダー)の日本史』展の生中継、解説があり、終了する9時すぎまでしっかり観てしまった。もちろん、ただ一観客として観ていただけではわからないことなどが解説者に語られるし、いい復習になった。それに、画面には共に観ている人たちのコメントがずっと流されていて、皆さん知識・教養の豊富な方々ではあり、そんな方々といっしょに展示を観ている気分になって楽しかった。さいしょのうちこそはネトウヨらしき人物らが変な発言もしていたけれども(彼らは「ジェンダー」などというテーマには絡みたいのだ)、皆が「放置しておけばいい」と無視していたら、その内容についてこれなかったのか、そのうちにそういう発言は皆無になってしまった。
こういうライヴ番組があるのは知らなかったが、ときどきやっているようだ。こういう「COVID-19禍」のときに、こういうライヴ配信番組があるのはうれしい。また機会があれば観てみたいと思った。