ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-11-27(Fri)

 北海道の知床で、人里に降りてきた体重300キロを超すヒグマが捕らえられたという報道があった。人の食べ物の味を覚えてしまったらしい。すぐに殺処分されたというが、それは仕方のないことだろう。
 しかしこの報道でわたしが思い出すのは、NHKがわたしが起き出す早朝に放送していた「かわいい動物の子ども」というイメージ映像で、その中にヒグマの小さな子どもも登場してきたわけだった(これがとってもかわいいのだ)。でもこのコグマの映像には出典があって、以前知床のヒグマを捉えたドキュメンタリーで映されていたコグマだ。そのドキュメンタリーでは「山に食べ物が少なくなり、飢えたヒグマが人里に降りてくる」ことを伝えた番組だったけれども、知床の人はそんなクマへの対処法を知っていて、「決して食べ物を与えないこと」「山でクマと出会ってしまったときには大きな声で、自分を大きく見せることでクマを追い払える」というような内容だった。その番組の中で「かわいい動物の子ども」に出てきたコグマも、母親グマに連れられて食べ物を求めて海岸をさまよっていたのだけれども、飢えている母親グマも空腹だから、海岸で見つけた魚も自分で食べてしまってコグマには与えない。そのうちにカメラは、丘で飢えて死んでしまったコグマを捉える。そばに母グマがいて、死んだコグマに「どうしたのよ」みたいに前足で触れるのだけれども、コグマの死体は坂を転がり落ちて行ってしまう。
 そんな元の映像を記憶していたから、早朝に「かわいいコグマ」みたいに映像を切り抜いて映されても、わたしは「あの<かわいいコグマ>はすぐに死んでしまうのだよな」と思い、目覚めたばかりなのに目からぽろぽろと涙してしまったのだった。そしてわたしは、そういう「映像の切り取り方」は「無責任」だよな、とは思うのだった(別に、「カメラマンの目の前で飢えているヒグマを見捨てるなよ」とか、「死んだコグマを映すなよ」とか思っているわけではない。その「映像」の流用の仕方は正当ではないと思っているだけだ)。

 先週、佐倉まで出かけた中で、今になってみると「佐倉城址公園」の紅葉、落葉した木々の美しさが思い出され、「Stay Homeだぜ」と決めたばかりだけれども、「どこか人のいないところにちょっと出かけてみたい」と思うことになった。
 まずは「海」をみたいと思い、ウチからだってそんなに苦労しなくても海に行けるのではないかと調べてみた。2時間ちょっとで銚子に行けることがわかった。「どんな景色だろう」と、そのあたりの風景をGoogleマップの「ストリートビュー」で見てみると、道路沿いに浜辺がつづいているだけで面白いものでもなかった(ちょっと、スケッチブックを持って行って風景を描いてみたいとも思っていたのだ)。
 まあ同じぐらいの時間をかければ神奈川の逗子や葉山にも行けるわけで、「そっちの方が岩浜とか起伏があっていいかな」とも思う。ただ、行くための電車が混むかどうかだ。
 別に「海」に限らずとも、先日の「佐倉城址公園」みたいなところでもいい。調べてみると、ウチから歩いて20分ぐらいのところにもそういう公園があることがわかった。この時勢、この季節、そんな公園に出かける人も少ないだろう。何よりも「近場」だというのがいい(「交通費」がまるでかからない)。まずはそんな、自宅近くの公園に行ってみようかとは思うのだった。

 今日は天気予報通りに寒い日になった。ようやく、着て出たパーカーが力を発揮した感じだ。今日は野良ネコの姿は見られなかったけれども、ウチのすぐ前のマンホールの上に「ハクセキレイ」がうろちょろしていた。ハクセキレイはマンホールの小さな穴から出てくる羽虫や蚊とかを待ち伏せて捕えるのだけれども、この寒くなり始めた季節にも、マンホールの穴からそういう虫が出てくるのだろうか。

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 わたしのエサはといえば、今週は納豆だとか厚揚げだとか、まるで「動物性たんぱく質」には無縁な、ヴィーガンな食生活だったのだけれども、今日もまた「がんもともやしの炒めもの」とサラダということになった。見かけは真っ黒でよろしくない。

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 それで夜になっていちだんと寒く、「もう冬だね」というところで、ニェネントくんとさっさと寝るのであった。夢を見たけれどもおぼえていない。

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