ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-10-31(Sat)

 夜中に、何か<気配>を感じて目を覚ます。それはニェネントがベッドに跳び乗ってきた<気配>。「今、ニェネントをかまってはやれないな」とそのままにしていると、ニェネントはだんだんにわたしの寝ている布団の上に足を運んでくる。ニェネントくんもそれなりに重たい。わたしの上にあがって「何をしているのか」と目を開けて見てみると、布団の上にかぶせた毛布の端にかみついて、前足を交互に動かして毛布の上でモミモミをやっている。お母さんを思い出しているのだ。ニェネントもいくつになっても本能的に<お母さん>の記憶があるのだなあ。しかし、わたしの上で足に交互に力を入れられると、とても眠るどころではない。「困ったな」と思っていると、ニェネントもそのうちにそんな所作もやめて、わたしの脇の毛布の上で丸くなってしまう。ニェネントのからだがわたしの左わきにしっかり接触している。どうやらニェネントはその姿勢のまま、眠ってしまったようだ。しかしわたしは眠れなくなってしまった。時計を見るとまだ午前2時前だった。

 そんなことをしているうちにトイレに行きたくなり、ニェネントくんには悪いと思ったけれども起き出してトイレに行く。もちろんニェネントも目を覚ましてベッドから降りて行ってしまった。
 わたしはベッドに戻り、また眠るわけだけれども、そのあいだに夢を見た。起きたときには覚えていたその夢も、今こうやって書いているときにはすっかり記憶から消え失せてしまった(ちょっとだけは記憶しているけれども、ここに書くまでもない)。

 短い眠りのあと、まだ暗いうちに目が覚めてしまう。今日は仕事も休みなのだけれども、そういうときでも5時ぐらいには自然に目覚めてしまう。休みの日が出勤日とちがうのは、起き出してからゆっくりして、まともに朝食を食べられることだろうか(まあ、まともな朝食と言っても「ハムトースト」ぐらいのものだけれども)。

 しかし、今朝は寒い。この季節でいちばん寒いのではないかと思う。どうやら最低気温も10度に届かなかったらしい。もう明日からは11月だし、すぐに冬がやって来る。

 それでも今日は晴天で、陽が昇ってからは部屋にも陽が射して暖かくなった。ニェネントくんもリヴィングに出てきて、出窓に上がって「ひなたぼっこ」をしている。「どれ、写真を撮ってやろう」と近づくと、ニェネントがちょうど大きな伸びをした。瞬間の、いいシャッターチャンスだった。

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 昼ごろに、注文してあった『ナボコフ伝 ロシア時代(上)』などが早々と到着した。「さっそく読み始めよう」と、昼食のあとにベッドにもぐり込んで読み始めた。‥‥そうすると、「あれっ? あれれれれ?」。本文に「原注」の番号がふってあるのだけれども、章の終わりにも、本の末尾にもその「原注」が載っていない。巻頭に「下巻」の目次が載っていて、それをみると上巻の原注も下巻の末尾に一括して載せられているみたいだ。
 それは困る。つまり、今到着した「上巻」を読むときにも、そばに「下巻」を置いて読まなければならないということか。ということは、電車の中で読もうとしても、上巻を読むときには下巻もいっしょに持ち歩かなければならないし、上巻を読んでいて「原注」が出てくると、そこで下巻を取り出して確認しなければならない。それはちょっとやってられないな。
 まあ「原注」が本文記述の「原典」の明記ぐらいならば読み飛ばしてもいいのだけれども、そうではない「補足説明」みたいなこともあるだろう。そうすると、本文を読んでいても「原注」は確認しないとならないだろう。
 しかし、どうしてこんな本づくり、編集にしたのか。わたしが今までに読んできた本で、「原注」が同じ巻にいっしょになっていない本などには初めて出くわした。これは「書斎」を持つ人のための本づくりで、通勤電車の中で読もうとする人のことなどまるで考えていない。けっこう学術書の出版などでは定評のある老舗出版社なのだけれども、どうしたことだろう(そんな出版社だからこそ、なのか)。
 読んでいても落ち着かないので、「下巻を買うのはもうちょっと後にしよう」と思っていたのだけれども、急いで下巻も注文してしまった。困ったものである。ほんと。

 今日の夕食は、キャベツがいっぱいあるし、最近は鶏肉のストックが(間違えて買って)増えてしまったので、「鶏肉 キャベツ」でレシピを検索し、「鶏肉とキャベツのオイスターソース炒め」なるものをやった。これはおいしかった。
 それで一昨日の夜が「十三夜」だったのだけれども、今夜がしっかりと満月。「ブルームーン」というのか。家のドアを開けて外に出てみたら、よく見えた。デジカメの調整がわからないのでどうしても月のクレーターが映らないが、肉眼ではクレーターの「うさぎ模様」もよく見える。

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 この月が「ブルームーン」というのなら、「お月見」に大好きなCowboy Junkiesの「Blue Moon Revisited」を聴こう。