昨日『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を観て、パンフレットも買って読んでみたのだけれども、わたしが昨日書いた「映画の中でパスティーシュされていた映画」のことはしっかり書かれていた。「それは気づかなかった」「たしかに見たけれども失念していた」という映画も書かれていたし、ブラッド・ピットの部屋のTVのうしろに貼られていたポスターは、女優アン・フランシスのものだということもわかった(あれは誰だろう?とは思っていたのだが、わからなかった。唇の下のほくろが印象に残っていたのだが)。
あと、車の中で流れるラジオで、レイ・ブラッドベリのことを言ってるなと、その名前は聞き取れたのだけれども、それ以上はわからなかったのは、映画『いれずみの男』のことだったということ。ただ、最後の方で『Candy』の看板がいっしゅん映されたのは、パンフレットには書かれていなかったのでわたしの勝ち。
使用音楽の解説も掲載されているけれども、映画音楽についての解説はわたしの知らないことばかりで役に立ったけれども、使用されたポップ・ミュージックへの解説はそれぞれが短くって通り一遍。まちがいもあるし、ストーンズの「Out of Time」の歌詞を翻訳(誤訳)してみせて「<ベイビー 時間がないよ>と唄うミック・ジャガーの歌詞がなかなか意味深だ」などと書いてしまっているのは恥ずかしい。
それで起きてからはFMの『ウィークエンド サンシャイン』をエアチェックしながら聴くのだが、先週の放送でちょっとこの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』関係のことが語られ、そのストーンズの「Out of Time」がかけられたりしたのだったが、実はわたしはその放送を聴いてすぐにその映画のこと、音楽のことを書いてリクエストメールを送っていたのだった。わたしは「特に取り上げてくれなくってもかまいません」とは書いておいたのだけれども、今日の放送でいきなり冒頭でわたしのリクエストメールが紹介され、リクエストしたRoy Headの「Treat Her Right」をかけてもらった。バラカン氏も大好きな曲だという。バラカン氏とわたしとはほぼ同い年だし(日本の学校なら同学年)、同じような曲を聴いてきていて、その好みもすっごく近い(こういうことは以前にも書いたっけ)。うれしいことではある。
さて今日は、夕方から横浜に出かけて「庭劇団ペニノ」を観る予定ではあったのだが、この頃の出かける間際の病気、「出かけたくないな~」というのが始まってしまい、ギリギリの時間まで部屋でゴロゴロする。開演時間は18時なので、15時半に家を出れば充分に間に合うだろうと思い、意を決してその時間に家を出たのだけれども、途中でケータイを家に忘れたことに気づいて、ケータイがないとあれこれと不便なので取りに戻る。駅に着くともう16時になっていて、「やばいだろうか」とケータイの乗換案内で検索してみると、常磐線の快速に乗り換えて東京駅に出て行くやり方でもちょっとばかし間に合わないことがわかった。そうなのだ。横浜に出るにはたっぷり2時間みなければいけないのだ。
「あきらめよう」と家に帰り、劇場に予約キャンセルのメールを出しておく(こういうことは大事なのです)。でも、チケット代が4500円と、かなりお高い公演でもあったので、このところの財政のひっ迫状態を考えると、「おお、少し財布が楽になったな」などと喜んでしまうのだった。