仕事に出るときに、洗濯して持って行くように置いてあった制服を置き忘れてしまった。もう駅に着いてから思い出すというお粗末ぶりで、取りに戻る時間は当然ない。しかし、勤め先にはもうひと組置いてあるわけで、そんなにあわてることではない。ところがホームでバッグをあらためると、ケータイも置き忘れてきたようだった。ケータイは時計代わりに仕事中持ち歩いていて、時間がわからないと仕事の上で大きな支障がある。建物の中で時計というものは地下１階にしか、外から見られるものはない。これはアウトである。しょうがないので、勤務地のそばのコンビニで腕時計なり何なりと買おうということにした。
コンビニに寄ってみると、かんたんな腕時計が１４００円ぐらいで売られていた。しょうがない。コレを買おう。しかし、「腕時計」というものを身につけるのは何年ぶりのことになるだろう。少なくとも十年は腕時計なしの生活をつづけている。たとえその腕時計を使うのが今日限りだとしても、十年とかの期間のブレイクになる。
使ってみると、これはこれで便利なもので、ちょっと腕に目をやればすぐに今の時間がわかるではないか。いちいちポケットからケータイを取り出して時間を見るよりもよほど効率的だ。そのうちに、その腕時計はわたしにすっかりなじんでしまった。
ところが休憩時間になり、「本を読もう」とバッグの中をみると、いつもとは違う場所にケータイが放り込まれているのを見つけてしまった。‥‥なんということだ。わたしは間抜けだ。そして無駄な買い物をしてしまったわけだ。
しかしせっかく買った腕時計、何とか活用したいものだ。
天気予報では今週は東京も雨になる日が多いとのことで、今日も仕事を終えて帰るときにはちょっと雨が降り出していた。まだまだ暑いのだけれども、これまでの「酷暑」というのからはちょっと逃れた気がする。セミの鳴き声も小さくなった。そろそろ「夏」も終わろうとしているようだ。
帰宅すると、注文してあったデジカメのバッテリー充電器がようやく配達されていた。注文してからずいぶんと日にちがかかったものだ。
ずっと書いてなかったが、ニェネントは夏になって夜に「遊んでよ～」とベッドに跳び乗ってくることはなくなってしまった。やはり、遊ぶのはわたしが「掛け布団」をかけているときに限るようで、肌掛けとかではフカフカしてないからイヤなのだろう。それでも、「さ、寝るよ！」とか、わたしといっしょにリヴィングでごろごろしているニェネントを拉致してベッドに連れて行き、わたしの上にのっからせて遊べば、いやがるわけでもなくわたしに付き合ってくれる。いいコ、ではある。
