昨日から、となり駅の映画館でゴダールの新作『イメージの本』の上映が始まっている。これが日本での封切り上映で、関東ではあと先日『マイ・ブックショップ』を観た銀座の「シネスイッチ銀座」との２館だけ。ま、いってみれば「最先鋒」を行く映画館が、わたしの住まいのとなりの駅にあるのだ（今どきもう、ゴダールの作品が「最先鋒」と思うのは逆に「時代遅れ」かもしれないが）。
それで、今日観に行こうという計画を立てた。映画の上映は夕方の６時からの一回だけだから、昼間は音楽を聴いたりパラパラと本を読んだりする。
今読んでいる本はもうすぐ展覧会の始まるクリムトの本なのだけれども、読んでいるうちに面白くもなったし、そのクリムト展にはわたしは早々と明後日行くつもりでいるので、それまでに今読んでいる本を読み終えたいという気にもなり、つまり今日は映画を観に行くのはよして、読書に専念することにした。
本は暗くなって読み終えたけれども、自宅でこれだけ読書に熱中したというのは初めてのことじゃないかと思う。「家ではなかなか読書に集中できない」と思っていたけれども、やれば出来るではないか。
