ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-10-30(Sun)

 これで二週間、働いていないというか仕事に出ていないことになる。しばらくは前の勤め先との「事後調整」に時間が取られることになるだろうけれども、そんなのは一日の中でわずかな時間にすぎない。まずはこういう「生活時間」に慣れなくてはならない。
 今の状態では「映画を観に行く」とか「展覧会を観に行く」とかいうことも不可能っぽく、となり駅の映画館で今やっているトリュフォーの特集上映、もっと観に行きたいのだが、きっともう行けないだろう。行きたかった11月初めの小林嵯峨さんの舞踏公演も、国立博物館の「国宝展」も行けないだろうな、とは思う。今日、山種美術館で「没後80年記念 竹内栖鳳展」が開催されていることを知り、もちろん代表作の<班猫>も展示されているわけで、「行きたいな」とは思ったけれども、はたして行けるだろうか?

 とにかくは昨日も書いたが、今は家で「読書」もしなくなったし、サブスクとかDVDで映画を観ることもなくなってしまった。
 今日は読んでいた途中のジョーゼフ・ヘラーの『キャッチ=22』とか、大岡昇平の『武蔵野夫人』とかを少し読んだ。『キャッチ=22』は短かい章ごとに話の展開が変わる「短編小説集」みたいなところもあるから、時間をおいても読みやすい。この日読んだところは、大佐と従軍牧師とのこっけいな問答で、読んでいて笑った。『武蔵野夫人』の方は、前の展開をもう忘れかけていたのでキツかったが、こちらも斜めから読めば「こっけい」ではあるだろう。どちらもようやくその「半分」ぐらいのところに来たか。

 しかし今考えるのは、今ウチの中に積み上がっている書籍やCD、そしてDVDの「たいていのところ」は処分しなくってはならないな、ということ。
 せっかくだからわたしの知人・友人とかの手元に行ってくれればいいとも思うわけで、たとえばFacebook上の友人とかに知らせて頒布したい、とか思ったのだけれども、「価格」をつけて「買い手」を探すとかいうのではなく、欲しい人がいれば送料は着払いで送ってあげようとも思った。しかし、「送料着払い」はいいとして、発送するための「荷造り」がけっこうひと仕事になるわけで、やっぱりいくらかなりの「値段」はつけるしかないなとは思うことになる。そういうことはFacebookの精神に反するというか、「やるべきではないな」とは思い、すべては「ふりだし」に戻ることになった。やはり「古書店」に買い取ってもらうしかないのか。
 もう汚れてしまっている本や、サブスクでいくらでも聴けるCDなんかは、捨ててしまった方が容易いだろうな。

 今日も多少本を読んだぐらいで「何もしない」一日になってしまったが、昨日までの「ネガティヴ」な気分からようやく脱し、少しは前向きな気分で一日を過ごした。食べるものも多少はおいしく食べられるようになったし、酒もおいしくなった。今回は「長期戦」ではあり、その中で自分が埋没してしまわないようにがんばろうと思う。

 今日は一歩も外に出ることはなかったが、今日の写真は、昨日「おでん」の器に首をつっこんでおつゆを舐めるニェネントくん、ではある。