ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-06-06(Thu)

 この日は一週間ぶりに「ふるさと公園」へと歩いた。以前は毎週月曜日には「ふるさと公園」へと歩くと、いつの間にか決まってしまっていたのだけれども、しばらく月曜日だからと「ふるさと公園」へ行かなくなった。これはしばらく前の月曜日に雨になって一日家にこもり、それ以来のこと。

 この日も午前中は爽快な天候で、外を歩いても気もちがいい。もう季節は「初夏」といってもよく、公園の近くではヒマワリの花も咲いていた。

     

 「ふるさと公園」に着いてしばらく歩くと、池沿いの歩道に大きな白い鳥の姿が見えた。もちろん、コブハクチョウである。近づいてみるとコブハクチョウの家族、6羽の雛鳥と2羽の親鳥皆が歩道に上がってきていて、みんないっしょにしきりに羽根づくろいしているのだった。雛鳥6羽もみんな揃っていた。

     

 いやあ、実に久しぶり。わたしがさいごにこのコブハクチョウの家族を見たのは、まだ雛鳥が孵化して間もない5月6日のことだったようだから、ちょうど一か月ぶりにその姿を見たことになる。
 その一ヶ月のあいだに雛鳥たちはしっかり成長していて、ずいぶんと大きくなっていた。これではもう、「雛」とは呼べないだろうな。ただ、羽根は見た感じまだまだ成長し切れてなくって小さく、まさに「手羽先」という感じだったが。

     

 コブハクチョウの家族は今は普段、手賀沼の東の方で暮らしているのだろうと思う。毎年産まれるコブハクチョウの雛は、そうやってもっと仲間のたくさんいるところで仲間といっしょに過ごし(親鳥が仲間の皆に「これが新しい家族よ」と紹介する時期なのだろうか? 将来につがいになる相手と顔を合わせておくという意味合いもあるだろうか)、ほとんど営巣していた「ふるさと公園」には戻ってこなくなるんだけれども、それでも毎年、産まれて一ヶ月ぐらい経つと、家族で「ふるさと公園」に戻ってくる。あらためて子供たちに「このあたりであなた方は産まれたのだよ」と教えているような気がする。将来的に、それでこの「ふるさと公園」で営巣するようにもなるのかもしれない。

 公園を出て、この日はネコたちに出会うこともなかった。駅前のスーパーにも立ち寄ったが、特にほしいものもなく、何も買わずに店を出た。ただ、先日は200円以上していたキャベツ(ひと玉)が、この日は100円で売られていて、ちょびっとショックだった。野菜の価格の変動は目まぐるしいなあ。まだブロッコリーはけっこう高値がつづいているが。

 昼食は買ってあった「ざるラーメン」ですませ、テレビで「ちゅらさん」と「虎に翼」を見るという、いつもの平日。どちらも面白いが、「虎に翼」は戦後の時代の変わり目を法曹界のヒロインの目から描き、秀逸だと思う(「ちゅらさん」はとにかく見ていて笑ってしまうのだ)。

 午後からはついに、『シン・ゴジラ』以前のゴジラ映画のラスト、『ゴジラ FINAL WARS』を見たのだった。
 わたしはいろんな映画を観て、たまには「こりゃあつまんないな」とか「ひどい映画だなあ」とか思うことはあるが、この『ゴジラ FINAL WARS』は「つまらない」とか「ひどい」とかいう前に、「唾棄すべき映画」だと思ってしまった。見ていて何度も、「もう見続けるのはやめよう」とテレビ放送に切り替えかけたけれども、「これも<忍耐>」と、さいごまで見届けた。哀れなり、ゴジラ

 夜寝るときようやっと、読んでいたナボコフの『偉業』を、十ページぐらい読むことができた。たった十ページ。まだまだお話にならない。