昨日の朝９時に、沖縄で地震があったということで即「津波警報」が出され、テレビは以後その報道一色になった。３メートルに達する津波が来るおそれがあるというので、高台に避難する人々の姿が中継された。
幸いにも大きな津波が押し寄せることもなく、警報は注意報になり、午前中にはその注意報も解除された。
ところがそのあと、その地震の震源に近い台湾ではマグニチュード7.7という大きな地震が起きていたことがわかり、台湾からはビルが傾き、１階がつぶされてしまっているような映像が届き始めた。１月の能登半島地震で報道された映像と相似形というか、強烈に能登半島地震のことが思い起こされた。
まだ被害の全貌が明らかになってはいないようだけれども、山から巨大な岩石が道路に転がり落ちてくるような、強烈な映像も放映されていた。被害が最小限にとどまるように願う思いだ。
その「能登半島地震」からも３ヶ月が経ったけれども、被災地ではまだ水道の復旧もなされていない地域も多くあるらしく、避難所生活をつづける方もまだいらっしゃるという。こういうときに活躍が期待されるのは、静岡の川勝知事がのたまわれた「ものをつくる」人々の力だし、まだ復旧が進まないということには、その川勝知事の言う「野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったり」という人たちではない「頭脳、知性の高い方」がちゃんと仕事をやってない、ということにもなるのではないだろうか。
わたしはこのところメンタルヘルスの状態がよろしくなく、気力の低下も著しい。実は今、となり駅の映画館で、観たいと思っているヴィクトル・エリセ監督の旧作『エル・スール』が上映されていて、わたしの都合のいい上映時間での上映は今日で終わってしまう。それで「行くなら今日しかないな」と思っていたのだけれども、やはり朝になると「出かけたくない」という気分に囚われてしまう。
これは先月、やはりとなり駅の映画館に『12日の殺人』を観に行ったときにもまったく同じようなメンタル状態にあったわけで、まだまだあの時の状態と同じなのだなあとは思ってしまう。
行きたくはないが、行かなければあとでもっとダウナーな気分に陥ってしまうだろうと、ちょっと無理をして出かけることにした。
ニェネントくんには「お留守番お願いね！」と「ちゅ～る」を出してあげて、１０時少し前に家を出た。この日もけっこう暖かいので、セーターの上に薄いシャツを羽織って出かけた。
電車に乗ってとなり駅で降り、まず映画館に行ってチケットを買い座席を決め（またいちばん後ろの席を選んだ）、いちど映画館を出てから、映画館のすぐそばの桜の木を見に行った。
おやおや、もうすっかり「満開」になっているではないか。あとで、東京ではこの日に桜の「満開宣言」が出た、というニュースを見たけれども、ここはまるでここだけが「東京の飛び地」のように桜は満開だった。
上映開始時間が近づいたので映画館に戻った。けっこうお客さんの数は多いようで、映画が終わったあとに場内をながめてみると、20人以上のお客さんだったようだ。
先日、新作の『12日の殺人』を観たときは観客は10人もいなかったというのに、旧作のリヴァイヴァル上映のこの日は、その２倍も３倍もお客さんが来ている。やはり、この映画館は「名画座」というスタンスというか、観客もそういうのを求めているのだろうと思った。
この日観た『エル・スール』はむか～し観た映画だったけれども、やはり今は何も記憶していない映画。娘と父親との関係を描いた映画だけれども、わたしにも娘はいるもので、つい父親に思いっきり感情移入して観てしまった。
映画が終わって駅から電車に乗り、自宅駅に到着して１２時半。今日は普段と逆コースで、駅から「ふるさと公園」を通って帰ることにした。
また野良ネコに出会ったり、「ふるさと公園」でコブハクチョウも見たのだけれども、きっとおそらく、明日はこの日記に書くことも大してないことだろうから、そういうことは明日書くことにする。ただ、ひと駅離れただけの「ふるさと公園」周辺では、桜の木によってはけっこう開花しているところもあるのだけれども、手賀沼沿いの桜並木など、まだまだようやく咲き始めたか、という感じ。これは「地域差」なのか、となり駅の桜が満開に咲くのが、あの木だけが早いせいなのか、そのあたりはわからない。
遅くなってしまった昼食は、帰り道にドラッグストアで「照り焼きチキンとたまごのサンド」を買って、帰宅してから食べた。とってもおいしかったな。
この日は映画館で映画を観ているので、そのことをじっくりと思い返して、ウチで映画を観ることもしなかった。夕方はまたＮＨＫの「ニュースーン」を見たけれども、今週つづけて見た結果、「やっぱり面白いわけではないな」ということに落ち着いた。まあ時間があればまた見ることもあるだろうけれども。
