ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-10-28(Sat)

 昨夜テレビで、「今夜は十三夜です」と語っていた。十三夜というのは旧暦の9月13日の月のことで、十五夜に次いで美しい月と言われ、昔からこの夜にもお月見をしたのだという。
 十三夜というのは満月ではなく、まだちょっと欠けているのだけれども(今月の満月は明日のこと)、過去の人たちはそんな欠けた月にも美しさを見出していたのだ。これは中国から伝わったのではなく、日本独自に「十三夜」というのを愛でるようになったのだという。
 わたしも7時半ぐらいに、「そんな月を見てみようか」と外に出てみた。
 今は少し天候も不安定で、雲がいっぱい出てきたりすっかり快晴になったりするのだけれども、ちょうどその時間はすっかり晴れていて、けっこう空の高い位置にそんな月の姿を見ることができた。写真の通り、月の左側はまだちょっと欠けている。

     

 わたしは少しキッチン周りの整理をしようと先日、100円ショップで棚にする板を買っていたのだけれども、今日じっさいに作業をしてみると、そんな板は実はまったく不要だったことがわかった。スケールで測って買いに行ったのだけれども、そもそもがわたしの勝手な思い込みだったのだ。
 それで100円ショップから帰ってあとになって考えたら、他にも100円ショップで買っておきたいものがあったことを思いだした。
 こういうことばかりやっているが、だからこの日も100円ショップへ出かけてきた。ついでにスーパーにも立ち寄って、久しぶりにお弁当、「鶏そぼろ弁当」を買って帰った。わたしはこのスーパーのお惣菜類は皆けっこう美味しいと認識しているが、そんな中で「お買い得」で美味しいと思っているのがこの「鶏そぼろ弁当」。北のスーパーにも同じような弁当が売られていたが、いちど買ってみるとものすごい味の差なのだった。
 というわけで、この日の昼食はその「鶏そぼろ弁当」。それで夕食には冷凍庫の中で仮死状態だった「たらこ」をひっぱりだし、タマネギと炒めてスパゲッティにからめ、「たらこスパゲッティ」。

 昨日、読んでいたナボコフの『ディフェンス』を読み終え、「では次は何を読もうか」ということになるのだが、『ディフェンス』を読んでいて、同じナボコフの『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』をまた読みたいとも思ったのだが、その本をいくら探しても見つからないのだった。文庫本というのは思いもかけないところに放り込んでしまっていることもあるので、これは家じゅう大掃除でもしないことには見つからないだろうか。
 それで、最近買ってあったアラン・ロブ=グリエの『消しゴム』を読むことにした。ナボコフは意外にというか、同時代の作家ではこのロブ=グリエのことを評価していたらしいけれども、なるほど、読み始めてみると、こういう攻め方というのはナボコフの作品にどこか共通するところもあるのかもしれない、などと思うのだった。

 夜は、ついに阪神vsオリックスの「日本シリーズ」が始まり、「関西チーム同士の対戦だから関東とかではテレビ中継やらないのではないか」と危惧したが、ちゃんとやってくれて、わたしも観戦するのだった。
 わたしは今のプロ野球の選手のことなどあんましわかっていないのだけれども、この日の先発投手はオリックスが山本、阪神が村上。オリックスの山本は3年連続投手部門の4冠で、メジャーリーグが今いちばん欲しがっているという日本球界のナンバーワン・ピッチャーなのだ。「そりゃあなかなか厳しいゲームになるだろう」と思った通り、阪神の村上も好投してまさに投手戦、という前半。
 しかし5回表の阪神の攻撃で、先頭打者の佐藤がヒットで出塁したと思ったら、次のノイジー(ヒゲ、剃ってたのね)の打席の第一球で2塁へ盗塁したのだった。これは解説も「ベンチのサインなのかどうか」と語り合っていたけれども、打席のノイジーは不必要な大きな空振りをしていたし、あれは盗塁することをわかっていて、それを助けるための「大きな空振り」だったのだろう。
 ノイジーは外野フライだったけれども佐藤は3塁へ進み、「ま、仕事はしたね」というところか。それで次のバッターの適時打で阪神が先取点。またランナーがたまって2アウト1、2塁という場面で1番の近本が大きな3塁打で2点追加。この回さらに1点を加えて4-0。「あ、これで阪神勝つな」とわたしはテレビを消してベッドへ行き、あとはスマホのテキストでの中継を見るのだった。
 6回にも阪神は3点追加して「もうそんなに点取らなくっていいよ」というワンサイドゲームになり、けっきょく8-0でこの第一戦を勝利。「アレのアレ」も近くなってきた。明日の夜も野球三昧になるだろう。