ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-06-10(Sat)

 北のスーパーへ買い物に行き、最近のいつものように途中のツバメの巣を覗いてみたけれども、もうツバメの子がいる気配はなくなっていた。火曜日に見たときには、もうすっかり成長して今にも巣立ち出来そうな雛の姿が見られたのだったけれども、その火曜日から今日までのあいだに、ついに巣立ちしてしまったのだ。

     

 このあと親子のツバメはすぐに海を越えるのではなく、河川敷とかの葦原に何千、何万もの仲間といっしょに「集団ねぐら」をつくり、秋になってから越冬地の東南アジアへ旅立つのだという。

 この日は雨にもならなかったので、「行きたい」と思っていた市ヶ谷の「インスティトゥト・セルバンテス東京」というところでの『日欧の映画交流の誕生 娯楽映画の黄金時代・日欧映画交流』(会期は今日まで)を見に行こうかと考えて、午後から出かけようと思ってはいたのだが、やはり食事のあとはダラダラとしてしまい、けっきょく出かけることはなかった。

 観続けているヒッチコック作品は、次からアメリカへ渡っての『レベッカ』になるのだけれども、今までチェックしても引っかからなかった初期の『メリー』と『ウィンナー・ワルツ』という作品も「Amazon Prime Video」で観られることがわかった。
 それと、ヒッチコックがイギリスで初めて撮ったサイレント時代の作品『下宿人(The Lodger)』という作品がYouTubeにアップされているのを見つけ、「サイレント作品ならいいかげんな字幕に悩まされることもない」と、まずはその『The Lodger』を観た。これは「さすがヒッチコック」というところで、とても楽しめる作品だった。

 他にもYouTubeにはヒッチコックのサイレント作品が何本かアップされていたのだが、評価を読むと『The Lodger』ほどには評価もされていないようでもあり、今あわてて観なくってもいいだろうと思った。
 同じように、「Amazon Prime Video」で観られる『ウィンナー・ワルツ』も、この作品はヒッチコックらしいサスペンス映画とかいうのではなく、ヨハン・シュトラウス2世を描いた音楽映画だということで、やはり今観なくってもいいだろうと思った。次は『メリー』という作品を観ようと思う。
 食事のあとにはまた『時効警察』で、この回のゲストは真木よう子だったけれども、思ったより彼女の出演シーンは短かかった。

 夕方、テレビの報道番組を見ていたら、入管施設における入管職員による収容者への暴力行為を写した映像が流された。3人がかりで収容者を締め上げる明らかな「暴力行為」で、一般にこのようなことが行われているのなら間違いなく「違法行為」として捜査されなければならない案件だと思った。これは以前問題になったミャンマーのウィシュマさんに対応した入管職員の行為をも思い出させられ、おそらく入管施設ではこのようなやり方が日常茶飯事なのだろうと思われた。
 入管職員は普通に考えたら「暴力行為」で有罪だが、誰も告発することがないというのはどういうことか。また、これら入管職員は収容者がヨーロッパ人であった場合、同じような行為をするのだろうか。この行為の背後には「人種差別」もあると思う。

 このようなことを正当化する新しい「入管法」はたしかに認められるものではないし、国会で法案承認を阻止しようとした議員の気もちはわかるが、昨日も書いたように、そのような行為は一般の人の反発を招くことの方が大きいだろう。
 今の日本は反動化、保守化の進行する国であって、そのことはリベラル政党、市民らの努力でストップ出来るようなものではないだろう。
 ただわたしがこの日の報道を見て「これはひどい」と思ったように、まだメディア・報道にがんばれるところもあるだろうと思った。もちろん右派はこれからはそのような報道を「反国家的行為」として排除しようとする動きが顕著になるだろうし、じっさいにすでにYahoo!Newsへのコメントにはそのような声が大合唱を起こしている。

 このような「右傾化」というのは日本に限らず、ヨーロッパのいろんな国でも起きていることであり、世界的傾向かと思えるところもあるのだが、そのことはまた、「右傾化に反対する抵抗運動・行為」は一国の問題ではないということでもあるだろう。