この日はもう「夏至」なのだという。ようやっと最近、わたしが家を出る頃も明るくなってきたなあ、と思うようになっていたというのに、もうこれからはだんだんに日も短くなり始めるわけで、じきにわたしが朝に家を出るとき「暗くなってきたなあ」と思うようになり、そのうちにすぐ、外も真っ暗な時間に出かけるようになってしまうのだ。
今日は「夏至の日」らしくというか、晴天で暑い一日になった。このところ「野良ネコ通り」でネコたちを見かけることもなくなったし、今朝は職場そばの芝生で、いつものようにスズメたちの姿も見られなかった。
それでもムクドリたちは何羽か見かけたので、今日の写真はムクドリで。
帰り道、跨線橋の上から、もうヒマワリの花がいっぱい咲いているのが見られた。小ぶりなヒマワリの花だけれども、たくさん咲いているとにぎやかで「夏」っぽい。
ヒマワリといえば、先日も行ったとなり駅の映画館では、ヴィットリオ・デ・シーカ監督でソフィア・ローレン主演の『ひまわり』を、ずっと上映しつづけている。この3月から上映が始まっているので、もう4ヶ月のロングラン上映だ。これはもちろん、ロシアのウクライナ侵攻を受けての上映なのだけれども、もともと日本では人気の高い作品ではあったのだ。
この『ひまわり』もロングランだけれども、この映画館でそれ以上のロングラン上映を続行中なのが、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』で、こっちは去年の12月からずっと、もう7ヶ月も上映がつづいている。
わたしもいいかげん、この『ドライブ・マイ・カー』を観ておきたいとは思っているのだけれども、今はレイト・ショーというか、夜8時ぐらいからの上映で、終映時間は10時を過ぎてしまうので、朝の早い生活のわたしには、ちょっと行きづらいのだ。
さて、わたしが仕事を終えて、例えば「ふるさと公園」経由とか、途中下車してスーパーで買い物したりしないで帰宅すると、だいたい時間は12時40分ぐらいになっていて、ちょうど「朝の連続テレビ小説」の再放送の時間になる。
3月までは、深津絵里とオダギリジョーらが出演する『カムカムエヴリバディ』をやっていて、けっこう楽しんだものだったけれども、今は『ちむどんどん』というのをやっている。これが沖縄出身のヒロインが沖縄料理の料理人を目指す、というような内容みたいだけれども、実は見ていてもちいっとも面白くないし、逆に、毎回見ていて不愉快な、ギスギスした感情ばかりが喚起される。
乱暴なことばで怒鳴り合い、相手の考えを否定して罵倒するようなシーンが毎回のようにある。ほとんどそういうシーンこそが「売り」のドラマなのかと思ってしまう。ヒロインもいつもムキになって対抗するばかりで、わたしはこのドラマでヒロインの柔らかな笑顔を見た覚えがない。
まあほとんどは脚本のせいなのだろうけれども、「そこを何とか柔らかく」としない、演出の責任も大きいと思う。わたしとしてはこ~んなに不愉快なドラマを見るのは、「生まれて初めて」という気がするが、最近はもう、「いったいどこまでこんなヒドいドラマをつづけるだろうか?」という興味で見つづけたりもしている。「あ~あ、まただよ!」という感じ。
昨日から読んでいた、今村夏子の『こちらあみ子』を読み終えた。ある意味、そういう『ちむどんどん』の対極にあるような作品である。
明日からは、同じ今村夏子の『木になった亜沙』を読もうかと思う。