ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-12-11(Fri)

 早朝4時半ぐらいに家を出て夜空を見上げると、空の真上、ちょっと東の夜空にきれいな三日月が見えた。満月もいいけれども、こういう三日月もいいな、というのは前に三日月を見たときに同じことを書いたな。「夜景モード」で写真を撮ると、やっぱりボケて月も太ってしまったけれども、じっさいにはもっと鋭い切っ先の凛とした姿である(ということも前に同じようなことを書いた記憶がある)。

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 電車に乗って勤務地の駅で降りて歩くと、ビルの間に月が見えた。たいてい、家を出るときに月が見えたとしても、こうやって電車に乗って勤務地に着くともう月の姿は見えなくなっているのが普通のことだけれども、ずっとついてきてくれた。

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 今日は仕事の帰りにふたつ手前の駅で途中下車し、駅前のスーパーでお買い物してから帰る。マヨネーズやマーガリンがもうなくなってきたからだけれども、野菜コーナーでたまねぎ、じゃがいも、ニンジンのけっこう大きいのが一個15円で売られていた。ウチの駅前のスーパーで売られているのよりずっと大きいし、ずっと安い。けっこうウチにはまだストックがあるのだけれども、たまねぎやじゃがいもは長期保存が効くので(ニンジンはダメ)いっしょに買って帰った。これで年内のたまねぎ、じゃがいもは充分量があるだろう。

 空にはけっこう雲も出ていたが、そのあいだから陽の光が射していてホカホカと暖かい。最近はずれることの多い天気予報は、「来週はすっごく寒くなるぜ」と人を脅している。どうなるのだろうか。

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 帰宅して、昼食に残ったさいごの「ボルシチ」を食べた。ようやく食べ終えた。ようやく「ボルシチ」から解放され、今夜は何をつくろうか。

 しかしこのところずっと、この日記に書くことといったら「天気」のこと、「買い物」のこと、「食事」のことばっかりだ(ニェネントのことも書くけれども)。まあじっさいに退化したわたしの頭の中にあるのはそ~んなことばっかりだ。
 今週はナボコフの『見てごらん道化師を!』を読み始めたのだけれども、これがなかなかにつらい。「難解」というのでもなく、ただ話がどんどんと細部に脱線して行く感じで、「はて?今は何の話だったっけ?」とわからなくなるのだ。というか、これはわたしがアホになって(そういう自覚はある)読書能力が退化したせいだろうかとも危惧したのだけれども、同時にカースン・マッカラーズの『黄金の眼に映るもの』というのを少しずつ読み始めたら、ナボコフ本がウソみたいにすんなり頭に入ってくるので、悪いのはナボコフなのだとわかった。
 マッカラーズの『黄金の眼に映るもの』は、ウチにある古い文庫本でマッカラーズの『心は孤独な狩人』を次に読もうと思っていて出してあったのだけれども、「いざ読もう」と思ったらば、その本をいったいどこに出してあったのかわからなくなってしまい、「しょ~がね~な」と代わりに読み始めたもの。

 もう今は「劇場」とかで演劇・ダンスなどのライヴ公演を観たいという気もちもまったく失せてしまったのだけれども、先日ついに映画館で『スパイの妻』を観たこともあり、「映画館に映画を観に行ってもいいな」という気もちがないわけではない。でも先日ネットをみていると、もうCOVID-19での入場制限は撤回されているようで、客席のあいだに「空席」を設けるというのでもなく、客席にはぎっしりと観客が入ってしまうようだ。このあいだウチで観た映画『アウトブレイク』の映画館でのウィルスまん延シーンでもないけれども、今ではわたしはもう、わたしのとなりの座席に知らない人間が座り、その人が2時間とかずっと自分のとなりにいるということが耐えられなくなっている。そんなに混み合っていない映画館ならOKだろうけれども、今は「やっぱり映画を映画館で観るのもやめておこうか」という気分ではある。

 昼間テレビをみていたら、スカ首相が誰とかいう人物との対談の生中継をやるというのだった。そうか、「記者会見」は忌避するが、前もって演出された「対談」ならOKで、「アクチュアルに対応している」というフリが出来るということなのだろうか。どうせ見ても不快感が増すだけだろうとは思ったが、今は自民党内でも「Go To キャンペーン」への批判も高まり、「ひょっとしたら<中断>か?」との空気もあるわけで、いちおうみてみた。
 これが登場したスカ首相はいきなり「こんにちは、ガースーです」と自己紹介するわけで、これはおぞましいという「嫌悪感」が巻き起こるし、殺意さえ憶えてしまった。いったい何なんだ、この腐敗しかけた人物は?
 けっきょくやはり、「Go To キャンペーン」を中断するなどというメッセージもなく、それに代替するCOVID-19対策も語らないままだった。

 世界でCOVID-19を軽視して感染を拡大させた指導者といえば、まずはアメリカのトランプ大統領があり、そしてブラジルのボルソナロ大統領がいるわけだけれども、どうやらスカ義偉という人物、そんなトランプ大統領やボルソナロ大統領と競い合うことで歴史に名を残そうと考えているのかしらん?と思ってしまうのだった。

 さて、ついに「ボルシチ」から解放されたわたしの夕食は、けっきょく「ナスともやしの炒めもの」ということに落ち着いた。けっこうチープな、「ちゃっちゃっちゃっ」とつくれる料理だけれども、「あ~、やっと<ボルシチ>から解放された!」と、ホッとするのではありました。