ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-02-28(Wed)

 夜中に、ニェネントくんが寝ているわたしの上にあがってくる気配で目が覚めた。それでしばらくはわたしの胸の上とかでまどろんでいて、そのうちにまたいなくなってしまう。
 今は夜に寝るときにはわたしの足元の段ボール箱に丸くなって寝ていて、なかなかわたしといっしょに並んで寝るということもないのだけれども、夜中になると起き出してきて、わたしのそばに寄ってきてくれることが多い。最近は「段ボール箱」という、いい寝場所は見つけたけれども、やっぱりどこかでわたしのことを好きでいてくれているのかな、とは思う。
 あんまりガンガンとわたしとのスキンシップをとろうとはしないコというか、独立心の強いコなので、世の中のよその飼いネコの、飼い主とのベタベタぶりとかの動画や写真をみると嫉妬もするけれども、ニェネントくんはニェネントくんで、わたしのことを好いていてくれてるのだろうとは思う。その気もちのあらわし方がよそのネコとは違うのだ。

 この日もわたしはあまり外に出なかったが、午後からは外からの陽射しも部屋の中を明るくして、けっこう暖かくなった。ニェネントくんがリヴィングからいなくなってしまったので、「こういう日はキャットタワーの上でひなたぼっこをしていることだろう」と和室をのぞいてみたら、あんのじょう、キャットタワーの上で丸くなっているニェネントくんの姿がみえた。

 陽射しが強いので、「こういう日はふとんを干さなくっちゃ」とふとんを持って外に出ると、ウチの前の空き地にネコがゴロンとしていた。「おや、ここにネコがいるのは珍しいな」と、そっと布団を干してカメラを持って出直し、そのネコを撮影した。
 一枚写真を撮ってもっと近づこうとしたら、そこでわたしに気づいたそのネコは、チャ~ッと逃げて行ってしまった。

     

 首輪も見えなかったので「野良」だと思うが、このあたりにも何匹か、隠れてネコが棲息しているのだろう(雪の降った日にも近くでネコの姿を見たし)。

 今国会は「政治倫理委員会」の実施方法ですったもんだやっていて、まずは公開するのか非公開でやるのかとか言っているのだが、だいたい「倫理的にヤバいのではないか」ということが問われているのなら、国会議員の問題でもあるし、国会で「証人喚問」を行えばいいのだ。
 ちょうど今は「確定申告」の時期にあたっているようで、あ~んな自民党派閥がパーティーでやって儲けた何千万という金が申告されてなくって、「そりゃあ脱税だろうが」と皆が言っているわけで、マジメに納税するのがアホらしくなると考えるのは当然だろう。「政治倫理委員会」とかいうのではなく、もっと根源的なところで問われなければいけないんじゃないかとは思うのだが。

 今日のニュースに、黒沢清監督がフランスで製作した新作の記事があった。「新作」というか、過去の『蛇の道』のセルフ・リメイクだという。
 『蛇の道』はわたしは去年にも観ているが、哀川翔主演の「復讐」二部作の一本目で、幼い娘を殺された男(香川照之)が、塾の講師の哀川翔の協力を得て娘を殺した犯人を捜して復讐するというストーリーなのだが、ひとすじなわではいかないストーリー(脚本は高橋洋)。
 旧作で香川照之が演じた役はフランスの実力派、ダミアン・ボナールが演じているが、哀川翔の役は柴咲コウが演じ、全編フランス語で演じているのだという。
 この作品は話の展開も面白かったし、ラストの廃倉庫の中の場面が現代美術のインスタレーションみたいでもあったし、わたしも黒沢清監督のVシネ作品の中でも突出した「傑作」だと思っていた。
 黒沢監督が人気のあるフランスでの製作で、前のフランス製作の『ダゲレオタイプの女』ははっきり言って「びみょー」なところもあっただけに、今回の作品でフランスに「やっぱり黒沢清はスゴいわ!」と見せつけてやってほしい。
 日本公開は6月14日からということで、それまでしっかり生きていようと思うのだった。

 午後からは、その原題がまさに「ダゲレオタイプ」なのだという、アニエス・ヴァルダの思いっきりドキュメンタリー、『ダゲール街の人々』を観た。ステキなドキュメンタリーだった。

 夕食は、「白菜はいっぱいあるし、ダイコンも残ってるし」ということで、両方を使って「簡単だぜ」という「ダイコン、白菜、タマネギの煮物」をつくった。たしかにただ鍋に放り込んで煮込むだけの「簡単」お惣菜ではあった。けっこう美味しかったし、まだ明日の分も残ってる。