ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-11-06(Mon)

 今日は月曜日で、いつもなら「ふるさと公園」へと歩く日だったのだが、なぜか、午後になるまですっかりそんなことは忘れてしまっていた。昨夜阪神日本シリーズに勝利して、そのせいでわたしも気分的に浮かれてしまっていたのかもしれない。
 午後になってしまうともう外に出る気力もなく、けっきょくこの日は一歩も外に出ない日になった。

 それで夕方からはまた、黒沢清監督の『ニンゲン合格』を観るのだった。ずいぶんむかしにいちど観たっきりで、すっかり内容も忘れてしまっていた作品。
 作品のラストで主演の西島秀俊が、「オレ、存在してたかな?」と役所広司に聞く場面があり、その言葉が自分にはね返ってきて、「自分は存在しているのだろうか?」と考えてしまった。
 わたしは十年ぐらい前にさいしょの「側頭葉てんかん」の発作を起こし、以来発作をくり返すうちにわたしの記憶はどんどんと失せていったわけだけれども、そのあとに今の住まいに転居してきたあとに交通事故に遭い、事故のあとしばらくしてから「慢性硬膜下血腫」で倒れ、頭蓋骨に穴をあける手術を受けた。そのあたりから「COVID-19」禍の「Stay Home」もあったし、さらにどんどんと「外の世界」に出ることをやめてしまったけれど、ついに一年前に久しぶりに「側頭葉てんかん」の発作を起こし、そのためにずっと続けていた仕事も解雇になった。それからはただ通院と買い物で外に出るばかりの生活になり、過去の知人友人に会うこともまったくなくなってしまった。
 そういう状態で、もう今のわたしは社会的にはまったく「存在していない」ことになるだろう。

 前にも書いたことかもしらないけれども、今のわたしはわだ、ニェネントくんに健康に生き抜いてもらうことだけを願って生きている、といえるだろう。そのことはわたし自身もまた、ケガや病気をしないでニェネントくんと生活しなければならない、という自分自身からの「要請」の下で生きている、といえるだろう。

     

 これから先、何かわたしを奮い立たせるようなことは起きるのだろうか? わたしにはわからない。