目覚めたとき、夢をみていたことを思い出した。それはストーリーがあるとか映像があるとかいう夢ではなく、ただ夢の中でわたしが考えているというだけの夢で、それはひょっとしたら夢などではなく、半分目覚めた状態でいたわたしが考えていたことだった、ということもあり得るけれども、夢の中ででもなければわたしがそんなことを考えるとは思えないのだった。
その夢はなぜかボブ・ディランの「Sad Eyed Lady of the Lowlands」という曲についてのことで、わたしは特にこの曲のことを今になって思い出す理由がわからない。
夢の中でわたしはその曲はとっても長い曲だったと考え、「その曲はどうやってリリースされたのだろう?」と思いめぐらしていたのだった。おそらくはその曲はディランの「Blond on Blond」録音時の曲だと思ったが、その夢の中でわたしは、いくら「Blond on Blond」が2枚組だといっても収録し切れる曲でもなく、マキシシングルとかいう形でリリースされ、CDの時代になってようやく、このアルバムに収録されたのではないかとわたしは考えているのだ。
しかし目覚めてから調べてみると、たしかにその曲は長い曲だけれども、ちゃんと2枚組アルバム「Blond on Blond」の、片面全部を使って収録されているのだった。そういうこともすっかり忘れてしまっていたし、そうやって夢のおかげでその「Sad Eyed Lady of the Lowlands」という曲を思い出してみると、「この曲こそボブ・ディランの最高傑作なのではないか?」などと思うのだった。「不思議」といえば「不思議」な夢だったか。
この日も起き出したときは肌寒かったが、昨日の方が冷えたか。そして午後、夕方近くになって室内にいてもどんどん暖かくなり、いっしゅん扇風機をつけてしまった(すぐに止めたけれども)。
この日、東京でも「夏日」一歩手前までいったというし、各地で11月としては観測史上最高の気温を記録し、高知では29℃を超える「暑さ」になったという。
明日、明後日も今日のような気温になり、ついに東京でも「夏日」になるのではないかという予報だ。本格的な秋の訪れは来週以降のこと。
このところ、「Amazon Prime Video」でじきに配信停止になるという映画をつづけて観たけれども、今日も同じく今日いっぱいで配信が終わってしまうという、相米慎二監督の『台風クラブ』を観た。わたしは大昔にレンタルヴィデオで観たっきりで、ただ工藤夕貴が雨の中をずぶ濡れになり、走りながら「もしも明日が」を歌うシーンしか記憶になかったのだった。しかしこの映画、ちょっと恐ろしい映画ではあった。
今夜も日本シリーズ第5戦を見る。7回の時点で2-0でオリックスがリードし、一見投手戦のようだが、昨日のゲームのように双方ミスやエラーの多いゲーム。わたしは7回まで見て「今日は阪神の負けだな」と思ってテレビを消し、さっさとベッドに移動して横になり、あとはスマホのテキスト速報を見る。ところが8回裏に阪神の猛反撃で一気に6点を入れ、6-2の逆転勝ちなのだった。さすがに起き出して9回表の阪神の守り、そして勝利の瞬間を見るのだった。
思うに、(結果論で言うけれども)この日もオリックスは投手交代の失敗ではないか。ただこの日は昨日のように「DH制」ゆえに後退を余儀なくされて投手交代し、それが失敗したというのではなく、7回まで好投していた投手をあえて8回に交代したのだった。
その投手に打順が回ってくるのは9回のことなので、8回はそれまでの投手を続投させて阪神を抑え、9回裏に投手交代で良かったのではないかと思う。オリックスは投手の持ち駒がけっこうあって、投手はバンバン交代してもОKという気もちもあったのかもしれないけれども、昨日も交代した投手が不安定で決勝点を献上してるし、この日もそういうのと同じようなかたちになってしまった、と思う。
とにかくは阪神は「あと1勝」。第6戦はオリックスは第1戦で打ち込まれた山本投手が出てくるだろうが、第1戦と同じようにはいかないだろう。どうなることやら。
和室のベッドのとなりでは、キャットタワーの上でニェネントくんが長いこと前足のお手入れをしていた。
パレスチナ情勢だけれども、イスラエルはガザの「難民地区」を攻撃し、一般市民に多数の死傷者が出ている。イスラエルは「そこにハマスの幹部が潜んでいたから攻撃した」と語ったというが、それは例えば人質をとって立て籠もった犯人を、かまわず人質ごといっしょにせん滅するようなやり方だ(ちょうど日本でも先日、銃を持って2人の郵便局員と共に郵便局に長時間立て籠もった老人がいたが)。
今のそんなイスラエル、ネタニヤフ首相のやり方を受けて、世界では「反イスラエル」の声が大きくなっていて、抗議のデモだけでなく「反ユダヤ」という事件も多発しているみたいだ。
アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、イギリスの5ヶ国はイスラエルへの「結束した支持」を共同声明として表明しているが、そのような「うしろだて」がイスラエルの非人道的な行為を助長していて、事態の鎮静化へは向かっていないのではないかと思える。
ウクライナ情勢も停戦への道は遠いようだし、「世界平和」というのはどんどん「幻想」になって行く。