ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-06-28(Wed)

 このところ、梅雨らしくない雨のない天気が続いていたけれども、この日は午後から北関東を中心に、埼玉あたりでも激しい雨に見舞われて、落雷や竜巻も起きたという。このあたりでは雨が降ったようでもなかったが、一度だけ「あれは雷鳴だよな」という、「ドーン!」という音が響いたのだった。

 昨夜はNHKの「クローズアップ現代」という番組で、「追跡 精神科病棟でなにが」という特集を放映していた。これは八王子の精神科病院「滝山病院」で発覚した、患者への虐待事件(看護士ら5人が逮捕や書類送検された)を取材した番組で、なかなかにショッキングな内容だった。「患者への暴力」もショッキングだったのだが、それ以上に、永年不適切な治療が採られていたとした告発に驚いた。
 入院していた親族が病院で亡くなり、死因を病院に聞いたところ、まったく答えてもらえなかったことから調査が始まったそうで、精神科と透析科が併設された病院が他になかったことから、透析治療の必要な患者はこの病院に集中したらしいのだけれども、たいていの患者は「急性心筋梗塞」という不可解な治療を受けることになっているらしい。しかしその患者のカルテを外の専門医が見ると、心電図などから「急性心筋梗塞」の兆候は見られないという。ここに病院の元関係者の証言があり、異常の出た患者は院長の指示で皆が「急性心筋梗塞」とされ、過剰な薬品を投与されていたらしい。これは患者への直接的な「暴力」以上に深刻な問題ではないかと思った。
 番組には松沢病院の名誉院長の精神科医、齋藤正彦氏がコメンテーターとして出演され、<精神病院のように「閉鎖的」で、「長期入院」になる病院ではこのような人権を無視した問題が起きやすいと言い、それは「入管収容施設」にも言えることです。>と発言されていた。
 この問題はまだ解明されていない部分も多く、早急な解明が待たれると思うのだった。

 引き続き「ロシア問題」だけれども、プーチン氏はテレビで演説を行い、「国民の愛国心とロシア社会全体の団結が、一連の出来事で決定的な役割を果たした」として、「国民の支援」に感謝したという。しかし、テレビでは反乱を起こそうとした「ワグネル」の兵士に市民らがエールを送る様子も放映されていたわけで、「ロシア社会にはプーチン氏の言う団結などないのではないか?」という疑問も持ってしまう。
 また、国営テレビの司会者は「裏切り者のプリゴジンは、西側のプロパガンダに大いに貢献した」と語ったという。プロパガンダも何も、ただロシア国内の混乱があらわになったのではなかっただろうか。西側がどう見ようが関係はないだろう。
 この報道では「日刊紙にはロシアの今後を不安視する論調が見受けられる」ともされていた。プーチンの発言に反して、ロシアの人々は「ワグネル」にエールを送っていたのだけれども、これはプリゴジン氏や「ワグネル」がロシア国防相を批判攻撃していて、つまり国民の政府への不満を代弁したと感じたからではないかという。
 中国の中にも習近平氏の政策への不満はくすぶっているけれども、同じことなのだろう。
 一方、ベラルーシのルカシェンコ大統領は、プリゴジン氏のベラルーシ到着を発表、亡命を歓迎し、「ワグネル」に基地を提供する意向もあるという。これでベラルーシはロシアとの友好関係を保てるのだろうか?不思議だ。今日の報道解説で聞いたのでは、ルカシェンコ氏は「ワグネル」を抱え込むことで、プーチン=ロシアに対して「切り札」を得たのだという。そこまでにベラルーシとロシアは「友好関係」にはないということなのか。「ワグネル」を抱え込めば、ロシアと敵対することにならないのか。よくわからない。

 北のスーパーが来週からしばらく休業するというので、この日は東のショッピングマートにあるスーパーまで歩いて、「どんな感じか?」店の中を見てみた。
 けっきょく、このスーパーはちっとも安いわけではなく、むしろ近郊でいちばん高値なのではないかという印象だった。ただ惣菜やお弁当だけは安いが。これでは、わざわざ遠距離を歩いて買い物に通う意味はないだろう。
 それでは次は、北のスーパーのさらに北にあるスーパーまで行ってみようか。遠くってイヤだけれども。
 写真は、そのスーパーへの道沿いに咲いていた美しい百合の花。

     

 昨日、パトリシア・ハイスミス原作の映画『底知れぬ愛の闇』を観たけれど、今日もハイスミス原作の映画を何か観てみようと、『殺意の迷宮』を原作とした『ギリシャに消えた嘘』を観た。ヴィゴ・モーテンセンキルスティン・ダンスト、そしてオスカー・アイザックの出演で、脚本家のホセイン・アミニが自ら監督した作品。
 わたしはむかし映画館で観ていて、もう記憶はないけれども「まあまあだな」という印象だったように思うが、今日観たらこの映画、とっても素晴らしい映画だった。ラストにはちょっと泣いてしまった。