ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-05-13(Fri)

 ニェネントが朝からわたしの顔を見上げて、何かを訴えるようにニャアニャアとなく。じっさいに、わたしに何かを訴えている(要求している)ことにはまちがいないのだけれども、それが何を訴えているのかが、わたしにはわからない。朝の食事は出してあげたばかりだし、「遊んでちょうだい!」ということだろうかと、抱き上げて顔をなでてあげたりする。それで満足したのかどうか、やはりわたしにはわからない。「食事の量が少ない、もっと食べたい!」ということかもしれないが。
 からだの具合が悪いことを訴えているのかとも思ったが、ニェネントのからだ全体、いろいろなところを触ってやっても、「そこ、痛い!」とかいう反応はないし、口臭もない。お通じも正常だと思う。まあこのところ嘔吐する回数が多少多い気がするが(今週は2回嘔吐した)、それで食欲が落ちたりということもない。

     

 勤め先の近くにある「古本販売チェーン店」の支店が、今週いっぱいで閉店するという。15年間営業をつづけていたらしいけれども、閉めるという。先日は乗換駅の改札の外にあった書店が閉店したし、「本」というものは売れなくなっているのだろうか? リモートワークとか言われるようになっても、それで読書時間が増えるというのでもないのだろうか。
 この古本販売チェーン店の最寄りのJR駅では、去年にホーム位置が移動され、いちおう残されてはいる以前からの改札口はかなり利用客が減り、「COVID-19」禍の影響もあって、改札口のそばにあったフレッシュジュースの販売店、そしてカフェ/ハンバーガー店も閉店してしまっている。ちょっと地域的な「再編成」ということになっているのかもしれない。ハンバーガー店はけっこう利用していて、ゆったりと長居できたし、同業の某「M」よりはるかに美味しかったし、気に入っていたのだけれども。

 それでその古本販売チェーン店では「閉店記念特価投げ売りセール」をやっているわけで、昨日病院で「胃カメラ検査」を受けた帰りに立ち寄ってみた。このチェーン店はだいたいわたしが読みたい本など並んでいないのだが、たまに何かのまちがいで「おおっ!こんな本が!」というのがかなりの安値で出ていたりした。そういうのを期待して棚を見て歩いたが、「文学の万華鏡 英米文学とその周辺」という、英文学者(知らない人ばかり)のエッセイをいろいろと集めた本があり、ブロンテの『嵐が丘』の映画について、そして海外で上演された舞台についてのエッセイ(評論)などが載っていて、まあ特価で500円ぐらいだから買ってみようかとレジに持って行ったら、さらにそこから半額にしてくれたので、「それは安い」ともう一度棚を漁り、日本の作家の小説で前に「読んでみようか」と思っていたモノを見つけたので、買ってしまった。同じ価格。
 しかし、帰宅する途中で「この小説って、前に読もうと思って買ってあったんじゃなかったか?」と思いあたり、帰宅して本棚をチェックすると、やっぱり案の定、すでに持っている本なのだった。失敗。まあ被害額は250円ぐらいだが、無念である。

 今日は朝から雨だった。スマホの今日明日の1時間ごとの天気予報では24時間びっしり、24個の傘が並んでいた。この雨は明日午前中まで続き、来週はまた月曜火曜と雨になるという予報。もうほとんど「梅雨入り」したようなものだ。
 それで「折りたたみ傘」ではない大きな傘を持って仕事に出たが、意外とわたしの仕事中の午前中は雨もやんでいるようだった。仕事を終えて駅に向かうときも傘はいらなかったが、自宅駅からは弱い雨が降っていた。「野良ネコ通り」を歩いたが、やはりネコたちの姿は見られなかった。

 帰宅して、まだ昨日の「胃カメラ検査」のダメージを引きずっているのか、それとも天候のせいか、気分は「鬱」で何もやる気がしない。今は「大相撲」が始まっているのがちょっとした楽しみではあるが。
 今場所久々に番付けを上げた栃ノ心は、ちょっと体が細ったような気がしたが、じっさいにけっこう体重を落としたらしい。良くない足への負担を考えたのだろうか。序盤3連敗して心配したけれども、その後今日まで3連勝して五分の星に戻した。
 今場所は特に大関陣がふがいなく、見ていても「また負けてるよ」と思うばかり。正代なんか「ひと場所ごとに負け越しと勝ち越しを繰り返せばずっと大関でいられるからね!」とでも思っているのかと、覇気のない負けっぷりにうんざりだ。それで「早くまともな大関を」と期待した若隆景も今場所は不調で、先場所の優勝もリセットされて「一から出直し」になりそうだ。ベテランの玉鷲が元気なので応援したい。

 読んでいたパトリシア・ハイスミスの『サスペンス小説の書き方 パトリシア・ハイスミスの創作講座』を読み終えた。来週からは、ナボコフの『ベンドシニスター』か『断頭台への招待』を再読しようかと思う。
 『ポオ小説全集』は「モレラ」も読み終わり、ちょっと長めの「ハンス・プファアルの無類の冒険」に突入。今まで読んだ「壜の中の手記」「ベレニス」の感想覚え書きとか書いておきたいが、これは自分の精神が元気はつらつとしていないと書けない感じで、もう少し先に書きたいと思う。