ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-05-12(Thu)

 今日は、その「胃カメラ検査」を受ける日である。朝から何も食べず、糖分とかを含むドリンクも飲まない。時間的な都合で、仕事をちょっとだけ早退して病院へ行く。
 わたしはそんなに大変なことがらだというつもりもなかったのだが、麻酔ドリンクを飲んで、まるでエイリアンに侵食されるみたいに、黒いチューブを口の奥に突っ込まれたとき、「それは話がちがうではないか!」という感覚。
 自分の眼で、口から突っ込まれている胃カメラチューブについている目盛りが読み取れ、「60」とか「70」とかいう数字が読める。つまり、わたしの口から60センチとか70センチとかまで、チューブがわたしの身体の中に突っ込まれているのだ。いくら麻酔をかけていて「痛み」はないとはいえ、「違和感」どころのものではない。苦しい。「やめてくれー!」という感じだ。
 わたしはこれが初めての「胃カメラ」体験ではないはずだけれども、その前回の「胃カメラ」体験のことは、すっかり記憶から抜け落ちていた。
 前もって「胃カメラは大変だぞ!」という認識を持っていたとしても、この検査をやると決めていた以上、事態が改善されたわけではないが。

 胃カメラのオペレーターの方から、「胃に小さなポリープがありますね。悪質なものではないでしょうが」と聞かされる。
 まあ十年ほど前に「十二指腸潰瘍穿孔」で死にかけたとき(あのジェイムズ・ジョイスはこれで亡くなられたし、夏目漱石も同じようなものだった)、胃腸に悪さをする「ヘリコバクター・ピロリ菌」はしっかり退治したはずで、それ以来「もう胃のことは平気!」と放置して来たけれども、それから暴飲暴食、特に「暴飲」というのは繰り返してきているわけで、ここで一度「胃カメラ」で検査しておくのは大事なことだったと思う。本来は「のどの違和感」から始まったこの検査だったけど、やっておいてよかっただろうと思う。検査の結果はまた10日後に病院へ行って聞く。

 わたしは今回の「胃カメラ検査」のことはあまりに軽く考えすぎていて、例えば「検査費用」のことなどもまるっきし頭になかったのだが、検査を終えて会計しようとすると、それなりに高額ではあった(考えればそのくらいかかって当然なのだが)。こういうとき、「ああ、クレジットカードを取得しておいてよかったなあ」とは思うのであった。

 帰り道、また「ふるさと公園」に寄ってみたが、この日はコブハクチョウ家族の姿も見られなかったし、何羽か池で泳いでいるオオバン以外、まるで鳥の姿は見かけることができなかった。ちょっと寂し。
 帰り道、ウチの近くのワンくんの姿を見られたぐらいの一日だった。

     

 帰宅して、まだ胃の感覚はおかしなところもあるが、「絶食」明けの昼食。
 それでパソコンでネットとか閲覧していたら、昨日5月11日は、シンガーのエリック・バードンの81歳の誕生日だったことを知った。
 エリック・バードンは、「朝日のあたる家」の大ヒットで知られる「ジ・アニマルズ」のリード・シンガーであられた。思い出してみると、この人のシンギングはとっても魅力的なのだ。あまり力みかえらずに、自然体に黒いフィーリングを出せるシンガーとして、ちょっと評価が動けば、あのヴァン・モリソンに匹敵するシンガーと評価された方だと思った。
 それで、午後はYouTubeとかAmazon Musicとかで、彼のシンギングを楽しんだ。やはり素晴らしい。わたしはやはり「アニマルズ」時代の彼のシンギングが大好きだけれども、この人の面白いのは、60年代後期の西海岸の「ヒッピー文化」全盛の時代、イギリスの人だというのに、すっかりアメリカ西海岸にべったりになってしまわれるところとかかな。けっこうヒットした「San Franciscan Nights」(カナダではナンバー1になった)なんか、冒頭にナレーションみたいにして、「この曲はサンフランシスコという都市の賛歌である。ヨーロッパの人にはわからないかもしれないが、知りたければ旅客機に乗ってサンフランシスコへ行けば、その街が、いかに素晴らしいかわかるのだ!」と語ってから歌いはじめる。まあこういうことが、本来ブルース・シンガーであったはずのエリック・バードンにとっての、「脱線」とも言えるのかもしれない。

 この午後にいろいろと彼のヴォーカルを聴いて楽しみ、佳曲がいっぱいあるのだけれども、とりあえずいちばん気に入ったのは、「It's My Life」って曲だったかな。Happy Birthday! and Long Live, Eric Burdon!

 ここでカッコいいベースを弾いているのが、チャス・チャンドラーという人で、すっごい背の高い人なんだけれども、この人はちょっとあとにあのジミ・ヘンドリックスのマネージャーになる人で、彼の才能を早い時期に認め、他のメンバーを集めて「Jimi Hendrix Experience」を結成させた人物でもあったのね。そういうところで「ロックの歴史」をつくった人だった。「名ベーシスト」でもあったよね。

 「COVID-19」だけれども、このところまた国内の「新規感染者」が増加して来はじめている。このあいだの「ゴールデンウィーク」は2年ぶりの「行動制限」のない連休になったのだけれども、「まただよ」という感じ。これで「ゴールデンウィーク」の盛り場への人出から、今後さらに新規感染者は増加するのかもしれない。いや、きっとそうなるのだろう。
 ちょうどこのところ、「もうマスクはいいのではないのか?」という声も国内で持ち上がってきているみたいだし、「反マスク」という人の活動も活発だ。そういうことではわたしだって、屋外で人と距離をおいて歩いていても「マスク」しましょうね、という規制は無意味だと思うし、それは(批判があるだろうけれども)「屋外で喫煙してどこが悪い!」(吸い殻のポイ捨ては論外だけれども)ということと通底するものがあると思う。
 そのあたりの「自己規制」(なのか?)は緩和されていいとは思うけれども、密閉された空間での「マスク着用」はやはり必要なことだと思う。中国が上海でやっているような「ロックダウン」政策は無理があると思うが、何とか「COVID-19」禍が終息するまでに、まずは「自分が感染しないため」、そして知らずに「自分が感染源にならないため」、まだまだ密状態でのマスク着用は避けられないだろうと思う。