ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-06-29(Tue)

 朝起きてリヴィングへ行くと、窓の外から雨の降る音が聞こえてくる。昨日読み終えたランボーの本の関連でヴェルレーヌのことを思い出すならば、「巷(ちまた)に雨が降るように、わが心にも雨が降る」とヴェルレーヌは詩に書いた。しかしあいにくと、わたしの心には雨は降ってはいないのだ。
 それでも、傘をさして歩くのはうっとうしいというか、さっぱりとした気分で歩こうというのは無理がある。けっきょく、家を出るときに腕時計をし忘れてしまった。しかし先日懲りたのでバッグのポケットにもう一個の腕時計を入れておいたわけで、さっそくにそういう配慮が役に立った。

 雨はなんとか午前中、わたしの仕事が終わるまでには上がり、帰りは傘の必要はなかった(傘を勤め先のロッカーに忘れてしまった)。
 自宅駅からの帰り道に「野良ネコ通り」を歩いたら、前に出会った鼻の黒いネコに出会った。「なんだよお?」と、ガンをつけられてしまった。キミは鼻が黒いから「ハナクロくん」と呼ぼう。おや、写真を見ると左耳がカットされていますね。立派な「地域ネコ」ということなんだね。またお会いいたしましょう。

     f:id:crosstalk:20210629122901j:plain:w500

 昨日の夕食はレバニラ炒めにしたわけで、ニラを一束買ったのだけれども、まだけっこう残っている。これが「レバニラ炒め」の難点で、ニラをいちどに使い切れないから、またニラを使った献立を考えなくってはならない。
 それで今日の昼食は「台湾焼きそば」にしようかと、駅前のスーパーで焼きそばの麺を買った(もやしはまだ残っている)。今日はちゃんとネットでレシピを検索しての「台湾焼きそば」にしようとしたのだが、まあ大筋のところではわたしが勝手につくっていた「台湾焼きそば」レシピはけっこういい線行っていた。ただ、わたしの考えていたレシピにプラスして、「豆板醤」とかも使うのね。それで「これでどうだ!」という「台湾焼きそば」をつくったのだが、これはさすがにたいへんに美味であった。もう、そもそもこの料理をつくるきっかけになったウチの近くの中華料理屋の「台湾焼きそば」なんて、哀れな負け犬でしかない。
 しかし、これで焼きそば麺がまた2食分余ってしまったので、明日とか明後日で「焼きそば」メニューを考えなくってはならないことになる。気分的には「カレー」をつくりたいな、という気分ではあったのだけれども、それはもう少し先のことになりそうだ。

 今日の夕食は、インスタント・ラーメンでちゃっちゃっとすませた。インスタント・ラーメンといえども具はいろいろとプラスするので、そこまで安易なものでもない。
 このインスタント・ラーメンはときどき食べるけれども、考えてみるとわたしはずいぶんと長いこと、「カップ麺」というものを食べていない。おそらくはこの千葉県に来て以来、いちどもカップ麺は買っていないのではないかと思う。
 だいたいカップ麺というのはどれも塩味が強く、今のわたしの好みには合わない。今は自炊で料理をつくっても「塩」というものは(たとえレシピに塩を指定されていても)まったく使わないし、パスタをゆでるときにも使うことはない。ただわずかに、ゆで卵を食べるときにちゃっちゃっと振りかけるのに使うぐらいのものだ。まあそれで長生きできるのかどうかは知らないけれども。

 夕方に、注文してあった本、「世界名詩集大成」のフランスⅡが届いた(いっしょに注文したカタツムリの本はまだ来ない)。
 梱包を解いてパラパラッとめくってみて、その冒頭の150ページほどがず~~っとボードレールなのだけれども、ちょん、ちょんと拾い読みしても、わたしはけっこうボードレールにハマるかも知れんな、とか思うのだった。

 ボードレールはネコを愛した詩人でもあった。ネコをうたった詩が多く残されているわけだ。
 わたしはなんだか、ニェネントが身のまわりにいるのがあたりまえ、みたいな考えにもなっているし、あんまりニェネントの写真も撮らない(部屋の中の乱雑さも映り込んでしまうし)。夕方に、出窓に上がって外を眺めているニェネントを撮ってみた。おや、なんだか珍しく、「和風美人(美猫?)」という風情のニェネントくんの写真が撮れた。

     f:id:crosstalk:20210629191008j:plain:w500