ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-06-25(Fri)

 今日も、仕事を終えて帰ろうとするちょっと前に、外でけっこう激しい雨が降った。「この雨の中を駅まで歩くのはいやだなあ」と思っていたが、わたしが帰るときにはもうほとんど雨もやんでいた。今週はこんな天気ばかりだ。

 2回目読んでいたピンチョンの『ブリーディング・エッジ』が読み終わった。もちろん1回目読んだときよりもわかったことは多い。
 ラストにマキシーンはずっと追っていたゲイブリエル・アイスと対峙するわけだが、いちおうは彼を撤退させる。ではそのあとに暗示された、彼の仕える「死の支配者(デス・ロード)」による庇護が彼を守ることになり、マキシーン身辺に危機が迫るような事態になるのか、それともゲイブリエルは身を守るためにジリ貧となり、すべてから手を引いて南極あたりに引っ込むのか。とりあえずはマキシーンの家庭の平和は守られてのエンディング。

 大物を読み終えたが、まださらなる大物『メイスン&ディクスン』も半分残っているし、寝る前に読む『ジェイムズ・ジョイス伝』もようやく300ページを越えたあたり(しかしこのところ、めっぽう面白い展開になってきた)。職場の休憩時間ではマルセル・モースの『贈与論』を読んでいて、これもやっと半分ぐらいのところだ。
 「重量級」の本ばかりがつづいていて、何か軽く読めるモノを読みたくもなり、仕事の帰りに、乗り換え駅の改札近くの小さな書店に立ち寄った。書棚をずっと見て、新刊書の新書コーナーに奥本大三郎という人の書いた『ランボーはなぜ詩を捨てたのか』という本を見つけた。奥本大三郎という著者の名は聞いたことがあるようなないような。あまりフランス文学ではしょっちゅう聞く名ではないようなお方だと思うけれども、本を裏返して著者のことを読むと、主にファーブルの研究をされる方で、「ファーブル昆虫記」の全訳をされたという方だった。面白そうなので、この本を買うことにした。

 電車に乗って自宅駅に着くと、まだまだ空に雲はあるものの、けっこうそのあいだから青空がのぞき、もう雨の心配もないようだった。
 それでは今日は、いつも「ふるさと公園」を通り抜けるだけだから、サンドイッチとドリンクとかを買って公園へ行き、しばらくベンチにすわって「緑」を楽しもう、ということにした。
 ドラッグストアに寄って買い物をして公園へ行く。「ああ、今日はハクチョウの家族の姿も見えないようだな」と、池から離れたテーブルもあるベンチの方へ行くと、思いがけずもそこの芝生のところにハクチョウ家族の姿があった。

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 「今日はずいぶんと池から離れたところまで出てきてるんだな」と思ったのだが、どうもそのそばのベンチにすわった人が餌やりをしているようだった。その人のすわったベンチのテーブルの上はハトであふれている。
 芝生の上ではハトとコブハクチョウとがいっしょに餌をついばんでいて、お互いに顔を見合わせたりしている。

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 今日はただのんびりとベンチで休めばいいと思っていたのが、ベンチにすわりながらハクチョウ家族をウォッチングできるという、なかなか得がたい体験ができたのだった。
 そのうちにハクチョウ家族らも「そろそろ池に戻りましょう」みたいな感じで移動を始めた。そんな姿を見ると、もう雛たちもずいぶんと大きくなっていて、親鳥とあまり変わらない大きさに見える。もう「雛」という感じではないな。
 前には親鳥の一方の首にリングがかけられていたけれども、もう今は外されている。家族の行動区域が把握されたということだろうか。

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 帰宅して、さて、今日も金曜日なのでまた歯科医通いである。そしてなんと、今回もまた歯を抜いたのだった。今回は下の前の方の欠けてしまった歯で、虫歯というのでもないのだけれども、この歯だけ「乱杭歯」になってしまっていて、自分でも「これは抜いてしまう方がいい」と思っていた歯だった。
 けっこうかんたんに、短時間で抜歯し終え、痛みとかもほとんどなかった。
 3週連続で抜歯したというのも、抜歯したあとの傷口が落ち着くのを待ってのことだったようで、来週からは前回抜歯したところの治療が始まる。