ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-06-26(Sat)

 おとといの夜は満月だったという。このあたりはきっと天候が良くなかったから見られなかっただろうと思ったが、きのうは比較的天候も良かったので、夜には月も見られるのではないかと思い、暗くなってから外に出てみた。しかしやはり雲が出ているようだったし、ひょっとしたらまだ時間も早かったのか、月の姿などまるで見えなかった。
 まだまだ空はうっすらと明るみも残っていて、拡がる雲のかたちもくっきり見えたので、月の写真を撮る代わりにそんな雲の写真を撮ってみた。

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 今日も、天気予報では雨のようなことをいっていたようだが、けっきょく雨など降らない一日になったようだ(わたしは一日外に出なかったので確かなことはわからないが)。

 わたしは部屋でゴロゴロして、昨日買った『ランボーはなぜ詩を棄てたのか』をパラパラと読んだりしてすごした。
 わたしも昔はランボーの詩の翻訳を読んだり、ランボーについてのエッセイを読んだりした時期があったもので、「やっかいな天才」というような思いを持っていたものだけれども、「やっかいなもの」のことは自然に忘れてしまい、永く詩人ランボーのことを考えることもなかった。
 しかし今、ジェイムズ・ジョイスの評伝を読んでいて、ジョイスという人もまた「やっかいな天才」のひとりだという思いも強くなり、そんなところでジョイスへの興味がランボーへの興味につながった感がある。
 その今読んでいるジョイスの評伝が精緻を極め、実に面白く読み進めているもので、そんなジョイスみたいな「とんでもない」生をおくったようでもあるアルチュール・ランボーの評伝というものも、そういうものが存在するならば読んでみたいという気もちが強くなった。
 まあジョイスの場合は資料がいっぱい残っているけれども、ランボーにはわからないことが多いから(写真もほとんど残ってないし)、どこか想像、推測を交えて書くしかないだろう。そういうので定評のある評伝というのはないだろうかと探してみたが、そもそもランボーの評伝などというのはほとんど存在しない(それはジェイムズ・ジョイスでも同じことだが)。そんな中で、「これかも」という1999年に邦訳の出た評伝は見つけたのだが、これが高い。8800円だ。中古品も出ていないようで、読むのなら新本で買うしかないだろう。しばらく大きな買い物もしていないから、思い切って買ってしまってもいいかも。

 それでAmazonをみていたら、「かたつむり」についての面白そうな本を見つけ、先週のテレビ(「ダーウィンが来た!」)のかたつむり特集でちょっとがっかりしてしまったあとだったので、「読みたい!」と、注文をしてしまった。

 テレビ、特にNHKのニュースをみていると、もうすっかりオリンピックはやることになってしまっていて、毎日のように「聖火リレー」の報道をやっている。わたしは「聖火リレー」というのはひとつの火種(ひだね)で日本を縦断して、まあ何ヶ所かからスタートするとしても最終的に国立競技場にひとつになってなだれ込むのかと思ったら、県ごとにスタートとフィニッシュが決まっていて、まったく連続したものではないのだな。そんなのは「リレー」とは言わないのではないかと思うのだが(まあ千葉県では中止ということになって、よかったよかった)。
 そして東京都の新規感染者数はやはり連日一週間前の感染者数を越え、皆が「第5波」が来ただろうと言っている。スカ内閣が「ワクチン接種」だけを頼りにして、それ以外の対策をまったくやらないのだから、こうなるのも当然のことだろう。
 医療関係で余裕があればいいのだが、たとえ病床数で余裕があるとしても医療関係者らはもうずっとずっとハードワークがつづいているだろう。これでオリンピックが始まれば医療関係者に「非常態勢」の待機も求められることだろう。東京圏の飲食関係者はいまだに営業に規制がかかっているし、もしもこのままオリンピックが開催されるなら、それはとてつもなく多くの人々の負担・犠牲のもとで開催されることをスカ首相らはどこまで心にとめていることだろう。
 しかも、このところの<東京オリパラ>関係のさまざまな新規の人員募集は、国からは日給30万とかの予算が組まれているというが、あいだに割って入るパソナ電通が信じられない「中抜き」をして、じっさいの人員にはその十分の一も渡らないのだという。
 パソナ電通による「中抜き」は今までここで書かなかったが、給付金も国から委託され、強烈な「中抜き」が行われている。パソナ竹中平蔵会長は<東京オリパラ>に反対する世論に対し、「世論が間違っている」などとのたまった人物でもある。そりゃあ<東京オリパラ>が中止になれば、もっとも痛手を受けるのはそんなパソナ電通だということは、みんなが知っていることである。このことだけでも<東京オリパラ>は中止すべきでもあるが。