ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-02-05(Fri)

 今日は仕事のあと、「自立支援医療」の受給者証の一年ごとの更新のため、住まいの市役所へ行くことにした。そして前に決めたように、市役所に近い家電量販店に立ち寄って、売られている「電子レンジ」をチェックしてみたい。
 帰宅も遅くなりそうなので、すごい久しぶりに外の店で昼食をとってから市役所へ行くことにした。市役所駅に着いてからだとちょうど昼どきになってしまって店も混み合うかもしれないので、ちょっと早いけれども、仕事を終えてすぐに職場の近くで昼食にすることにした。以前よく利用していたハンバーガーセットの安いコーヒーショップは、今年に入ってすぐに<緊急事態宣言>の影響で休業してしまっている。それで、「日高屋」に行ってとんこつラーメンを食べた。ずいぶん久しぶりの「日高屋のとんこつラーメン」だけれども、わたしはこの味が好きだ。といっても、コショーとラー油をいっぱいぶっこんで、元の味などわからなくしてしまうのだけれども。

 電車に乗り、自宅駅のひとつ先の駅まで乗り越して、そこから市役所行きのバスに乗るつもりだったけれども、駅に着いて駅前のバスターミナルへ行くと、ちょうどバスが出発してしまうところだった。わたしの目の前でバスのドアが閉まった。時刻表をみると次のバスは10分以上先になる。まあ市役所までは歩いて20分ぐらいだし、今日は天気も良くて暖かいので、バスを待つよりも歩いて行くことにした。

 市役所に行くには駅からまっすぐ南への道を行き、手賀沼にぶつかったところで東に曲がって行けばいいのだけれども、手賀沼に行くまでの道が交通量が多くて道沿いの景観も面白くないので、今日はさいしょっから東への道を行くことにした。少しずつ南へ曲がりながら進めば、そのうちに知ってる道に出るだろうと思って歩き出す。
 ところが、途中からずいぶんとくねくねと曲がった狭い道に入り込んでしまい、「これはわからない」と思ってスマホのマップを見てみるのだけれども、自分の現在地の辺りはそういう狭いくねくねした道ばかりで、先をたどってみると道路が途中で消えてしまっていたりする。「行き止まり」なのか。そんな道に入り込んでしまうとたいへんなので、マップをズーム拡大すると、人が歩けるだけのような狭い道がいろいろと出てくる。「ちょっと変なところに入り込んでしまったな、道に迷ったか?」と、「この道なら大丈夫だろう」という道を選んで歩くと、とつぜんに自分の前は石段のハイキングコースみたいな道になった。

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 「なんだこの道は」と、ちょっとおどろくが、そう、このあたりは明治時代後期にいろいろな文人らが住んだところで、「北の鎌倉」とも呼ばれていたらしいのだ。今でも「白樺文学館」などという建物もあるし。
 わたしが行こうとする道の左手には緑豊かな公園があり、そこはかつて嘉納治五郎の別荘があった土地らしい。ちょっと公園の中に入って南を見ると、たしかに見晴らしがいい。ちょこっと手賀沼も見えるのだけれども、この写真ではわかりにくい。

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 嘉納治五郎という人は去年の大河ドラマ「いだてん」にもフィーチャーされた人(役所広司が演じていた)で、当時日本がオリンピックへ参加することに尽力された方でもあった。そんな今、森喜朗という人物がこんどは日本のオリンピックを崩壊させようとしている。とりあえずその話はまたあとで。
 坂道の道沿いには今、赤い椿の花が咲いていた。実は椿の花はそこまで好きな花ではなかったけれども、こうやってつやつやした緑の葉のあいだに赤い花がまぎれているさまは、美しいものだと思った。

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 坂道を下りるとようやく、平坦な住宅地になった。そんな中に「煎餅」の看板を出したおせんべい屋さんがあった。この「煎餅」の字体がいいな。半分道に迷いながら、わたしは昭和の時代にも迷い込んでしまった気がした。

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 あとになって、「このせんべい屋でおせんべいを買えばよかったな」と思った。しかし、もういちど行こうとしてもたどり着けるだろうか。

 先を歩いていると「この道こそ市役所への道」という見知ったる道にぶつかり、ホッとする。この道沿いに家電量販店があるので、市役所へ行く前にそっちに寄って、「電子レンジ」をチェックすることにした。
 要するに、いまの電子レンジはただレンジ機能だけのシンプルな低価格なものと、「いろんな機能がついている」、料理なら何でもできるぜ!というような高級品との両極端があるわけだ。わたしが欲しいのは「トースター機能」がついているものなのだけれども、まあ安いものはそれなりにある。帰宅してネットで調べたりしてゆっくり考えよう。

 市役所到着。障害福祉支援課へ行く。「自立支援医療」(精神通院医療)というのは、精神疾患の治療にかかる医療費をその人の収入に合わせて上限を決め、公的に援助する制度。この制度のおかげで、わたしなどでも普通に健康保険で受診した場合の五分の一ぐらいの医療費ですんでいる。ありがたい制度である。今のスカ首相の政策のひとつの目標は「福祉の切り捨て」だということはわかっているが、おそらくスカ首相はこの「自立支援医療」も廃止したいと考えているような気がする(つい先日も、スカ首相は高額所得者への「児童手当」を廃止することを決めたばかりである)。
 とにかく、先週電話で手続きの手順は聞いていたので、ちゃっちゃっと手続き終了。今日のいちばん大きな用件は終わった。

 帰りのバス停に行くと、またまた次のバスまで10分以上待たなければならないことがわかったので、「歩いても大して疲れないや」と、また歩いて、こんどはよく知っている迷わない道で駅まで戻った。
 駅からウチへの帰り道にはショッピングセンターがあるわけで、そこのスーパーにも「電子レンジ」は少し置いてあるので、そっちもチェックしてみた。ついでに、百円ショップで「キッチンタオル」を買おうと立ち寄り、店内をぐるりと見てまわったけれどもわからないので、店の人に「キッチンタオル」はどこですか?と聞いたら、教えてくれたのは「ペーパータオル」だった。むむむ、たしかにそのビニール包装には「キッチンタオル」と書いてあるのだけれども、わたしの認識ではそれは「ペーパータオル」なのである。「これじゃなくて布のものを探してるのです」というと、「ああ、ふきんですね」と言われた。まあそれはそうなのだろうけれども、わたしは「ふきん」というのは和風の木綿地のもののことで、タオル地のものは「キッチンタオル」というのだろうと思っていた。

 ようやくすべての用件が終わり帰宅。3時をちょっと過ぎてしまった。ウチのドアを開けると、待ちかねていたニェネントくんが三和土にまで降りてきていて、「お出迎え」してくれた。遅くなってごめんね。

 さて、問題の連続するスカ内閣だけれども、スカ首相がいちばん頼りにして力を入れているらしい「国民へのワクチン接種」について、まずは医療従事者への接種を2月17日から開始するという。あと2週間もないわけだけれども、現状を見ていて、わたしにはそれはとうてい不可能ではないかと思えてしまう。というか、スカ首相が「2月17日」と(どうせ深い打ち合わせもなしに)言ってしまったがために、現場は大混乱になってしまっているのではないかと思う。そもそもPCR検査さえ受けられない国で、どうやってワクチン接種が可能なのか。
 安倍前首相は「呼吸するようにウソをつく」人物で、何か語るたびにそこには「ウソ」があったわけだけれども、スカ首相はそもそも、その基本方針として『国民のために働く内閣』などという、そのひとつの「大ウソ」だけで安倍前首相の無数の「ウソ」を凌駕することを語っているわけで、もう誰もスカ首相にはかなわない。彼がいちどだって国民の方を向いたことがあるだろうか。彼が国民に目を向けるとしたら、「この国民らに今でも無駄に支給しているものがあることだろう。それをまず撤廃することだ」という視線で見ているわけだろう。