ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-07-13(Tue)

 先週、テレビの報道でコブハクチョウのことが取材・放映されていた。手賀沼から利根川下流の方に行った印西市のあたりに大きな群れが棲息している。これが数十羽もいるのだが、これだけの数が群れているとさすがに「愛らしい」とかいうレベルではない。やはり水田を荒らすことが問題にされていたのだ。
 この地域の群れは「鳥の博物館」のHPだったかに、「餌付けする人がいるらしく、手賀沼から移動して利根川下流へ行くコブハクチョウが多いらしい」との記述があった記憶があるが、それがこの地域なのだろう。その「餌付け」のことも報道されていて、なんと、野原に大きな餌箱を3台ぐらいボコッと置いて放置してあり、中に餌が満杯。そこにコブハクチョウが頭を突っ込んで食べる食べる。
 これはさすがに「ヤバい」と思った。「動物園」ではないのだから。
 わたしなどが目にするコブハクチョウはもちろん「野鳥」なわけで、殺したり傷つけたり捕えたりすることは「犯罪」になるが、むやみやたらと餌付けすることも控えるべきである。特にこの日のテレビで写されていた「餌やり」は常識の域を越えていて、野生動物の生態系を壊すことにつながる。
 ただでさえこの地域のコブハクチョウは数が増えつづけていて、「鳥の博物館」などではコブハクチョウが抱卵する卵を間引いて、数の増加を抑えようともしているわけだし、わたしが「ふるさと公園」で見るコブハクチョウの親子にしても、「雛が三羽」というのはコブハクチョウとしては少ない数なので、当然卵を「間引き」された結果ではあるだろう。
 ひとつ問題なのは、コブハクチョウは体もデカいし、繁殖期には気が荒くなって他の水鳥に攻撃的になるということ。そのため、手賀沼周辺ではオオバンの数が減少して来ているということだし。
 また、本来コブハクチョウは水辺に生える「マコモ」などという植物を食用にしているのが「餌やり」で食生活が変化し、水田を荒らすようにもなるのではないだろうか(このあたり確証はないが)。

 わたしは「ふるさと公園」で目にするコブハクチョウの美しい姿に心も癒される思いもするわけだが、そうではない、このあたりの農家の方々からすれば愛らしいわけでもなく、数が増えることに苦々しい思いをされてもいるわけだろう。
 たとえばわたしだって、近所の野良ネコたちに食べるものをあげたいな、などという気もちもあるのだけれども、やはり「それをやってはいけない」とブレーキをかける。野鳥だって同じことだと思う。ただ、「自分の力でしっかり生きてほしい」と思うしかない。それが「生態系を守る」ということでもあるだろう。

 今日も天候は不安定で、今にも雨が降り出しそうな雲行きになったりもしたけれども、けっきょく日中は雨にならずにすんだようだ。仕事の帰りは「野良ネコ通り」を通ったが、この日はハナクロの姿は見られなかった。
 帰宅してしばらくして、注文してあったDVD『ランボー 地獄の季節』が到着した。注文したときに、同じ盤のほかの中古DVDは「レンタル落ち」との表記があったけれども、わたしが注文したモノには「レンタル落ち」とは書かれていなかった。価格はほかの「レンタル落ち」と同じようなもので、買ってみればやはり「レンタル落ち」なのかもしれないな、とは思っていたが、封を切ってみると「レンタル落ち」ではなく、まったく「新品同様」の品だった。ちょっとうれしかった。
 よく中古品で「レンタル落ち」というものも売られているけれども、もう「新品」はすでに品切れになっていて、やむを得ず「レンタル落ち」で買うこともあるけれども、やはりできるならそういうものは買いたくはない。まあウチにはそういうDVDが何枚かあるわけだけれども、ジャケットの背にもDVDディスク本体にもレンタル店のシールが貼られていて、あまり気分がいいものではない。

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 今日は読んでいた『南極探検とペンギン』をようやっと読み終えたけれども、前にちょっと書いたように、この翻訳には言いたいことがいろいろとあるわけだ。本自体も、さいごまで読んで「期待したほどの本でもなかったかなあ」という感想になっただろうか。
 先月ピンチョンの『ブリーディング・エッジ』という大物を読み終えて、ちょっとそれ以降読書に乗り切れないところがある。読みつづけている『ジェイムズ・ジョイス伝』も今はちょっと「お休み」だし、もう一冊読んでいるマルセル・モースの『贈与論』もなかなか進まない。

 さて、ツィッターなどをみていると、先般の西村経済再生担当大臣が金融機関に対して「酒の提供をつづける飲食店への働きかけを要請」していたという件、さらに酒類販売業者に対して酒類提供をつづける飲食店との取引を停止するように要請したということへの反撥は強烈で、飲食店では店内に「次回選挙で自民党公明党には投票しない!」と描かれたポスターを掲示したりとかの動きがあるという。
 この西村大臣の「要請」の裏には当然スカ首相がいるわけで、おそらくはスカ首相からの発案でもあったのではないか。今は西村大臣への「辞任要求」の声が大きくなっているが、この件を突きつめればスカ首相の「責任問題」になるのではないだろうか。スカ首相の責任を問う声は大きくしなければならない。
 一方、今はIOCのあのトーマス・バッハ会長も来日しているのだが、今日の会見で「ここまで準備の整った大会はない」などとウソ八百は語るし、しかも「日本国民」というところを「Chinese People」と言い間違えたのだった。どうやらバッハ会長の頭の中では、もう「東京オリンピック」のことなど隅に追いやられていて、すでに来年の「北京オリンピック」に夢中なのではないのか。