ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-02-04(Thu)

 昨日、夜になって寝ようとベッドに入っても、この夜はニェネントがすぐにはベッドに上がって来ないで、いつもとちがう啼き声を出して和室とリヴィングとを行ったりきたりする。いったいどうしたのだろうか、具合でも悪いのだろうかとちょっと心配になった。
 そのうちにようやく、わたしが寝ているベッドの上に跳び乗ってきたのだけれども、それがすぐに降りてしまって、リヴィングの方へ行ってしまった。すると、窓の外からネコの啼き声がわたしにも聞こえてきたのだった。どこかのネコが近くに来ているのだ。どうやらニェネントは、その外に来ているネコのことがずっと気になっていたようだ。おそらくリヴィングの出窓の上にでもあがって、外の様子をうかがうことにしたのだろう。
 わたしはしばらく本を読み、それから「もう寝よう」と電気を消して眠ろうとしたのだけれども、そのうちにニェネントも和室にきて、いつもと同じように、寝ているわたしのとなりに上がってきたのだった。きっと外のネコもどこかへ行ってしまったのだろう。

 今日はわたしも「新しいネコ」と出会った。仕事の帰り、「野良ネコ通り」の手前の横丁で、初めて見るサバネコの姿を見たのだ。ひょっとしたらこのネコは、先月にそのうしろ姿だけを見たネコだったかもしれない。

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 写真を見てみると左右の目の色がちがい、このネコも「オッド・アイ」なのかもしれないし、それとも右目は何か眼疾を患っているのかもしれない。何とも頬袋が丸っこくって、かわいい顔だと思う。
 この頃はまた、ネコたちの姿を見ることが多くなった。これからは暖かくなってくるわけで、みんなもっと活発に動き出すようになるのかもしれない。

 少しずつ毎晩読んでいる『世界動物発見史』はようやっと半分を過ぎたところだけれども、だんだんに登場する動物が前に読んだ『地上から消えた動物』で書かれていた「絶滅動物」とダブるようになってきて、つまり、人類が「大航海時代」とかに新しい動物を発見するということは、その動物を殺しまくって絶滅させるということに結びついていたわけだ。先日は「オオウミガラス」について読んだのだが、この北極海に棲んでいた海鳥は南半球のペンギンに酷似した鳥だったようで、飛ぶことができず、そして人間に恐怖心を持たず逆に好奇心を持って人間にどんどん近づいてきたわけで、その肉が美味だったせいもあってバンバン殺されてしまう。卵も食用に取られてしまうということで、あっという間にその生息数が減少してしまう。19世紀の初め、世界の博物館などがそのオオウミガラスの数がめっちゃ減少していると気づいたとき、博物館は何をやったかというと、「種の存続」に尽力するのではなく、その標本のはく製を求め、高値で買うことにしたのだった。もうそのころには棲息地も限られていたオオウミガラスは、そんな博物館用の標本として、あっという間にすべて殺されてしまったのだった。ドイヒーな話である。
 実は人々が南極沿海を航海しはじめたとき、そのオオウミガラスに似たところの多い(やはり空を飛べず、好奇心旺盛で人にすぐに近づいてくるのだ)「ペンギン」に出会うのだけれども、ペンギンはオオウミガラスのような「大虐殺による絶滅」をまぬがれた。それはひとつにはその肉が不味かったということもあるらしいけれども、何よりもペンギンに出会った人たちは、そのあまりの愛らしさに、とても撲殺、射殺することができなかったということだったらしい。「かわいい」ということは、そういうのではペンギンの絶滅を救ったわけだろう。もしもパンダもただ真っ白けだとか真っ黒けだったりしたら、とっくに「狩り」の獲物とされて絶滅していたかもしれないね。
 今は「カモノハシ」についての章を読んでいるけれども、このオーストラリアで発見された動物はあまりにユニークで、当時の動物学者たちは悩みに悩んだらしいし、わたしも読んでいて興味津々になってしまう。この本を読み終えたら次は、「カモノハシ」のことだけを書いた本を読んでみたいと思っている。

 さて、昨夜は「東京オリパラ組織委員会」の森会長が、会議のあいさつで「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかる」などというあきれたセクシズム発言をして大きな問題になった。それで今日になって森会長が「謝罪会見」というのをやったのだが、これがまったく謝罪になっていなかったし、ただ「発言を撤回する」と語っただけ。後半に質問した女性記者に「マスクを外してくれ」とかのたまうし、質問記者に逆質問するような酷いものだった。森会長は当然、責任を取って会長を辞するものと思っていたのだが、継続するというのだ。あきれたというか、怒りを覚えるわけだし、こんな人物が組織委員会の会長をやる「東京オリンピックパラリンピック」というものは、もうぜったいに「中止」にしてもらうしかない。
 当然、海外からも非難の声が上がっているし、この問題とは別に、森会長が先に「私たちはコロナがどういう形であろうと(オリパラを)必ずやる」と語り、「一番大きな問題は世論とコロナ」とも語ったことを受け、フランスのAFP通信はこの発言は「日本の人々に対する顔面への平手打ちだ」「日本の人々は大会を推進したくないという意志を(世論調査などで)世界に発信している」と報じていたそうだが、今回のセクシズム発言は日本国民へのボディブローに等しいものだと思う。
 もう今の自民党の長老たちはみな、二階にせよ麻生にせよ「国民をバカに仕切った」発言ばかりだし、スカ首相もまた、困窮する国民への援助を避け、国民から何とかして「福祉の恩恵」を取り上げようと尽力しているようだ。
 安倍晋三が8年間かけ、その後継者となったスカ首相とで、この日本をすっかり「後進国」「三流国家」に貶めてしまった。これからはわたしたちは、自分は「後進国」「三流国家」で生きているのだと認識してやっていかないとならない。ほんとうに若い人たちは可哀想だ。