ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-06-27(Sat)

 今日の東京都の新たなCOVID-19感染者数は57人になったと、夕方に報道されていた。特に20代、30代の若い人に感染者が多いのだという。長いこと長いこと「緊急事態宣言」がつづき、外で遊べなかったうっ憤した気もちが、緊急事態の解除で爆発して遊びまくったせいなのだろうか。そのあたりのじっさいのところはわからないけれども、テレビのニュースなどを見ていても「盛り場」で遊ぶ人はかなり増加しているようだし、その報道も「まだまだ危険な状態ですね」というより、「やっと遊べるようになりましたね」というようなものだから、感染する行為をあおっているのではないのかと思ってしまう。
 しかしそれにつけても「通勤電車の混雑」。これだけ感染者数が増加してきて(検査数が圧倒的に少ない中での感染者数の増加である)、あの満員電車が「安全」だとはとても思えない。もう行政は何もやらないことはわかっているし、小池都知事などは「これからは<自衛>だ」などと丸投げしている状態。あまりにバカげた状況だが、自分の健康を守るためには悔しくっても「自衛」しないことにはしょうがない。例えば、朝に関しては通勤時間を1時間とか1時間半とか早くして、ラッシュアワーを避けるということも考えられるだろう。そこは企業も力を合わせて、始業7時~終業3時or4時とかにすればいいのではないか。すべての企業が可能なこととは思わないが(また、すべての企業がそうなってしまったら単にラッシュアワーが早くなるだけになってしまう)、そうできるところはそういうことをやってもいいのではないかと思う。

 今日は仕事を終えて帰宅してからまず洗濯をして(明日は雨なのだ)、それから珍しくじっくりと読書をした。夜には読んでいるハイスミスの『動物好きに捧げる殺人読本』を読み終えた。それと、先日リリースされたFrank Zappaの「Mothers 1970」というCD4枚組アルバムを、「Spotify」という音楽配信サーヴィスでなんと全曲聴くことができるというもんで、無料登録して全4時間、聴きつづけた(ついでにMDに録音をした)。

 しかし、こうやって音楽も古いものばかり聴くし、読んでいる本も<新刊>ではない、ウチの本棚で眠っている古い本ばかり。まるでアクチュアリティなどというものではないのだが、今は「それでいいか」と思っている。けっきょくわたしは多くの記憶が消えてしまっていて、自分のルーツについて漠然と「そんなものだろう」と思っているだけで、じっさいに深く考えてみると何をわかっているわけでもない。いったいなぜ、ウチの本棚にはたくさんの本があり、わたしはその内容をちゃんと把握していないままなのか。そのあたりのことをまずはしっかりと捉え直すことを始めたい。
 まあ今は読みやすい本ばかり読んでいるけれども、少しずつ読む範囲を拡げていきたい。だからよほどのことがなければ新しい本を買うこともないだろうし、そう考えれば映画の新作を観ることもないし、舞台を観に行くこともないだろう。ただ、「美術展」「展覧会」だけは、ちょっと足を運びたいという気にはなってしまう。今も、展示の始まったばかりの鴻池朋子の新作を観にいきたいとは思っている。

 今日はそれでテレビもあまり見なかったが、夕方からテレビを見ていると動物のドキュメンタリー番組をやっていて、脇の椅子の上でまどろんでいたニェネントも、何かよその動物のことが気になったのか、けっこう真剣にテレビを見ているのだった。ニェネントには珍しいことだった。

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