ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-05-16(Sat)

 Stay Homeも今日で40日目。発表される東京都での毎日のCOVID-19感染者数が格段と減少し、どうも気配としては来週中にも「緊急事態宣言」も解除されそうである。しかしじっさいにはPCR検査を受けられない隠れた感染者がどれだけ存在するか、わかったものではない。早く「経済活動」を再開させたい政府の意向が、正確なデータも出さず明確な対策も出さないままに突っ走ろうとしている。また、「検察庁法改正案」を採決する動きを「緊急事態宣言解除」でごまかそうとしているのだろうか。
 先日は政府が妊婦向けに配布しようとしていた布マスクにも不良品が見つかったとして、47万枚のマスクを検品し直し、その費用が8億円かかると発表した。8億円を47万枚で割ると、1枚当たり1700円の検品費用になる。これは「正気」だろうかと思っていたら、今日になって800万円の誤りだったと発表された。そもそも、さいしょに「8億円」と発表した時点で、政府関係者でだれも「おかしい」と思わなかったのだろうか。そして、なぜ業者から購入したマスクを政府が金(税金)を使って検品しなければならないのか。一般通念では考えられないことで、何らかの「利権」が動いているのではないだろうか。

 昼間、ニェネントの姿がみえなくなった。リヴィングにいないから和室だろうと見に行っても、ベッドの上にも下にもいない。「どこへ行ったのか」と思ったら、押し入れのふすまが10センチほど開いていて、開けてみたらそこにニェネントがいた。

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 ふすまのちょっとしたすき間に爪を立て、自分でふすまを開けてしまったんだろう。少し気温も上がってきたので、押し入れの中がひんやりして気もちいいのだろうか。しかし今日は朝から雨で、それほど暑い日ではない。ニェネントの見つけた新しいシェルターなのだろう。

 ちょっとAmazonで買い物をしたくなり、コンビニへギフトカードを買いに行ったのだが、「ちょっとついでにビールでも買ってみようか」みたいな気分になり、350mlの缶ビールを1本買ってみた。これで、50日つづいた「禁酒」もおしまいである。
 帰宅してグイッと飲んでみたが、おいしいとは思えなかった。「また買って飲んでみたい」とも思わない。どうやら「断酒」は成功したみたいだ。

 今日からは、ルイス・トマスという人の書いた『科学者の夜想』という、1986年に日本で出た本を読み始めた。ルイス・トマスという人は医者で詩人で、「ヒューマニスト」という言葉のぴったりする人だ。スーザン・ソンタグの主治医でもあったらしい。彼の著作はたくさん日本でも翻訳されていたようだけれども、今はどれだけ入手できるだろうか。
 この本は彼の短いエッセイを集めた本で、その話題も医学から化学、動物学と多岐にわたって、興味深い話がたくさん書かれている。このCOVID-19禍の世界に彼がいたら、いったいどんなことを語っただろうかと思いをはせる。

 夕方から、「Gyao!」でタルコフスキーの『ノスタルジア』を観た。今はノートパソコンとテレビをHDMIケーブルで接続して、テレビ画面で観ているのだけれども、テレビを観ながら視線を横に向けると、テレビと同じ画像がパソコンのモニターに写し出されている。それでテレビとパソコンとで色合いがけっこう違うのが気になった。
 このことは前にも気づいていて、そのときはパソコンの画像にくらべてテレビはちょっと明度が低く、暗いところが黒くつぶれてしまうように思えた。「テレビの明度を調整してみようかな」とも思ったのだけれども、今日『ノスタルジア』を観た感じでは、テレビの方が色彩が豊かに感じられた。パソコンのモニターは明度が高い分、全体に白っぽい色合いになっているのだ。これはテレビのモニターで観る方がはるかに良い。

 夕食には、先日トライした「目玉焼きご飯」にまたトライしてみた。ネットで検索したレシピにはさまざまなものがあり、けっこう手の込んだものからめっちゃシンプルなものまで多種多様。今日はシンプルなものをつくり、野菜サラダといっしょの夕食にした。けっこうおいしかったし経済的なので、またやってみたい。