ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-06-15(Mon)

 昨夜にまた雨が降ったようで地面が濡れていたが、だんだんに天気も回復して昼には日も照って、気温もあがってきた。朝、勤務先に向かうとき、歩道にタマムシの死骸があった。ちょっとぐちゃっとなってしまっているけれども、こんな都心にまだタマムシなどが棲息しているのだなと、ちょっとおどろいた。逆に緑の多い自宅のあたりでは、そういう昆虫の姿を見たこともない。

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 帰宅して、昨日届いたニェネント用の「ペットハウス」の天井をつぶしてペット用のソファーにし、はたしてニェネントくんが気に入るかどうか、ニェネントの近くに置いてみた。
 ‥‥無事にニェネントくんはその中にはいりこみ、そのうちに中で「お休み」になられたようだった。

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 サイズもニェネントぐらいのネコにはちょうどいいようだったが、まあネコにとっては「One size fits all」というところだろう。けっこう気に入ってくれたようでうれしいが、こうやってニェネントにフィットするのであったら、リヴィング用と和室(寝室)用と、ふたつあってもいいのではないかと思った。

 昨日今日と、東京では新たなCOVID-19の感染者数が連続して40人を超えた。「緊急事態宣言」は解除され、そのあとに東京で出された「東京アラート」というものも解除されたというのに、逆に感染者数は増加している。報道ではあいかわらず新しい感染者は「夜の街」から発生していると一所懸命に言っているが、そんな人をマイナスしてもまだ何十人とかいう人たちはそれ以外のところで感染している。
 だいたい政府にせよ東京都にせよ「COVID-19対策」というものを真剣にやっているようには見えず、ただ「緊急事態宣言」を発令し、わけのわからない「東京アラート」などというだけである。しかも東京の小池都知事は、「これからは<自衛>の時代だ」と言ったという。「行政機関はこれ以上何もやらないから、自分の身は自分で守れ」というのだ。まあ今の日本を覆う「自己責任」論の延長だろうが、何とも情けないことになったものだと思う。来月にはその「東京都知事選挙」の投票があるが、皆はそんな現在の小池都知事でいいのだろうか。

 小池都知事はそれ以外でも、「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式」への追悼文を毎年とりやめているし、今年はなんと、追悼式典会場になる公園の使用許可が、いまだに東京都から出てはいないのだという。
 また、政府は「軍艦島での朝鮮人への強制労働や差別的待遇はなかった」という<虚偽の>内容の「産業遺産情報センター」での展示を今日から開始した。

 アメリカから起こった「Black Lives Matter」の運動はトランプ大統領の攻撃を受けながらも全世界に拡がりをみせているが、今の日本では再び、朝鮮人差別の大きな波が起ころうとしているように見える。ツイッターやヤフーニュースのコメント(いわゆる「ヤフコメ」)は相変わらず,目にするのもイヤな朝鮮人蔑視、排斥の書き込みにあふれているし、在日朝鮮人の方々はそんな人らから侮蔑の言葉を浴びせられる日常がつづいているという。恥ずかしい都市であり、恥ずかしい国だ。悲しいこと。

 今日はもう一つ悲しいニュースが。わたしが一時期大好きだったイギリスのピアニスト、Keith Tippettが亡くなられたという。わたしはかなりの数の彼のアルバムを蒐集し、「彼の参加したアルバムは全部買い集めるぞ!」とも思っていた時期もあった。
 いろいろとわたしの困難な時代にそんなレコード・コレクションも処分してしまい、しばらくはKeith Tippettのことも忘れていたが、その訃報に接し、わたしがいかに彼の音楽を愛していたのかをあらためて認識した。とにかくは悲しい。追悼。
 いちばん好きだった2枚組アルバム「The Unlonely Raindancer」の全曲1時間13分を、ここにリンクさせておこう。

 今日は「GYAO!」で神代辰巳監督の日活ロマンポルノ『四畳半襖の裏張り』を観て、読んでいたホフマンの『黄金の壺』を読み終えた。