今日は秋らしい好天。まだ「小春日和」というには早いのだけれども、部屋に居ても外からの陽射しがポカポカと温かいのがわかる。和室にいたニェネントが外からの陽射しを浴びてきれいだったので、何枚か写真を撮った。
注文してあった「クマのプーさん」の展覧会の図録が届いた。さっそく梱包を解いてページをめくっていて、なんだか懐かしさからか涙がこぼれた。
今となっては、わたしのいちばん古い「本」の記憶とは、この『クマのプーさん』なのではないかと思う。小学校の図書館で借りて読んだということははっきり憶えている。古い「岩波少年文庫」版で、その表紙の模様も記憶している気がする。翻訳は石井桃子さんで、「ばっかなクマのヤツ!」というクリストファー・ロビンのセリフもよく憶えている。そして何よりも、E・H・シェパードの挿画の記憶。この記憶こそが鮮明にわたしの頭に焼き付いているので、あとの時代になってあのディズニーがやってのけた「改悪」は許せない。E・H・シェパードへの「冒涜」であろう。
こうやってこの図録のページをくくると、やはりE・H・シェパードの挿画もまた、19世紀から連なる「挿絵」の伝統を継承していることがよくわかる。そんなシェパードのラフスケッチも収録されたこの図録、たっぷり楽しもう。
冷蔵庫の奥に、ずいぶん前に買って残っていたダイコンがある。今日の夕食は安いレトルトの「おでんセット」を買い、その中にそのダイコンやジャガイモを放り込んでの「おでん」にした。おでん自体の味はイマイチでも、からしをつけて食べればごまかせてしまうのが、「おでん」のいいところだ。
夜は寝ているときにニェネントがベッドに跳び乗って来た気配があったけれども、この夜はわたしがあまりに眠かったので「無視」してしまった。ニェネントには悪いことをした。