どうやら一昨日の国会での審議がテレビ中継された結果、誰が見ても「安倍首相、政府の言ってることはめちゃくちゃだ」ということになるのだが、それで政府も「これはまずい」と思ったのだろうが、何と、審議の論点の発端になっていた金融庁が提出した「老後資金が２０００万円不足する」という報告書を、今になって「受け取れない」と言い始めた。ビックリポンである。いちど受け取っておいて、それを基準にして麻生金融大臣が国民に「２０００万円貯金しろや」と言ったわけだったのに、つまり、「アレは無しね」ということにするというのだ。すごい国だ。おどろくべき国だ。「信じられない」とはこのことで、いちど大臣が国民に向けて語ったことの根本を、「そういうものは存在しなかった」として、つまり麻生大臣の発言すべてをご破算にし、さらには国会での審議、安倍首相のしどろもどろの答弁もすべて、その発端である報告書が「ないよ～」ということにして、無に帰してしまおうとしているわけだ。
自民党の二階幹事長などは「２０００万円の話がひとり歩きしている状況で、国民の皆さんに対して、誤解を与えるだけではなく不安を招いていて。金融庁には撤回を含め、自民党として厳重に抗議している」と語りもしている。全責任を金融庁にかぶせてしまおうということなのだろうが、年金制度が破綻しかけていることは以前から指摘されていたことであり、今の情況からも金融庁の報告書は「正確な指摘」をしているもの、と考えるのが普通だろう。こりゃあもちろん７月末か８月初めの参議院選挙への影響を考えての「ウルトラ技」なのだろう。
ちょっと以前ならば考えられなかった非道な行為を、今の政府はもう平気でおこなうようになってしまった。メディアの実施している「内閣支持率調査」というヤツも、ずいぶんと怪しいというか、不正がおこなわれているという話も聞く。まさに「独裁国家」まっしぐらである。恐ろしい。
さて今日は雨も降らず、「いちど＜デジタルカメラの中古＞というものをチェックしておこう」という気になり、仕事の帰りに秋葉原に出るのだった。前にノートパソコンを買った店に寄り、それから辺りの小さな店を見てまわり、さいごに上野広小路の中古機器の専門店まで行ってみようという計画。７千円ぐらいのもので気に入ったら買ってしまっていい。
まずはパソコン、ゲーム機器を売る大きな店舗の「中古」専門コーナー（ここで今のＰＣを買った）に行ってみる。５千円ぐらいからあるのだけれども、書いてあるスペックや付属品リストを読むと、「それならいらない」ということになる。７千円以上出せばそれなりのモノは買えそうではあった。
その店を出て、近所の店をあれこれと覗いてみる。ある店でやはり７千円ぐらいでけっこうしっかりしたモノが売られていて、「これにしようか」とか思う。広小路の方に歩きながら、「やはりさっきの店で買ってしまおうか」とも思い、引き返そうとも考えたけれども、いちおうさいごの店をチェックしてからにしようということにした。
歩いていて、湯島のあたりの裏道で、ボロボロの野良ネコに出会った。毛も汚れ放題で、さわることもためらわれるような汚れ方。動きをみているとあまり元気でもないようだ。身体をきれいに洗ってやればけっこう見栄えのするネコに変身しそうだけれども、見ているとそのネコが「あわれ」にも思え、可哀そうになるのだった。せめてネコとして、これから「生きていて楽しい」と感じられることがあるといいのに、とは願った。
広小路の中古機器の店に行くと、まず５千円の機種に目が行った。欠損付属品はないようだし、本体はほぼ新品。ズーム機能も「そのくらいあればいいか」というものだった。すべてのスペックで先日買って返品したデジカメを上回っているようだし、３ヶ月の保証もついていたので「これを買ってしまおう」と、即断して買ってしまった。「前の店で７千円のを買わないでよかったな」とか思いながら帰路に着いた。
帰宅して箱を開けてチェックすると、USBケーブルが欠品だった。ウチにある壊れたデジカメのUSBケーブルはジャックの大きさが合わなかった。「これだけのことで返品することもないだろう」と、Amazonとかで同じUSBケーブルを探してみるとすぐに見つかった。４００円。「そうだ、ついでにバッテリーの予備も買っておこう」と、そっちも調べて注文。両方合わせて千円ぐらい。
USBケーブルが到着しないと、撮った写真をアップすることは出来ないけれども、もう撮影は出来る。やはりさいしょの一枚はニェネントくんを撮ろうとシャッターを切ったら、フラッシュをオンにしたままだったのでフラッシュをたいてしまった。モニターに表示されたその撮った写真をみると、ニェネントの目がみごとに赤目になっていた。そのモニター画面をケータイで撮ってみた。こんな感じ。美猫ではないだろうか？
