ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2019-01-18(Fri)

 昨日書いた「阪神淡路大震災」を撮った写真が、押し入れのどこかにしまってあるはずと、仕事を終えて家に戻ってから、ゴソゴソと探してみた。「写真」とマジックで書かれた段ボール箱の中に、そんな20年以上前にわたしが撮った写真、主にわたしのイヴェントの写真、そして都美術館での「AU展」を撮った写真などが雑多にごちゃごちゃに詰め込まれていた。そんな中に震災の現地を撮影した写真もいっしょに放り込まれていた。
 それこそ雑多な、何百枚もありそうな写真から選り分けて、10枚ほどの写真をここにアップいたします。単にポジ写真を置いてケータイのカメラで撮っただけのいいかげんな「複写」だけれども、様子は伝わるだろうと思う。
     

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直立している建物がない。もう地震から日にちも経っているので、右手前には片付けた形跡がある。左のちょっと奥には椅子が置かれているが、片付け作業をしていた人がここに座って休んだりしたのだろうか。どんな気もちでここに座られていただろう。
     
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家屋の崩壊は、一階部分が崩れてその上の二階部分があまり崩壊せずに残っているケースが多い。
     
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ここでは、周りの家は外観上は無傷ななか、一軒の木造家屋だけが完全に崩壊してしまっている。「耐震構造」がいかに必要なことか。
     
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ここはアパートの一階が完全にひしゃげてしまっている。二階の渡り廊下の部分がそっくりきれいに残っていて(裏の木造部分はどこまで無事だったのか)、やはり「鉄筋」の強さを感じる。
     
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ここも同じく、一階部分がすっかり押しつぶされたようだ。亡くなられた方への献花があり、ここに住まれていた方の安否情報(避難先?)らしいものも壁にいっぱい貼られている。
     
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電柱があったことで完全な崩壊を免れたのだろうか? 片付け作業も進んでいるようだけれども、ここまで傾いていると家の中を片付けるのも不安だったことだろう。
     
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アーケードはそっくりそのまま残っている。不思議なパースペクティヴ。
     
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やはり一階がつぶれてしまっているのだろう。外壁が崩れ落ち、基材がむき出しになっている。干されている緑のタオルに人の汗を感じ、それが明日への希望を思わされる。
     
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‥‥何がどうなっているのかわからない惨状。
        
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いったいなぜ、海に浮かぶ船がこうして「横倒し」になってしまったのだろう。

 こうして見ると、やはり二階建て家屋で一階部分がそっくり押しつぶされ、二階が残っているケースがあまりに多い。アパートの一階は危ないか?(わたしの部屋も一階だが)

 段ボール箱を開けて整理しているとニェネントが「何やってるの〜」とやって来て、ネコという動物の性(さが)で、ついつい段ボール箱の中におさまってしまうのだった。
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