ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-04-07(Sun)

 午前中はまだ少し寒い気がしたけれども、午後からはけっこう暖かくなったみたいだ。天気もいいので、東京とかはまさに「お花見びより」になったことだろう。
 昼まではリヴィングのわたしのそばで丸くなっていたニェネントくんは、午後から姿が見えなくなったので「どうしたのかな?」と和室をのぞいてみたら、キャットタワーの上で「ひなたぼっこ」をしていた。写真は逆光で顔がまっ黒になってしまったが。

     

 今日は午後から、ヴィム・ヴェンダース監督の『パリ、テキサス』を観た。この映画もむかし観てるんじゃないかと思っていたけれども、昨日観た『ノマドランド』のようにまるで記憶していなかった。
 いや、『ノマドランド』は主演のフランシス・マクドーマンドが「Amazon」の配送センターで働くところとか、多少なりとも記憶が残っていたのだけれども、この『パリ、テキサス』はこれっぽっちも記憶していなくって、「ひょっとしたら、観たような気になっているだけで、本当はいちども観たことがなかったのではないか?」とか思ってしまった。
 それで古い日記で検索してみると、なんとまさにこの日からちょうど10年前、2014年の4月7日に観ているのだった。そしてそのときの日記には「この映画、久しぶりに観た」などと書いてあったので、その前にも観ていたことがわかる。
 その10年前の前後の日記を読んでみると、どうやらその時期はわたしの記憶がいちばん失せてしまった時期ではあるようで、その頃観た映画、読んだ本のこと、自分の行動など、どれもまったく、なにひとつ記憶していないのだった。

 まあ自分の「記憶障害」「記憶喪失」については、それはもう「こぼれたミルク」のようなもので、嘆いてもしょうがないとは思っているのだけれども、あらためてそんな事実を突きつけられると、やっぱりうんざりしてしまうのだった(「突きつけられた」といっても、自分で自分に突きつけているわけだけれども)。

 観終わって、わたしはこれは「素晴らしい映画だ」と思ったのだけれども、10年前の日記はめっちゃ素っ気なくって、そのときのわたしは感銘を受けたりもしていないような書き方だった。

 この日の夕食は、先日北のスーパーで珍しく買った、出来合いの「お惣菜」の串カツにキャベツの千切りを添えて、串カツにはソースとマヨネーズ、キャベツにはドレッシングとマヨネーズをあえるという「超お手軽」夕食にしたのだが、北のスーパーで売っている「お惣菜」は、ほっんとうに美味しくない。ガッカリだった。これが東のスーパーだったなら、売られている「お惣菜」はけっこう美味しいのだけれども。

 寝る前に、テレビの「ダーウィンが来た!」を見た。この日は視聴者から寄せられた疑問に答えるという特集だったが、まずは鎌倉あたりに出現するという「白いカワセミ」。このカワセミのことは前にネットの記事で読んだことがあるが、意外と住宅地の中、コンクリートの濠ぞいに棲息しているようだ。そのカワセミの周囲にはカメラをかまえたウォッチャーの数も多いようだったけれども、カワセミはまるで人間のことを気にせずにエサを取り続けているように見えた。しかし「なぜ白いのか?」という疑問には答えず、そのカワセミの背中に見える「青い羽根」が実は「青」ではなく、その羽根だけ「構造色」によって青く見えるのだ、という説明だけだった。
 次は新潟の方から、「自宅周辺に謎の動物の鳴き声が聞こえる」ということで、「その正体は何か?」という質問。録音されたその「鳴き声」を聞いたけれども、「じ~、じ~」という鳴き声。な~んだ、そりゃあ「オケラ」じゃないかと、わたしはすぐにわかってしまった。
 こういうのは、小さい頃に「泥遊び」とか「土遊び」をしていれば目にする機会はあるだろう。東京周辺でもまだまだ棲息しているらしいし。
 この「おけら」を捕まえて、指ではさんで持ち上げて「お前の〇〇〇〇、どのくらい?」と聞くと、「おけら」は前足を思いっきり拡げて「これくらい!」と答えてくれるのだ。
 ‥‥観た映画のことはすっかり忘れてしまっていても、こういうことはしっかり覚えているのだ。