ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-03-15(Fri)

 早朝、まだ外も暗い時間に目が覚めると、ニェネントくんがわたしの胸の上で、わたしにお尻を向けて丸くなっていた。

     

 そのとき、夢をみていたことを思い出したけれども、その夢は今でも少し憶えている。それは先日のアメリカでのアカデミー賞授賞式で、助演男優賞ロバート・ダウニー・Jrが受賞したとき、壇上に上がってプレゼンターの去年の助演男優賞受賞者、アジア系のキー・ホイ・クァンに目も合わせずにオスカー像を受け取って、「人種差別では?」と問題になった報道を、もういちどおさらいするような夢で、ただニュースを再現するような夢だった。
 わたしはその報道を見ていて、「ああ、たしかにロバート・ダウニー・Jrキー・ホイ・クァンを無視しているな」とは思っていたけれども、そこまでに「これはひどい」とかの感想を持っていたわけでもなかったので、こうやって夢でみたことにはちょっと驚いた。

 そのあとわたしはもういちど寝てしまい、そのときにまた別の夢をみていた。その夢でわたしは渋谷の映画館に映画を観に行こうとしていたので、前の夢の「続き」ともいえるのかもしれない。
 夢は夜で、わたしは地形的には渋谷の道玄坂にあたる場所を上の方から降りてきていて、駅に近いところにある映画館へ行こうとしている。しかしこの夢での道玄坂の街並みは現実とはまったく違っていて、現実には道玄坂の途中に映画館はない。
 そして、その夜の道玄坂通りにはひとっこひとりいなくって、車も走っていない。さらに道玄坂の下、スクランブル交差点の手前には道路を横断する大きなゲートがあって、そのゲートのシャッターが降りていて、渋谷駅の方には行けないのだった。
 映画館はそのゲートのちょっと手前にあったのだが、そこにたどり着く前に雨が降り始め(わたしはさいしょは「雪」かと思っている)、映画館に着く頃にはどしゃぶりになっていた。
 思っていたよりもずっと小さな映画館はまるで「名画座」という大きさで、1階にチケット売り場があって、上映するのは上の方の階のようだった。しかしチケット売り場は閉まっていて、映画館には入れない。
 そのチケット売り場のとなりに雑誌の置かれた棚があって、そこに「ぴあ」が置かれていた。「ぴあ」を見れば、どこで自分の観たいえいがをやっているかわかるだろうと、わたしは「ぴあ」を手にしたのだった。そんな夢。
 「ぴあ」とはまた懐かしいが、夢の中でもその表紙は記憶の通りに及川正道氏によるイラストだった。

 というわけで、この朝はわたしは2回つづけて夢をみたのだった。

 この日は暖かい一日になった。わたしは一歩も外に出なかったが、夕方には室内もずいぶんと暖かくなった。しかしわたしは精神的に不調で、何もする気にならない一日。
 ずっと観ているアンソニー・マンの映画も、さいごの一本『ローマ帝国の滅亡』を残すだけになり、これがまた3時間に及ぶ長編なもので、午前中から観始めたのだけれども、またまたエキストラや馬のたくさん出てくる「ハリウッド大作」。
 昨日観た『エル・シド』は、チャールトン・ヘストンソフィア・ローレンの主演二人を中心にドラマは盛り上がったけれども、この『ローマ帝国の滅亡』では前半の主役であるマルクス・アウレリウス役のアレック・ギネスは今にも死んでしまいそうだし、その娘のソフィア・ローレンもなすすべもなく見えるし、そのあとドラマを引っ張るべきリヴィウス役のスティーヴン・ボイドは、わたしにはまるで魅力のない俳優なのだ。
 午前中にマルクス・アウレリウスが死ぬところまで観て、「はたしてこの映画、最後まで観る価値があるだろうか?」と考えてしまった。それよりは今観ることができるウェス・アンダーソンの『犬ヶ島』を観たい気がする。

 午後はやる気もなくぼんやりと過ごし、「国会中継」を見てそのあとに「大相撲中継」。
 この日も大関の豊昇龍が負け、そのあとは横綱照ノ富士も土俵を割ってしまった。照ノ富士は立ち合いに力強さが感じられない。もう休場する可能性が高いかな。わたしも休場したいが。
 読書もはかどらないし、どこかで早急に気分を入れ替えないといけないと思う。