ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-02-18(Sun)

 昨日考えたように、この日は朝早くに起きて、まるで「お勤めの人」のように8時前に電車に乗って映画館へ行き、午前中はどっぷりと映画を鑑賞するつもり。観る映画はヴィクトル・エリセ監督の31年ぶりの長編新作、『瞳をとじて』だ。

 昨夜は読書もはかどらず、8時前には寝てしまったので、今朝は5時ぐらいに起き出してしまった(それでも寝すぎだが)。朝食を取り、ニェネントくんには「お留守番」してもらうのでおやつを出してあげてから家を出た。ウチに近い家の出窓にネコがいて、眠そうな顔をしていた。もちろん、今までわたしの見たことのないネコちゃんだ。

     

 日曜日なので電車はさほど混み合ってもいず、電車の乗り継ぎがうまくいって、ちょうど8時ぐらいに映画館のある駅に到着した。家を出てからここまで30分ぐらいのものだ。近いなあ。
 映画館に到着して、チケットを買ったりしていたらもう中に入れる時間になり、「時間つぶし」にと持ってきた本を開くこともなかった。
 ぐるっと見回したわけではないが、お客さんの数は十数人、というところだろうか。まあ早朝の上映ではあるし。
 さて、上映時間169分、途中で眠くなってしまうとか、それよりもトイレに行きたくなってしまうかも、という危惧もあり、席は出口に近いところを選んだのだが、何とか瞳をとじてしまうこともなく、トイレに行くこともなく観終えることができた。期待はしていた映画だけれども、その期待をさらに上回る、素晴らしい映画だった。帰りにはパンフレットも買ってしまった。

 寄り道もしないでまっすぐに帰路に着き、12時ちょっと過ぎには帰宅できた。ニェネントくんはわたしのお出迎えもしないで、ベッドの上で寝ていたが。
 昼食はインスタントラーメンですませ、しばらくは映画を観終えた余韻に浸る。
 映画の中で、出演者がいつもタンゴを歌っていて、それで「ガルデル」と呼ばれていたということで、登場人物二人で「カミニート」を歌うシーンがあった。それで「タンゴが聴きたいな」と思い、「Amazon Music」で、まずはそのガルデルを聴くのだった。
 わたしがタンゴでいちばん好きな曲は、ガルデルではないけれども、なぜか「ママ、恋人がほしいの」という曲で、それが誰が演じたのがお気に入りなのか、今はわからなくなっている。それでいろんな人の演る「ママ、恋人がほしいの」を聴いてみたのだけれども、おそらくはこの「オルケスタ・ティピカ・ヴィクトル」の演奏(プラス歌)こそが「わたしのお気に入り」だったものにいちばん近い気がした(わたしの記憶では、歌唱は女性ヴォーカルだったと思うのだが)。


  
 先日、突然の死去が伝えられたロシアのナワリヌイ氏だけれども、彼を追悼する集会がロシア中で行われ、少なくとも参加者400人以上が拘束されただろうという。
 また、当局はナワリヌイ氏の死因は「突然死症候群」だと語ったとされるが、それは乳幼児に起こる疾病だという。遺族はナワリヌイ氏の遺体の返還を求めているが、当局はそれを拒否しているということ。
 誰が考えても、これはプーチン氏の意向による「殺害」だろうということで、去年のプリゴジン氏の死につづいて、改めて「何という国だ」という思いに囚われる。まだクレムリンには、スターリンの亡霊が好き勝手に動き回っているようだ。