ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-02-08(Thu)

 この日も天気が良く気温も上がったようで、月曜日の雪は、日陰以外はもうすっかり融けてしまった。これからは「春へ一直線」というところで、天気予報では、来週とかは3月とか、ひょっとしたら4月ぐらいの陽気になると言っている。そろそろ、「この冬も乗り切ったな」という気分ではある。

 写真は、月曜日に雪が降り出す前にウチの近くで撮った、「スズナリのスズメたち」の写真。

     

 近年日本ではスズメの数が減少しているというが、まだこのあたりでは百羽はいるのではないのか、というような群れを時に見ることがある。スズメはある程度の群れがいないと繁殖しないそうで、互いに守り合っているのではないだろうか。また、こういう寒い季節には、この写真みたいに群れて密集していると、いくらかでも温かいせいだとも言う。
 「チュンチュン」とスズメが鳴いて飛び交う景色は「いかにも日本的」だとも思うけれども、日本ではスズメのことを長く「害鳥」として追っ払ってきたせいか(そのくせ、昔話などにはいっぱい登場するのだが)、人の姿を見ると「危険、危険!」とみ~んな逃げてしまう。これがヨーロッパに行くと、人々は日本でいえばハトにエサをやるようにエサを与えることが一般的なので、スズメたちは人を怖れず、逆に人懐っこいのだという。

 動物に関するニュースがいろいろとあって、まずは昨日、北海道の知床、羅臼町の沖合で、流れて来た流氷にシャチ十数頭が閉じ込められてしまっているという。シャチはまだ泳ぎの達者でない子供のシャチを守るため、自分だけなら脱出できるようでも仲間のために居残り、結果氷に閉じ込められることがあるらしい。
 そのシャチたちは今朝になって流氷の中に姿が見えなくなっていて、脱出できたのではないかという話だ。
 でも昨日は、地元役場に「シャチを助けられないのか」というメールが200通ぐらい届いたという。しかしこれはほとんどが国内からではなく、アメリカやロシアからのもので、ただ「助けてあげろ」というのではなく、動物愛護団体からは「自分たちには助けに行く準備がある」というような具体的な救出手段を訴えるものが多かったという。
 そういうことを単純に「いいね」と評価すればいいものではないだろうが、ただ「かわいそう」という感情論で声を上げているわけではないことは、去年の「クマ騒動」との違いだということは言えると思う。
 その「クマ」だが、この日「指定管理鳥獣」に指定されたという。今までイノシシやシカが指定されていたというのに、クマだけがまだ指定されていなかったということが、逆に驚きではあった。では今までクマを駆除して来たのは、何にもとづいてのことだったのだろう。

 それから午後になって、群馬の伊勢崎市の公園に近隣で飼われていた「四国犬」が逃げ出してきて、児童ら12人が噛みつかれてケガをし、散歩していたトイプードルが嚙み殺されてしまったということ。
 わたしは「四国犬」というものを知らなかったけれども、「イノシシ狩り」などを行う、猟犬ではあるのだという。
 むかしはあちこちに野犬というものがいて、わたしも幼い頃にそういう野犬の群れに襲われて噛まれ、軽傷を負ったことを記憶している。あれは恐かったなあ(幼い頃の犬への思い出は、もっといい思い出、かわいそうだった思い出など、いろいろとある)。
 しかし、人間に大きなケガがなかったことは「不幸中の幸い」だけれども、噛み殺されたトイプードルは哀れだ。飼い主の悲しみはいかほどのものだろうか。これはその四国犬の飼い主の「管理能力」の問題ではあるだろうけれども。

 今日は読んでいたパトリシア・ハイスミスの『スモールgの夜』を読み終え、「次に何を読もうか」となったのだが、もうちょっとパトリシア・ハイスミスを読みたくもあり、本棚で手近にあった『プードルの身代金』というのを読むことにした。はからずも、四国犬に噛み殺されたトイプードルの件の続きになってしまったか。