ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-11-03(Fri)

 「ニェネントくんの爪をしばらく切ってないな」と思い、ニェネントくんをつかまえて抱き上げ、膝の上で爪を切ってやった。
 だいたいニェネントくんはわたしの膝の上が好きではないし、「何するんだよこの〇〇ヤロー! 痛テエじゃねえかよ!」とお怒りになられてわたしの膝の上で暴れられ、逃げて行かれてしまわれた。ようやっと両前足の爪の7/10を切ったところで逃げられてしまったのだった。
 ニェネントくんは和室に走っていき、クローゼットの上、シェルターのペットキャリーの中に逃げ込んでいた。このあとしばらくはわたしのことを警戒して、なかなか気を許してはくれなかったのだった。

     

 今日も天気は良く、気温も上がったけれども、予報で言っていたように東京で25℃を超える「夏日」になることはなかったらしい。そのことを伝えるニュースショーのキャスターは、何だかそのことがちょっと残念そうに言っているように思えたが、どうだったのだろう。ただ、東京以外では多くの地域で「夏日」になっていたし、明日もまた気温が上がり、やはり「夏日」に迫りそうだという。ギリシャ神話で「天気をつかさどる神」はユピテルなのだというが、ユピテルにもいいかげんにしてもらいたいものだ。

 先日の報道で、台湾の映画監督の侯孝賢ホウ・シャオシェン)氏が、アルツハイマー病のため引退を表明したということだった。
 まだ76歳で、まだまだ新作を見せてくれるものと思っていただけに、いささかショックだった。最後の作品は『黒衣の刺客』ということになるのか。それまでの彼の作品にない新しい境地を見せてくれていて、これからを楽しみにしていただけに残念なことだ。
 彼の作品でわたしがいちばん好きなのは、『フラワーズ・オブ・シャンハイ』なのだ。この作品では、いつもホウ・シャオシェンの作品で撮影を担当する李屏賓(リー・ピンビン)のカメラが最高だった(ウォン・カーウァイ監督の『花様年華』も、この人の撮影だった)。またリー・ピンビンの撮影した映画を観たいものだが。

 映画の話がつづくけれども、あのパトリシア・ハイスミスの生涯を追ったドキュメンタリー映画パトリシア・ハイスミスに恋して』が、今日から東京の方ではロードショー公開されるようだ。
 パトリシア・ハイスミスはわたしの大好きな作家で、わたしは彼女の邦訳された作品はすべて買って読んでいる(もう内容を忘れてしまった作品も多いが)。だからもちろん、このドキュメンタリーの公開はめっちゃうれしいのだけれども、「パトリシア・ハイスミスってそんなに日本で人気あったのだろうか?」とは訝しんでしまう。今は絶版になっている彼女の作品も多いし、そんなにベストセラー作家という印象はない。
 ただ、近年彼女の『キャロル』がトッド・ヘインズ監督によって映画化されて評判になり、原作も文庫本で刊行されたので、知名度はずいぶんアップしたのではないかと思う。

 このドキュメンタリー映画、近年ついにあちらで刊行されたハイスミスの生前の日記、ノートブック(これが膨大な量あるというから、もちろん刊行されたのはその一部だろう)を読んだ監督が映画化を決意したものらしいが、まあよく日本の配給会社が買い入れてくれたものだと思う(まあ「公式サイト」や「予告」で見ることのできる若き日のハイスミスはめっちゃ美人だからな)。
 しかし、今公開されてるのは新宿とか渋谷の映画館で「それはわたしにはちょっと‥‥」という感じだったのだが、うれしいことに、12月にはウチのとなり駅の映画館で上映してくれるようなのだ(いい映画館だなあ)。

youtu.be

映画『パトリシア・ハイスミスに恋して』公式サイト

 そしてそのとなり駅の映画館では今、わたしの好きなデヴィッド・フィンチャー監督の新作『ザ・キラー』が上映されているところだ。フィンチャー監督のクライム・ミステリー(なのだろう)、やっぱり観たいなあ。来週にも観に行こうかと思う。

 けっこう毎日見てしまっている朝ドラの『ブギウギ』、ちょっと内容がいろいろぶち込まれすぎていて「てんこ盛り・ツーマッチ」というところもあるけれども、けっきょくは面白い。ついに来週からは舞台は東京に移動。菊地凛子の「淡谷のり子」も登場して来るし、「あんな俳優も、こんな俳優も」という人たちも出てくるようで楽しみ。この日のエンディングもレビューショーの舞台だったけれども、やはり朝からレビューショーを見るというのもいいものだ。