ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-09-19(Tue)

 先日パソコンの修理を依頼した店から午後になって電話があり、依頼してあったデータの抜き取り(復旧)も困難で、作業を進めると7万円以上かかることになりそうだということ。
 つまり、パソコンの記憶媒体であるSSD自体に不具合があるようで、データ復旧はむずかしいということだ。わたしもあとで調べてみたが、以前のパソコンの記録媒体だったHDDに比べてSSDの利点も多いのだけれども、そもそもデータ復旧技術も確立している「ディスク」ではなく、データはSSDの「チップ」内に記録されているので、復旧技術も確立してはいないのだ。
 ということは、復旧を依頼しても「やっぱりダメだった」ということにもなりそうだ。

 そもそも「7万円」というのはやはり高額すぎ、いちど作業を中止してそのままパソコンを持ち帰り、もしも今後、もっと安くデータ抜き取りをやってくれるところが見つかれば依頼すればいいと、即作業継続は断っていたのだったが。

 データ復旧がならないとなっていちばんショックなのは、やはりニェネントくんが産まれたころの古い写真が消えてしまうことで、その頃の写真にはニェネントくんのお母さんのミイ、そしてさいしょはニェネントといっしょだった4匹のきょうだいの写真なども同時に消えてしまうのだ。特にお母さんのミイの写真が残念だ。
 1枚だけ、このブログのトップに使っているニェネントくんの幼い頃の写真だけれども、それをプリントアウトしてあったのが部屋に貼ってあって、つまりその写真だけがニェネントくんの幼い頃を偲ぶよすがになってしまったわけか。その写真をデジカメで撮ってみたけれども、やはりボケボケになってしまった。

     

 こうやって書くと、わたしがニェネントくんといっしょに暮すようになったそもそもの経緯から語らないと、「お母さんはどうしたのか」「4匹のきょうだいはどうしたのか」などの疑問を抱かれてしまうのではないかと思う。
 昔のブログにはある程度書いた記憶もあるけれどもそのブログも消えてしまったし、いちど「わたしとミイ、その5匹の子供たち」については書いておこうかという気もちはある。
 それで興味深いことに、発作による記憶障害でいろんなことを思い出せなくなっているわたしだけれども、なぜかミイとその子供たちのことはしっかりと記憶しているのだ。

 今かんたんに書いてみると、ミイはわたしの部屋に自由に出入りしていた野良ネコで、ほんとうはウチの「飼いネコ」にしたかったのだけれども、ミイが部屋の中にいるときに窓を閉めて出られないようにすると、ちょっとパニックっぽい動きを見せて外に出ようとしてばかりなので、「部屋ネコ」として飼うことはあきらめていた。
 それがミイが「腹ボテ」になったもので、わたしは部屋の押し入れを片付けてすき間を開け、「ココで産んでいいよ」と準備したのだった。
 ミイはそこではお産はしなかったけれども、ある日産まれたばかりの子ネコをくわえて、順番に押し入れに運んできたのだった。総計5匹の子ネコたち。わたしはその5匹をみ~んな飼おうと覚悟を決めていたし、できればミイもいっしょに、ネコの家族で飼おうとも思っていたのだけれども。
 一週間か十日ぐらいはミイも押し入れで子供を育てたけれども、それがそのあと子ネコを1匹ずつくわえて外に連れ出し始めたのだった。わたしが気づいたときにはもう3匹が連れ去られ、部屋に残ったのは2匹だけになってしまった。
 わたしはもうすっかりネコを飼うつもりになっていたから残る2匹は守ろうと、ミイが部屋に入ってくることを警戒した。
 それでそのあと1ヶ月はわたしが残る2匹を育てたのだけれども、ある時ちょっとしたスキをついて、また1匹がミイに連れ去られてしまった。それで残った1匹がニェネントというわけで、自分では「もうぜったいにこのコは渡さないぞ!」という気分で、それ以降母ネコのミイをいっさい部屋には入れないことにした。
 このあとも外に連れ出された子ネコが野良になった姿も見たし、ミイのその後の話もあるし(実は外で毒でも食べたのか、瀕死の状態でウチのベランダにきて網戸をひっかいて存在を知らせ、わたしはそんなミイを部屋に入れてあげて看取ったのだったけれども)、わたしがミイのことを知ってだんだんに親しくなっていったときの思い出もあれこれある。でも、最低限これだけ書けば伝わるだろうか?

 この日は「気分転換」に、夕方からアルフォンソ・キュアロン監督の『ゼロ・グラビティ』を観た。何度も観た映画だけれども、やはりしびれた。いい気分転換になったかと思う。
 夕食には久々に「ダブリン・コーデル」をつくった。前回は「アイリッシュ・シチュー」という名の料理だろうと思っていたから、ちゃんと「ダブリン・コーデル」と意識してつくったのは初めて。材料は「肉じゃが」とほぼ同じだけれども、つくるのは簡単だし味もわたし好み。これから秋から冬にかけては今までの「肉じゃが」ではなく、この「ダブリン・コーデル」をつくる機会が多くなりそうだ。
 読んでいる『メイスン&ディクスン』は残り40ページ弱になった。明日には読み終えられるだろうか?