ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-04-16(Thu)

 Stay Home10日目。体温は35.8度。毎朝測っている血圧も、いわゆる「至適血圧」内におさまっている。花粉症のせいか鼻水がちょっと出るけれども、今はきわめて健康だと思う。

 朝目覚めて、ベッドから足を踏み出したところで「ヌルッ」としたものを踏みつけた。ニェネントくんのゲロである。「うわぁ~」と思って拭き取るけれども、和室に敷いてある明るい色のカーペットは、一瞬でもニェネントくんのゲロがつくとすぐに茶色く染まってしまう。拭いても落ちない。困ったことだと思うが、カーペットの家具の下になってない部分には別のじゅうたんでも敷いて隠すしかないだろう。ま、COVID-19が収まってからのことだ。
 ネコというのはどうしても吐いてしまうもので、病気というわけではない。前に気づかずに放置してカピカピに乾燥してしまったニェネントのゲロをみつけたが、はぎとるとニェネントの毛でいっぱいだった。「毛玉を吐く」というのはこういうことなんだなと思った。しっかりブラッシングしてあげないといけない。今は暖かくなってきて毛がいっぱい抜け替わる時期だけになおさらだ。

 でも、ニェネントがいるおかげでわたしの暮らしはうるおっている。こうやって仕事も自宅待機で不要の外出を避けてほとんど家にこもりっきりで、気分的に落ち込んだり外の世界にそこまでに不安にならないのも、ニェネントがいっしょにいてくれるおかげである。わたしは「側頭葉てんかん」の持病があるので、発作は起こさなくても(何年も発作は起こしてない)気が立ってカリカリするのだが(入院時にちょっとそうなった)、ニェネントといっしょだと気分もおだやかでいられる。特に今、ほとんどの時間をニェネントとすごしているわけで、それで平穏を保っていられるのだと思っている。ニェネントには感謝している。
 古い日記にはわたしがニェネントを飼うようになったいきさつを書いたけれども、お母さんのミイのことから書かなくてはならない、長い話になるので今また繰り返して書くのはめんどう。ただ、ニェネントの名まえの由来は、この日記を書き始めたころに書いてはいるようだ。おそらくはニェネントという名まえのネコは世界中でこのニェネントだけだろうと思うから、ちょっと自慢である。

 ニェネントも、わたしが退院してから、なんだか以前よりもわたしに懐いてくれているように感じる。毎晩わたしのベッドに上がってわたしの胸にあげてもらうのが大好きのようで、もう日課になってしまっている。胸にあげると、いつもは出さない細い高い声で「にゃ~~ん」となき、のどをゴロゴロとならす。気に入ってるんだろう。
 わたしはニェネントのことをずっと、「ツンデレ猫」だと思っていた。それも、ツンツンそっけない方の度合いの強い、あまりデレデレしないコだと思っていたのだが、退院してニェネントをじっくり観察していると、けっこうわたしにデレデレではないかと思うようになった。寝ている時間は別として(これが長いのだけれども)、たいていはわたしのことが見える場所でくつろいでいて、それでわたしがリヴィングから和室に移動するとすぐにわたしについてくる。先回りして先に和室に行ったりもする。もちろん和室からリヴィングでも同じ。それで、食事の時間が近づいてニェネントに目をやると、何だかわたしを見返すニェネントの目の輝きがちがう。「もうすぐごはんだよね」と待っている感じなのだ。そんなニェネントの目を見て、「いけない、ニェネントの食事の時間だ!」と思い出すこともよくある。もう、ニェネントはしっかりとわたしのパートナーなのである。

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 さて、今日は外も良い天気みたいだ。午前中に「ニコニコ動画」で映画『ふくろうの叫び』を観た。「ニコ動」は画質が悪い気がするし、何よりも一本の映画がいくつにも分割されてアップされているのでつづけて観るのにシラけてしまい、「ニコ動」で映画を観たりすることはないのだけれども、今はパトリシア・ハイスミスにハマっているし、昔この映画を観てけっこう面白かった記憶がある。検索して「ニコ動」にあることを知ったので観てみたわけだ。やはり分割されていることがいちいち気に障ったが、映画は楽しんで観ることができた。

 夕食はレバニラ炒めをちゃっちゃっとつくる。レバニラ炒めをつくるときに問題なのは、はたしてレバニラ炒めだけのためにニラを買うかどうかということで、スーパーでニラを買おうとすると1束とか2束で売られ、だいたい百円以上する。それではあまりに分量が多すぎるわけで、じっさいに使うのは多くても半束ぐらいでしかなく、いっぱい残ってしまう。残ったニラをどうするか。連続してレバニラ炒めをつくるのか。まあ野菜炒めとかに使ってもいいのだけれども、それだってちょこっとあればいいだけのもの。それでレバニラ炒めはやりたいけど、ニラを買うのか~、ということになる。しかし昨日行ったスーパーには「ニラ入りモヤシ炒めセット」としてもやしやニラ、ニンジンなどがすぐ調理に使えるようにして袋詰めで売られていて、それを買ってきた。ほとんどがもやしだから百円ぐらいの価格はちょっと高いなと思うけど、もやしとニラを別々に買うともっと高くつくし、書いたようにあとでニラの処置に困ってしまう。このセットも一度に使い切るにはまだ多いけれども、とっても便利なのだった。近所のスーパーでもこういうのを売っていればいいのにとは思う。

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 今日は読んでいるハイスミスの『生者たちのゲーム』が急展開を向かえ、がぜん面白くなってちょっと読み進んだ。一歩も外に出ない日だった。