ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-08-02(Wed)

 昨日は、東京都心を含めて南関東一体でこのあたりのように雷雨になり、一部地域では「雹」も降ったらしい。「雹」による被害もあったようなのであんまり不謹慎なこともいえないけれども、この猛暑の時期に空から氷が降ってくれば、地上も冷やされて「天然の冷房装置」という感じだったろうとも思った。じっさいに(「雹」のせいでもないだろうが)昨日の南関東の気温はかなり下がって、久しぶりに「猛暑日」にはならなかったみたいだ。

 しかししかし今日は、また再び「猛暑の日」になった。昼間は部屋にこもっていたが、夕方になってからまた北のスーパーへ買い物に出かけた。やはり日暮れ近くなるとかなり気温も下がるようで、あまり暑さも感じずに歩くことができる。
 歩道橋に上がって北の空を見てみると、遠くに積乱雲のような雲が見えた。あの雲の下あたりでは、昨日のように雷雨になっているのかもしれない。

     

 昨日炊飯になぜか失敗し、芯のない不味いごはんに炊き上がってしまっていて、捨てるのももったいないし、何か美味しい惣菜を買ってごはんの味をごまかそうと思い、「照焼チキンステーキ」を買って帰り、タマネギを炒めて溶き卵と照焼チキンを入れて、「簡易親子丼」をつくった。なんとか「不味いメシ」の味をごまかせて、完食したのだった。

 ネットのニュースをみていると、例のススキノの首なし殺人事件に関した記事で、逮捕された医師の父親は「民医連」関連の病院に勤務し、日本共産党に86,000円の寄付をしていたという「デイリー新潮」による記事が掲載されていた。
 「週刊新潮」系や「サンケイ新聞」系の右派メディアは、「日本維新の会」の代表の発言などを受けて「今ぞ共産党を叩くとき」とばかりの反共記事を多く発信しているみたいだ。
 しかし面白いのはこの記事へのコメントで、おそらくは「デイリー新潮」の意図とは異なり、「民医連の病院の医師、看護師も患者さん思いの優しい方が多く、人として尊敬できる方がほとんど。政治的思想だけで考え方が危険とかそういう方向に世論が誘導されるのは残念に思う」というコメントなど、民医連関係の病院への賛辞コメント、「デイリー新潮」の「こじつけ記事」への批判コメントが多く、そりゃあこれらのコメントに一定数の「青ポチ」もつけられてはいたが、「イイね」の「赤ポチ」の数の方が絶対的に多数なのだった。こういうコメントを読むと「世の中<ネトウヨ>ばかりがコメントをつけるわけでもないのだな」などとは思った。

 そういう<反共>ということで思うのは、昨日まで読んでいたナボコフのことで、彼はロシア革命から祖国を逃れた体験からも、思想自体は「リベラル」だとはいえ(妻がユダヤ人だったことからも、「ユダヤ人差別」「人種差別」に強く反対していた)、強烈な<反共主義者>で、ヴェトナム戦争当時にはアメリカのジョンソン大統領やニクソン大統領を支持していたのだった。
 特に今でこそ「リベラル」であることと「反共」とは矛盾するものではないが(わたしもそういう人間に近い)、過去には大きな攻撃の対象にもされ、例えばエドワード・サイードなどはそういうナボコフを批判していたというし、共産主義シンパの知識人らからの批判は多かったようだ(読んでいた秋草俊一郎氏の『アメリカのナボコフ』でも、大江氏が『ロリータ』に関して「女性をまったく尊敬していない」と語った件、そういった大江氏の姿勢を、秋草氏は大江氏と親しく、日本共産党との関係も深かったロシア語通訳、エッセイストの米原万里の影響ゆえではないかと書いている~この考えを大江氏は否定したというが~)。

 ところで、アメリカでは昨日、「2021年1月6日の米連邦議会襲撃事件をめぐり、大統領選挙後の権力移譲を妨害しようとした罪でドナルド・トランプ前大統領と複数の共謀者が起訴された」という。それでもトランプ氏は来年の大統領選挙に立候補するつもりらしいし、何よりも面白いのは、このニュースを報道するYahoo!Newsに「トランプを支持する」コメントがあふれていること。
 まあそんな日本のことはともかくとして、まかり間違うとトランプ氏がまたアメリカの大統領に返り咲きしないとも限らない。もしも仮に彼がふたたび大統領に就任すればもっと専制的な姿勢をみせ、世界は「中国」「ロシア」に加えて「アメリカ」と、3つの大国が「専制国家」になってしまうのだろうか(トランプなら「大統領の任期最大8年」という縛りも廃棄し、「終身大統領」となる可能性もあったりして)。

 今日は夕方から、ハーマン・メルヴィル原作、ジョン・ヒューストン監督の『白鯨』を観た。残念なことに「吹替版」しかなく、しかもその吹替の声が(特にグレゴリー・ペックの演じる「エイハブ船長」で)まったくマッチしていなくって、かなりがっかりしてしまったのだった。