ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-04-21(Fri)

 ネットのニュースを眺めていると、小説家の島田雅彦氏(法政大学の国際文化学部の教授でもあられるらしい)が一般に配信されているネット番組で、安倍晋三銃撃事件に関して「こんな事を言うと顰蹙を買うかも知れないけど、今まで何ら一矢報いる事が出来なかったリベラル市民として言えばね。まあせめて暗殺が成功して良かったなと。それしか言えない」とのたまったということで、いわゆる「炎上」しているみたいだ。
 そりゃそうだ。そういうことは飲み屋での雑談で話すならいいけど、例えネット上でも「おおやけ」の番組で言えば「まずい」という判断が持てないのはヤバい。「成功して良かった」というのも「言っちゃったなあ」だけれども、「今まで何ら一矢報いる事が出来なかったリベラル市民として」っつうのは、「一矢報いる」というのは「暗殺」することなのか、ということになってしまう。
 言葉を武器に戦うはずの「小説家」が、こういう「文学」以前の言葉を使ってしまうということは残念だ。

 わたしはもともと、この島田雅彦という作家の作品は一冊たりと読んだことがない。その理由もまず、この作家の小説のタイトルの「センス」の問題でもあって、わたしには「とてもマトモな小説として読む気にならない」タイプのタイトルの小説ばかりだからではあった。そういうところで、今回の「失言」というか「暴言」もまた、この作家の言語センスからは納得できるところはあるし、彼はこの発言で「リベラル市民」の足を引っぱっていることに「作家」として気付いていないようなところがあわれだ。

 今の日本では「市民運動」のたぐいも起こらず、もう何年も国会前でのデモも実施されていない。議会では立憲民主党の小西議員が「頭いいのはオレだけだ!」という態度でひんしゅくを買っていて、立憲民主党は始末をつけれないでいるようだ。そして日本共産党はずっと引きずっている除名騒動もあってか、先日の統一地方選では議員数を減らしている。社民党はほとんど消滅しているし、「リベラル市民」には冬の時代が到来しているのか。そりゃあ島田雅彦氏が何か言いたい気分になったことはわからないでもないが、まったく「逆効果」になってしまったようだ。
 わたしとしては、ちょっと絶望的な既成政党や知識人層の言説に頼らず、もっと新しいところから、「権力」ではなく「求心力」を持つ運動が起こることを期待したい。

 わたしはこの日はてっきり「土曜日」なのだと勘違いしていて、朝起きてもそのつもりでいたのだが、テレビの番組の進行が「平日」進行だったので「おかしいな?」と思って、ようやく気がついた。
 この日も昼からは昨日のように気温も上がり、半袖Tシャツ一枚で部屋の中にいても暑くなった。それで「ちょっとテスト」のつもりで、エアコンで冷房をつけてみた。すぐに涼しくなって爽快ではあった。ニェネントくんも涼しそうではあった(?)。

     

 今日は早くに、この面倒な日記も書き終えてしまい、午後からけっこう時間があったので、まずはこの日からAmazon Primeで配信の始まった「風雲!たけし城」の令和ヴァージョンを観た。ただ、しょっぱなの「竜神池」から難易度が高すぎてクリア出来る人が誰もいないありさまだったし(以降のゲームも難易度高すぎ!)、こういうのはある程度の割合でクリアする人間が出現しないと面白くないのだ。「たけし城」内のコメディアンらのリアクションもわたしには面白くなくって、かつて昔の「風雲!たけし城」の興奮(けっこう見てたのよ)がよみがえるには「今一歩」ではあっただろうか?
 それでこの日は昨日まで観た「ノルマンディー上陸作戦」の続きで、フランス国内での鉄道労働者によるレジスタンス運動を描いた映画『鉄路の闘い』を観た。監督はルネ・クレマンだ。