ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-01-19(Thu)

 今朝は、ネットで配信されていたNHKのドキュメンタリー、「Aurá: Last Survivor of An Unknown Tribe」というのを観た。これは過去(2016年12月)に日本のテレビで放映されたことのあるドキュメンタリーで、この年にテレビ公開された「大アマゾン 最後の秘境」という4本のドキュメンタリーに続く新作として放映されたものらしい。邦題は「アウラ 未知のイゾラド 最後のひとり」というもので、「イゾラド」というのは「隔絶された人々」という意味の、アマゾンの密林に住む先住民族のことである。

     

 今でも「NHKオンデマンド」で日本語版のものを観ることが出来るのだが(ナレーションは町田康がやっているそうだ)、有料なので、このネット上で見られる英語版を観るのであった。
 まあわたしの英語ヒアリング能力はそんなに高くはないのだけれども、「どれ、どのくらい解るだろうかね?」という自己診断のつもりでもある。

 映像は、ブラジル奥地の小さな集落のようなところを、松葉杖をついて歩く初老の男の映像から始まるのだが、この男こそが「未知のイゾラドの最後のひとり」なのであった。彼がいる集落のようなところは、アマゾンの森で何らかの研究をする学者らの「基地」のようなところらしい。
 この男、1987年に突如、奥地の開拓民の前に森の中から姿をあらわした2人の男のひとりで、彼らのしゃべる言葉は誰にも解らなかった。2人は収容所施設に送られて、便宜的に「アウラ」と「アウレ」と名付けられ、いろいろと施設の学者に調査研究されるのだが、けっきょく2人の言葉でわかったのは800ほどの単語(ほとんどが名詞)だけ。そのうちに、2012年にアウレは癌のために死んでしまい、アウラひとりが生き残る。彼らをげんざいの文明世界に同化させようという試みは、ほとんど失敗する。まあ見ていると食事はお皿からスプーンで食べているようで、そういうところは成功したのだろうが、ベッドの上に寝かそうとする試みはうまく行かず、マットを床に降ろしてその上で寝るのだった。
 以後も、アウラは「誰にも理解できない言葉」で常にしゃべり続けるのである。アウラの住まいを訪ねる言語学者は根気強くアウラの話を聞き続け、アウラの家族ら(部族の者たちら)はどうなったのか知ろうとする。わずかに解る単語から「母は?」「父は?」「子どもは?」などと聞くと、「死」という単語が帰って来る。さらに聞くと、「火」「カヌー」「煙」「大きな音」という。

 これはNHKスタッフが調べると、かつて1970年代にこのアマゾン奥地で金が発見され、ちょっとした「ゴールドラッシュ」が起きて、外から「ガリンペイロ」と呼ばれる開拓民が押し寄せたらしいのだが、そういう「ガリンペイロ」らが「やくざ者」というか、マトモなヤツらではないことはわたしなどでも想像がつくわけで、これはわたしが今読んでいる『物語 世界動物史』でも、開拓民らはどこでも出会う動物はガンガン殺しまくるし、原住民も殺してしまうことはいっぱい書かれているわけで、そういうことがわずか50年ほど前にも行われていたわけだ。
 つまり、アウラとアウレのいた部族はおそらくは、そんな奥地に入り込んできたガリンペイロらに「皆殺し」にされ、わずかにアウラとアウレの2人だけが生き残り、2人は密林を2人だけで彷徨っていたのだろう。ここに彼らが姿をあらわしたとき何も持っていず、しかも全裸だったことのわけがあるのだろう。
 それだけで残酷な話だが、今ひとり生き残ったアウラは、もはや誰とも言葉が通じないなかで、それでも何かを語り続けるというのもまた、何よりも残酷なことだと思った。悲しいことである。わたしは思ったよりも「英語版」でも聴き取れたようだった(映画とかはまるでダメなのだが)。

 もしもそんな「英語版」でも観てみたいという人のために、下にリンクさせておきましょう。「有料」でよければ(200円ぐらいのモノだ)、NHKオンデマンドで日本語版が検索できると思う。『アウラ 未知のイゾラド 最後のひとり』というタイトル。

Aurá: Last Survivor of An Unknown Tribe

 本来<ホームシアター>ででも書くべきことを、長々と書いてしまった。まあ今日も一日外に出なかったわけだし、書くこともないからちょうどいいか。

 ただこの日は、昨日注文したデジカメが早くも到着した。中古品だから化粧箱もない。梱包を解いてみると、カメラ本体とストラップ、そしてバッテリーが1個付いていただけだった。う~ん、パソコンとの接続コードぐらいは欲しかったところだが、前のデジカメのものが使えるからいいか。取扱説明書はネットで探せば見つかるだろう。
 カメラのボディは「黒」で、重量感があるというかじっさいに重い。前のデジカメよりもひとまわり大きい感じで、せっかく前のデジカメについていたソフトケースも使えない。
 カメラ上部にメニューセレクトのモードダイヤルがあり、これは前のデジカメとメーカーも同じで共通しているけれども、前のデジカメでは5つぐらいに分かれていたセレクションが、このデジカメではひとつにされ、その代わりに「マニュアル露出」「絞り優先オート」「シャッター優先オート」「プログラムオート」など、よりマニュアル的選択が可能になっていて、ランクが上の「一眼レフカメラ」に近い設計になっているみたいだ。

 やはり「試し撮り」はニェネントくんで。電源ボタンを押しての立ち上がりがスピーディーというか、すぐに撮影可能になるようで、シャッターチャンスを逃さないだろうか。
 シャッターを押すとシャッターボタンが軽いというか、わたしの指にはとってもフィットして押しやすい感覚。これから活躍してもらおう。それにしても、もう落としたりしないようにしなければ。

     

 大相撲は、なんと! 貴景勝が連敗してしまったのだった。これで幕内トップは2敗の阿武咲(おうのしょう)ひとりで、これを追って3敗で琴勝峰と貴景勝の2人。
 まだ12日目でこの状態だと、明日からこの成績上位陣がコロコロ負けたりしたら、最悪優勝は10勝5敗、な~んてことにもなりかねない。
 あと、ここに来て正代が俄然元気になり、2勝6敗のあと4連勝し、6勝6敗の五分の星となってしまった。何かきっかけをつかんだのだろうか。