ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-01-13(Fri)

 昨日は国分寺へ出かけているあいだに、世間ではいろいろなことが起きた。
 まずは何と言っても、ジェフ・ベックが亡くなられたというニュースがあってショックだった。わたしはそこまでにジェフ・ベックのファンというのではないが、それでもけっこう彼のデビュー時ぐらいからの彼のギターには慣れ親しんでいた。まずは中学の頃に彼が在籍していた「ヤードバーズ」のシングル盤、「ハートせつなく(Heart Full of Soul)」を持っていて、そのB面はジェフのギターをフィーチャーしたインストゥルメンタルの「スティールド・ブルース(Steeled Blues)」だったわけで、これはよく聴いたもので、そのフレーズも良く記憶している。そのあとはやはりヤードバーズのアルバム「Roger The Engineer」も買って持っていて(けっこうヤードバーズのファンだったのだ)、その中の「Jeff's Boogie」はやはり愛聴した曲だった。
 そのあともジェフ・ベック・グループの「Truth」などはエアチェックして良く聴いた。以降わたしもメインのロック音楽は聴かなくなり、自然ジェフ・ベックからも遠ざかってしまったが、「Blow by Blow」の「Cause We've Ended as Lovers」などは今でもすばらしい演奏だと思っている。
 よく「ロックの三大ギタリスト」などと言われたが、今となって思えば、ジェフ・ベックという人はそこまでに「ロック」というジャンルにはこだわっていなかっただろうとは思うし、そこに他のギタリストとの差異はあったと思う。聴いて「色気」を感じるのはジェフ・ベックの特色か。ただ追悼。

 そして大相撲。一昨日の取り組みで左肩を痛めたようにみえた栃ノ心は、昨日から「休場」となってしまった。来場所は十両へと番付けが落ちてしまう。彼も年齢が年齢だから、ここで「引退」するか、ということも考えてしまう。まあ過去には大関から陥落しても十両でもがんばった琴奨菊のような力士もいたわけだし、ファンとしては何とかがんばっていただきたい。

 さて、今日のわたしは急きょ銀座に出かけて、ある人の個展を観ることにした。誰の個展なのかということを書くと長くなるので書かないが、わたしにとって重要な人物の個展であった。
 それで、その個展を観る前に、今もまだ日比谷で上映されている映画『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』を観ようかと思ったのだけれども、先にその映画の内容をちょっと読んでしまい、愛猫が死んでしまうとかのかなり悲劇的なドラマのようだったので、「今のわたしには耐えられないかもしれない」と、観るのはやめた。ただこの作品は来月にはウチのとなり駅にある映画館でも上映されるようなので、そのときに観ようと思う。

 ということで銀座へと出かけた。ウチからメトロ直通の電車に乗り、日比谷で下車して銀座まで歩いた。銀座などへ来るのはずいぶんと久しぶりというか、こ~んな人ごみを歩くのも絶えてなかったことだ。
 報道で「海外からの観光客が増加している」とかいうのをよく見ていて、「それは多分に編集によるものだろう」と思っていたが、こうやって銀座を歩いてみると、じっさいに西欧系の人たちが歩く姿が散見され、「報道はホントだったんだ」などと思う。
 それでも「COVID-19禍」は継続しているわけで(最近はまた増加傾向にもあるようだ)、銀座四丁目の「三越」店頭のライオンはマスクを着用していた。

     

 目的の個展を観て、帰路に着く。しばらく人の多いスポットへ出向くことを忌避していたところがあるけれども、昨日今日でけっこう耐性が着いたというか、前より少し外出(遠出)するのも平気になった気もする。

 帰りに、自宅駅からいつものように「野良ネコ通り」を歩き、「今日もネコには出会えないだろうなあ」と思っていたら、なんと! いつも「ヒゲ殿下」のいた場所に、この日は「ハナクロ」の姿が見られたのだった。

     

 前に「ハナクロ」に会ったのは去年の7月のことだったので、「半年ぶり」の再会。正直「もうダメだったか」と思っていただけに、喜びもひとしお。やあ! 久しぶり! わたしのことを覚えてるかな? きっと、最近姿を見ない「ヒゲ殿下」も、どこかで元気にしているのだろう。

 帰宅してからニェネントくんに夕食を出してあげ、わたしは「大相撲」中継を見る。栃ノ心がいないので寂しいし、なんと高安もこの日から休場してしまったし、昨日まで勝ちっぱなしだった碧山もこの日に土がついてしまった。しかし終盤、翠富士と豊昇龍の対戦は翠富士がみごとな粘りをみせ、さいごも間一髪の逆転うっちゃりで勝利した。翠富士は身体は小兵だが昨日も「内無双」などという決まり手を見せてくれたし、これから贔屓にして応援したい。そしてこの取り組みでは立行司の伊之助がしっかり土俵際を見ていて軍配を上げた。「物言い」がついて、伊之助が面白くないような不服そうな表情をしていたのが面白かったが、しっかりと行司の役を果たしていたのだ。
 結びの一番の阿炎と貴景勝との取り組みも、今場所は大関ひとりだけの貴景勝が意地を見せる相撲で、ここまで全勝の阿炎に土をつけた。「主役不在」というか「群雄割拠」というこの場所、見ているとなかなかに面白いものである。