ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-08-27(Sat)

 今の体調不調は「頭痛」ということに集積されている感じで、それでもういちど調べてみると、これは「緊張型頭痛」というヤツらしく、まさにわたしの症状にピタリ、なのではあった。まあ「自己診断」は危険だが「そうか、コイツだったのか!」というところではある。

緊張型頭痛の発生には、身体的・精神的なストレスが複雑に関係していると考えられています。

無理な姿勢の維持や長時間のパソコンの使用などによって頭から肩にかけての筋肉が緊張し血流が悪くなると、乳酸などの疲労物質が筋肉にたまり、これが神経を刺激して痛みを引き起こすと考えられています。

コンピューターの前に長時間座っているような人に多く、効果的に休憩をとるなど、ライフスタイルの改善でよくなることもあります。

 ‥‥なるほど。このところ、その頭痛のせいで何もする気になれず、結果として帰宅したあとの時間のほとんどはパソコンの前にすわり込み、あれこれネットサーフィンしてみたりゲームをやったりばかりで、そのことからまた頭痛を継続させるという「悪循環」に陥っているわけなのだろう。
 しばらくは、パソコンの前で長時間すわり込むことは自分に禁じるようにしなければならないだろう。

 今日の昼も昼食とかつくる気力もなく、スーパーへ行って「海苔弁当」を買った。まあそんなにおいしいというものでもないが、「おかず」に少量ずつでもいろんなものが乗っているので、食べていて口の中は多少は楽しい思いになった。

 買い物でスーパーへ行くとき、東の空に立派な入道雲が見えた。去年はそんな入道雲を何度も目にしていたように思うけれども、今年はそういうことをまるで記憶していない。それは去年は空を見上げることが多かったけれども、今年はあまり空を見ないのだ、ということかもしれない。じっさい、この日は夜になってから、遠くから雷鳴が聞こえて来たのだった。

     

 そんなにお弁当の分量が多かったわけもないのだが、昼食のあと、どうも夕食を食べようという気分にならず、夕食抜きで早めにベッドへ入って寝てしまった。

 夜中前に夢を見ていて目が覚めた。ちょっと記憶に残る夢だったので、その夢のことを書いておきたい。

 わたしは「派遣社員」として、ある工場のようなところに勤めているらしい。この夢には10年以上前、わたしが宇都宮のある大きな企業の支社の設計部に派遣されていた頃のことが反映されていて、そのときのわたしの直接の上司だったTさんも夢に登場して来た。
 夢の始まりは、その部署の社員全員が「試験」を受けているところで、わたしは正社員ではないからその試験は受けなくてもいいらしいのだが、試験の時間遊んでいるわけにもいかないので、皆といっしょに試験を受けているのだ。
 その、夢の中に出て来た「問題」もはっきり記憶しているが、それは初歩的な幾何学っぽい問題で、「正三角形」を真っ二つにした「直角三角形」の、いちばん短かい辺の長さを求める問題だった(バカみたいな問題だ)。わたしは「公式」など覚えてはいなかったのだが、「カン」をたよりに答えを出し、試験官でもあったTさんのところへ答案を持って行くのだ。
 Tさんはわたしの答案を見てすぐに「ダメだね!」という。「答えは合っているけれども、その答えを導き出す過程が<正解>じゃない」という。「まあ、これからのあんたの人生で、こんな問題など何の役にも立たないだろうけれどもね」とおっしゃる。

 この夢のこのシーンではそのTさんはずいぶんと「やさしい」感じだったが、現実のTさんはめっちゃ厳しい上司だった。毎度のように怒鳴りつけられ、わたしはたまりかねて一度、「パワハラだと思います」と直談判したこともある(今思い出すと、Tさんの姿勢は「パワハラ」ではなかったと思うが)。わたしの他にも何人かの派遣社員がウチの部署にやって来たが、一日でやめて行った人もいたし、みんな長続きしなかった。
 けっきょくわたしはその職場に2年半ほど勤めたのだったが、その部署が北九州へ移転してしまうことになり、わたしはその仕事を辞めざるを得なかったのだった。給料、めっちゃ良かったのに残念だった。
 ただあのとき、わたしの派遣会社がもうちょっとがんばってくれていれば、わたしは部署の移動に同行して、北九州へ転居していた可能性がある。そうなっていれば、わたしの人生はまるっきし違ったものになっていたことだろう。
 ただ、それでわたしが退職するちょっと前になって、とつぜんにTさんがわたしに、「オレの下で2年以上仕事のつづいた派遣社員は、あなたが初めてだったよ。そのことは自慢にしていいよ」と語ってくれた。

 わたしはもうそれ以降、その業界から足を洗ってしまったし、残念ながらTさんに言われたことで人に「自慢」する機会はなかった。‥‥おっと、このことは前にもこの日記に書いたことがあるように思い、検索してみたら2年半ぐらい前にしっかり書いているのだった。やはりわたしもこのことは「自慢」したいのだ。

 夢はまだつづき、わたしが自分の仕事で工場内を巡回(?)していると、同じ部署の社員の方らと出会ったものだから、そこで立ち話をしているとそこにTさんがあらわれ、「こんなところで雑談をして!」と、こっぴどく叱られるのだった。
 まだまだこの夢はつづき、自分ではけっこう「面白い夢だった」とは思うのだけれども、いくつものシーンの異なった話がつながっていて、かんたんに文章化するのがむずかしい。このあたりにしておこう。

 それでも、そんなTさんの登場して来る夢を見たのは、この日が初めてのことだ。「どうして今になって?」という気もするのだが、懐かしい気もちになったのは確かだ。わたしの今までの人生で、記憶に残る方ではあった。Tさんは今ごろ、どこでどうされているのだろうか。