ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-02-19(Sat)

 昨夜はカーリングを見ていたので、珍しく寝るのは12時を過ぎてしまった。寝る前に、布団の中でスマホのニュースなどを見るのだけれども、見るのをやめてスマホを枕元に置くと、それが合図のようにニェネントがベッドの上に跳び上がってきて、わたしの胸の上に来る。これがこのところずっと、毎晩繰り返されることだ。
 お腹の上にずれて行ったニェネントを、スマホで撮影してみた。枕元の明かりの光を受けて、ニェネントの眼は明るい茶色に見える。そして「内斜視」である。ニェネントの内斜視は生まれつきで、遺伝によるものだろうから心配してはいない。かわいいと思う。

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 朝起きるとニュースはカーリングの「決勝進出」の報道であふれていた。たいていは第5エンドで4点ゲットした場面、そして第9エンドのピンチを藤澤選手がダブルテイクアウト2本でしのいだ場面を放映するのだが、第5エンドは藤澤選手の最終ショットだけでなく、「どういう積み重ねで4点取れるチャンスをつくりあげたのか」という、4点までの過程を見たかったのだが、まあ時間的な制約もあるのだろう、そこまでの長い映像の紹介はなかった。しかし、ネットにアップされたゲームのダイジェスト版で、だいたいのところは見ることができた。

 前にも書いたように今回のオリンピックは、審判への疑惑、ドーピング問題などなど、問題がいろいろ出ているが、それは大きな意味での「スポーツマンシップ」の崩壊ではないのかとも思える。
 それでこの日ネットを検索したりしていて、カーリング競技にはその競技の典拠とすべき「カーリング精神(The Spirit of Curling)」というものがあり、どの国のカーリングのルールブックにもその冒頭に書かれているものだという。カーリング競技に参加するものは、まずはこの「カーリング精神」を読んで承諾するところから始まる。ここに、ほとんど審判の介入することのないこのスポーツの根本原理がある。そこまで長くはないので、その全文の日本語訳を掲載しておこう。

カーリングは、技量と伝統のスポーツである。うまくいったショットを見ることは喜びであり、カーリングの真の精神が実践されているこのゲームの由緒ある伝統を目にすることは同じく素晴らしいことである。


カーラーは勝つためにプレイするのであって、決して対戦相手を貶めるためにプレイするのではない。真のカーラーは、決して相手の気をかき乱そうとはせず、また相手が最善を尽くそうとすることを妨げようとせず、そして不当に勝つくらいならむしろ負けることを選ぶだろう。


カーラーは決して故意にこのゲームのルールを破らず、またその伝統を見下さない。万一、不注意にもそのようなことを為してしまったと気づいたならば、誰に言われるまでもなく、自ら違反を申し出るものである。


カーリングというゲームの主たる目的はプレイヤー間の相対的な技量を明らかにすることであるが、一方でカーリングの精神は、善きスポーツマンシップ、温情、そして高潔な振る舞いを求める。この精神は、ルールの解釈や適用のしかたに生かすべきであるのみならず、アイスの上にあるとなきとにかかわりなく、すべての参加者の行動の指針となるべきものである。

 ここでカーリングを「伝統のスポーツ」というのは、その起源がおそらくは15~16世紀のスコットランドにあることを示しており、スコットランドの人々の考える「フェアプレー」、「スポーツマンシップ」というものが示されていると思う。ここに、審判の介入ではなく競技者間でゲームを進行させるという、このゲームの根本原理が示され、その精神はまさに、今回のオリンピックを含む世界のカーリングの競技大会を律しているのだと思う。

 今日はこのあと、「ウクライナ情勢」についてネットで検索し、わかりやすくまとめられたコラムを読んだのだが、そのコラムを書いたコラムニストは、「このようなことがあっても、世界は確実に民主化の方向に進んでいるだろう」と書いておられた。わたしは決してそうは思っていなくって、今は日本を含む世界中で、民主主義(リベラリズム)にとって<危機的状況>に足を突っ込みかけていると思う。
 このことは書きはじめると長くなるから、日を改めて書きたいけれども、このところこの問題については書きたいつもりではいた。

 午後からは雨になるという。「雨が降り始めているだろうか」と窓の外を見ると、ウチの前の空き地に茶トラのネコがいて、何だか跳びはねて遊んでいるように見えた。「写真を撮ってやろう」とカメラを持って外に出てみたけれども、もうさっきのネコの姿はどこにも見えなくなっていた。
 雨が降りはじめないうちにと、北のスーパーへ買い物に行き、その道すがら、木の上にとまっていたスズメたちの写真を撮った。

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 帰宅して、久々に「GYAO!」で無料配信されていた映画、ソフィア・コッポラ監督の『ブリングリング』を観た。この作品は「Amazon Prime Video」では有料レンタルなのだ。

 夕食はまたまたまたまた、「白菜とブロッコリーのクリーム煮」をやった。どんだけ好きなんやねん!とは思う。