ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-03-19(Thu)

 今朝はいくらか暖かいようだった。しかし、ついに「その日」が来てしまった。
 勤務中、勤務するビルのまわりを巡回し、ビルに隣接する坂道(それほど急な坂道ではない)を下っていたとき、やはりまたもや足のブレーキが効かなくなってしまった。まるで制御ができなくなり、そのまま路上で顔面から地面へと倒れ込んでしまったのだ。
 その坂道は普段は人通りの少ない道ではあったのだけれども、このときは偶然、向かいのビルの人がわたしの近くで道路の清掃をしていた。その方がわたしのところにすぐに走り寄ってくれ、わたしを起こそうとしてくれた。
 わたしはまだ倒れたままで、なんとか仰向けにはなったのだけれども、ついに一線を越えてしまったというか、それ以上の動きがなかなか取れなくなってしまっていた。そもそも立ち上がることが困難。
 坂の上から近所の、おそらくはフランス人と思われる女性が降りて来られて、わたしたちに近づいて、持っておられたらしい紙ナプキンをわたしに渡してくれた。それで痛みの激しい右ほおのあたりを拭いてみると、少し出血していた。

 ちょっとそのあたりからの記憶があやふやなのだけれども、さいしょにわたしのところに寄って来た方がわたしの勤務するビルに知らせて下さったのだろう。おそらくその方に助けを借りてわたしの勤務するビルの玄関に行き、ほとんど同時に救急車がやって来て、わたしは緊急搬送された。これが午前8時ぐらいのことだった。
 救急車は何分もかからずに病院に到着し、搬送台ごと降ろされ、病院の搬送台に移されて病院の中の部屋に入った。そこには大きな丸いドーナツのような輪が直立していて、わたしは漠然と「これは<CTスキャン>だろう」と思っていた。そのスキャンの寝台に乗せられ、ドーナツの輪に頭を突っ込んだところまでは記憶しているのだが、そこからはあまり記憶に残っていない。ただ、頭部をガリガリと削るような振動が伝わってきたことは少し憶えていて、あとで思えばそれは「局部麻酔」処置をして「手術」をしていたのだろうと思う。それ以外のことは記憶から抜けてしまっていることが多い。
 とにかくは「病院へ行かなくっちゃ」と思っているうちに、最悪の結果になってしまったようだ。